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映画『ベンジェンス 復讐の自省録 Acts of Vengeance』ネタバレ感想

ベンジェンス
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ベンジェンス 復讐の自省録 Acts of Vengeance

このブログでもリベンジ系の映画はたくさん紹介している。最近の作品にこの手の作品が多いのは、何かの世相を反映しているんだろうか。ということで、本作はアントニオ・バンデラス扮する弁護士が殺された妻子の復讐のために奮闘する話。彼が妻子をなくしてしまった要因は、彼自身が仕事人間すぎたことにある。ネタバレあり

―2017年製作 勃 87分―

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あらすじ・スタッフとキャスト

あらすじ:愛する妻と娘を惨殺され、不在だった自分を責める敏腕弁護士。多くの言葉を操り成功してきた彼が、家族のかたきを取ろうと沈黙の誓いをたて、憎き犯人に挑む。(NETFLIX

監督:アイザック・フロレンティーン
出演:アントニオ・バンデラス/カール・アーバン/パス・ベガ

ネタバレ感想

名著は読み継がれる

主人公はあることがきっかけで、ローマ帝国の哲人皇帝と呼ばれたマルクス・アウレリウス・アントニヌスの『自省録』という書を手にし、その箴言に影響を受けて復讐を決意する。

『自省録』は俺も読んだことがあるけども、内容はよく覚えていない。著者のマルクス・アウレリウス・アントニヌスはストア派の哲学者と言われているが、ストア派には、エピクテトスがいる。俺はどっちかといえばエピクテトスのほうが好き。いずれにしても、ローマ時代の書物がこうして現代作品に引用されるってすごいことだ。それだけ長きにわたって読み継がれているわけだから。まさに名著。

耐久力高すぎな弁護士

というのは余談。作品の話に戻ると、なんだかいろいろ無理がある内容に思った。バンデラスは妻子をなくし、罪の意識で自暴自棄になってまう。んで、たまたま飲んだくれていたバーで賭け格闘技大会みたいのが開かれているのを知り、自分も参加するように。

もともとインテリ弁護士だった彼は戦闘能力が低い。だから、賭け格闘技に参加しても、いつも相手にタコ殴りにされて敗北するだけ。でも、彼はそれでいいようだ。自分の罪を贖うというか、罰してもらうために相手に殴られ続けているような感じだから。

でもおかしいなと思うのは、どう考えても負ける選手が出場しても、賭けが成立しないのではなかろうかということだ。それとも、超大穴を狙える選手として人気があったということだろうか。

さらに、あんだけマウントとられて顔面殴られたり、後ろにまわられて絞め落とされそうになったりしたら、再起不能になっちゃう気がするんだよなぁ。顔面とか変形してもおかしくないくらい殴られてたぞ。耐久力高すぎだろと思っちゃうのだ。

頑張れバンデラス

ともかくバンデラスは、格闘技の先生の道場にかよったり、金だけはもっているから、家をジムに改造したりして、戦闘力を高める努力をする。んで、それなりの強さを身につけるわけだが、そんな簡単なものかいね、とその強引さに疑問を感じてしまった。

さらに、妻子を殺した黒幕は、実は警官だったのである。警官も家族を亡くしていて、その犯人を弁護して無罪にしたのがバンデラスだったのだ。だから、バンデラスに恨みをもって、彼の妻子を殺害して恨みを晴らしたのである。

それは別にいいんだけど、背後にもっと大きな組織があるのかなーと想像してたので、肩透かしであった。

そんな感じで、もう少し若い頃に鑑賞してたら素直に楽しめたのかもしれないなぁと思うのと、最近のバンデラスは本当にろくな作品出てないなと思ったのである。

でも、よくよく考えてみると、彼って出世作の『デスペラード』以外、それほど優れた作品に出ていないような気もする。『デスペラード』はバカバカしくて非常に面白い復讐アクション映画なので、おすすめです。なんとも薄い感想であるが、これで終わり。

この作品はネットフリックスで鑑賞できます。

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