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映画 グレイハウンド ネタバレ感想 スペイン製の戦争作品

グレイハウンド
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グレイハウンド

―2017年制作 西 94分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:ゲリラとの激しい戦闘や懸命の救助活動など、戦場のカオスぶりを描いたアクション。2012年8月、戦況の続くアフガニスタン奥地。スペイン軍レスキュー部隊のバレラ大尉たちは、搭乗した救助ヘリが事故に遭い不時着し、そのまま立ち往生してしまう。

あらすじ:2012年8月、戦況の続くアフガニスタン奥地。この地で展開するスペイン軍レスキュー部隊で救助活動に従事するバレラ大尉(アリアドナ・ヒル)と相棒のトレス大尉(ロベルト・アラモ)率いる隊員たち。バレラたちは、パトロール中に地雷攻撃を受けたスペイン・米国共同部隊(コードネーム・グレイハウンド)のアメリカ人負傷兵2人を救出する際に、搭乗した救助ヘリ・スーパーピューマが事故に遭い不時着、そのまま立ち往生してしまう。そこはタリバン系武装ゲリラ支配地域のど真ん中。
バレラとトレスにとっては、不時着したヘリを爆破廃棄、新たに要請した救助ヘリで負傷者を含めた隊員たちを速やかに撤退させるという通常任務に思われた。しかし不時着したヘリを敵地に廃棄したことになればゲリラの勝利として宣伝されてしまう。そのことを恐れたスペイン軍司令部は、破損したヘリコプターの同時回収という超難題の指令を下す。与えられた猶予はたったの一晩。夜の闇が深まる中、ヘリの周囲には多数のゲリラが集結しだし、現場は地獄と化す。(Amazon)

監督:アドルフォ・マルティネスペレス
出演:アリアドナ・ヒル/ロベルト・アラモ/イングリッド・ガルシア・ヨンソン

ネタバレ感想

実話を基にした作品。2012年、アフガニスタンに派遣されてるスペイン軍のレスキュー部隊が、負傷兵の出たスペイン・アメリカの連合部隊グレイハウンドをヘリで救助に向かったら、その救助ヘリが動けなくなっちゃう。司令部はヘリを爆破して負傷兵を連れて撤退を指示してくるかと思いきや、別のヘリコを派遣して救助ヘリも回収するので、おまんらそれまでちょっと踏ん張れや、と無茶ぶり。

何でそんなことするのかってぇと、ヘリコを爆破した写真を敵のタリバン系ゲリラに宣伝されたら、自分たちが負けたと思われてまうからだという。ということで、上の命令に従わなきゃいけないレスキュー部隊は現地の部隊と協力して、迫り来るタリバン系のゲリラを迎え撃つことに。果たしてどうなっちまうのかというのが超適当なあらすじ。

アマゾンプライムで鑑賞。スペイン製の戦争映画ってのは初鑑賞だな。短い尺で実際にあったらしい出来事を描いている。まるでロボットのように無機質な感じでワラワラ攻め立ててくるゲリラ軍団がなかなか恐ろしいし(本当にあんな感じなんだろうかという疑問もなくはないが)、ラスト、故障した救助ヘリを別のヘリで回収しようとする一連のシーンなどはなかなかハラハラドキドキさせる。

戦闘シーンは多めではないものの、随所に緊迫感のある場面があって、なかなか楽しめる作品であったなと思う。

だがしかし、なかなか面倒くさそうで作戦を描いてはいるものの、なんだか小粒な感じも否めない。そもそも尺が短いからってのもあるだろうけど、物語に奥行きが感じられないのである。それは何で勝って考えると、登場人物たち、つまりレスキュー部隊とグレイハウンドの部隊の人たちの人間模様が申し訳程度にしか描かれないからかもしらぬ。

もちろん、まったく描かれていないわけではないから、それなりのことはわかる。例えば、レスキュー部隊のバレラ大尉は戦地での救護活動の悲惨さや過酷さや理不尽さなどを嫌というほど味わっちゃってるので、国に帰って普通の病院で働きたいと思っている。同じレスキュー部隊のトレス大尉は、彼女の妹と結婚しているらしく、しかし彼は離婚を迫られているらしい。

グレイハウンド側のA大尉は(名前忘れた)この作戦の司令官たる大将の息子で、その大将と同じ部隊で闘ったことのある、軍曹が部下にいて、その軍曹は大将のことは尊敬しているが、息子のことは「親の七光り」みたいな感じで見ていて、命令を素直に聞こうとしない。

この辺が主要な人物で、彼らはこの作戦を通じて、それぞれがそれなりの事情を抱えて葛藤していることがわかるんだけど、わかるんだけど、最終的に作戦を終えて、その葛藤を解消できたのかどうなのか、よく伝わってこないのである。少なくともA大尉は作戦を通じて将校として少しは成長したらしく、軍曹もそれを認めた感じの描写がある。

なので、これはいい。軍曹が嫌ってた通訳も、最終的には和解というか通訳を認めたような描写があるので、これもいい。しかし、主たる人物たるバレラやトレスは、けっきょく作戦を終えた後、どういう心境にあったのかが、よくわからんのである。つまり、個人的に抱えてた問題はどうなったんだとーーそこがようわからん。で、そこが描かれてないから、この作品は鑑賞後、情感的なところで物足りなさを感じにさせてしまうのだろうと思われる。

まぁでも、サクッと観るには悪い作品ではないと思います。しかし、ヘリコプターってすごいね。今作観てて、どうしてあんなもんが飛ぶんだろうかと不思議に思ったし、ヘリコでヘリコを運べるなんてすごい――といういつもながらのバカっぽい感想を述べて終わる。

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