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映画『アノマリー』ネタバレ感想 ラストまで観ても意味不明

アノマリー
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アノマリー

自分が自分であることを自覚して、自分の動きたいように動ける時間はたったの9分47秒。それ以上に活動すると、主人公は意識を失ってしまう。再び意識を戻したときには、かなりの時間が経過しており、居場所も変わっている。そんな謎めいた状況を、主人公はどう脱するのか――。という物語設定はなかなか興味深いが、内容はどうなのか。ネタバレあり。

―2015年 英 97分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:数日間のうち947秒だけ意識が戻る男が、周りを渦巻く陰謀を暴こうとするSFアクション。監督・製作・主演は、「ストレージ24」のノエル・クラーク。共演は、テレビシリーズ『LOST』のイアン・サマーハルダー、「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」のアレクシス・ナップ。『未体験ゾーンの映画たち2015』で上映。(KINENOTE)

あらすじ:2035年、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされる元軍人・ライアン(ノエル・クラーク)は、真っ暗なトラックの荷台で目を覚ます。同じトラックの中には、手足を縛られ拘束された見知らぬ少年が乗っていた。ライアンはわけも分からず少年を助け出し、武装した追手の男たちを叩きのめす。少年がライアンに事情を説明するが、赤いマスクをかぶった男が家に突然押し寄せ、母親を殺害して自分は拉致されたのだと言う。トラックの中で目覚めるまで記憶のないライアンがポケットを探すと、赤いマスクが出てくる。少年が恐怖のまなざしをライアンに向けるなか、ライアンは気絶してしまう。そして目覚めたとき、全く違う状況で見知らぬ男たちと会話をしていた。気絶と見知らぬ場面での目覚めを何度も繰り返し、数日間に947秒だけ自分自身の意識があることを知ったライアン。そして意識がない間、彼の身体は史上最悪のテロを実行しているようなのだった……(KINENOTE)

監督:ノエル・クラーク
主演:ノエル・クラーク/イアン・サマーハルダー/ブライアン・コックス/アレクシス・ナップ

ネタバレ感想

一応の説明はあるのに意味不明さが半端ない

9分47秒しか自分の意思で活動できない主人公のライアンが、限られた時間の中で事の真相に迫ろうとする話。序盤はなかなか期待させる内容だが、ライアンの意識が戻る。ジタバタする。意識なくす。ライアン目覚める。そこでまたジタバタする。意識なくなる――。その繰り返しが続くだけの退屈な映画。

物語を見続けていれば、なぜ限られた時間しか意識がないのかとか、気を失っている間の自分はどうなっているのかとか、その辺の説明は一応はなされる。なされるんだけど、なされたところで何だかよくわからないことに変わりはない、へなちょこ映画であった。

何とか自分的に理解できた部分

一応、間違っているかもだけど俺の理解した範囲で説明しておくと、ライアンはなんかのウィルス? みたいなのを黒幕である博士から感染させられていて、それのせいで、9分47秒しか活動できなくなっているらしい。その時間を過ぎると、意識を失っちまうのである。

じゃあ、気絶している間は何してるかというと、その黒幕がライアンの体を使って、テロ活動っぽいことをしているのだ。そしてラストに至るまでに、なんで黒幕はテロ活動をしたいのかという目的についても一応は明かされる。

説明不足すぎないか?

にもかかわらず、ラストを迎えても全容がよくわからんのである。何でだろうか。たぶん、細部の説明が少なすぎるのだ。例えば、ライアンを助けてくれる娼婦(デイナ)が登場するが、彼女がどうしてあれだけの関わりしかないライアンの言葉を信じて、彼を助けようと思えたのかよくわからない。

彼女にライアンが「俺が別人になったら~してほしい」てな頼みごとをするシーンがある。「俺が別人になる」ってのは、黒幕に意識を乗っ取られることだと思うんだが、初対面に近いライアンの内面(意識を支配する人=中の人)が変わったところで、デイナには「ライアンが別人になった」なんて判断しようがないと思うんだが。

ライアンもライアンで、どうしてあんなに見ず知らずの少年を必死こいて助けようとするのかようわからん。自分の子どもを亡くしているから(確かそんな説明があった)、その喪失感の埋め合わせだろうか。それよりも現在の謎状況を解決するほうが先決だと思うんだけどなぁ。

他にも、黒幕の息子の行動がよく意味がわからん。彼はライアンの中の人が、黒幕なのか、ライアンなのか一番区別がつけやすい人のはず。なぜなら、最初から黒幕の計画に協力しているのだから。にもかかわらず、俺には息子が何を意図して動いているのかよう理解できなかったのである。

もう一度見返せば、もしかすると理解できるのかもしれないが、そんなことをしたいほど面白い作品ではないから、しない。

ついでに紹介しておくと、この作品は、時系列を入れ替えてグチャグチャにしていたようにも思えるし、普通に直線的な時間の中で描写をしているようにも見えて、どっちかようわからんかった。

話の筋的にはゴチャゴチャにする必要はなさそうなので、直線の時間だったんだけど思うけど、なぜか時間が前後しているように思われたのである。そのくらい、何だかよくわからん作品なのであった。

見どころは何だろうか

ということで、見どころを考えるのが非常に難しい映画だ。格闘シーンが繰り返し挿入されるものの、攻撃に重量感がないし、何でわざわざ一連のアクションをスローにするのか意味がわからないし、何の迫力もない。

デイナ役の人はそこそこ美人さんだが、そんなに出番がないので感情移入できない謎キャラだし。というか、どうして彼女がラストのほうでライアンと恋仲みたくなってたのか不思議でならぬ。

ライアン役の人は、この映画の監督も務めていたらしい。それを知ってからは、監督が主演も務めたのは、単にデイナ演じる女優さんと作品を通じてイチャつきたかったからではないかと、穿った考えさえ思い浮かぶほどの酷い映画であった。

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