ミス・リベンジ
ネットフリックスで見つけて鑑賞。メイクの仕事をしている女性がメキシコに帰郷して親友と遊んでたら、いろいろバイオレンスなことに巻き込まれてジタバタする話。短い尺でさっさと終わってくれるところは好感度高いけど、すぐに内容を忘れてしまいそうな普通作品。ネタバレあり。
―2019年制作 米=墨 104分―
解説:2019年に公開された米墨合作のアクション映画である。監督はキャサリン・ハードウィック、主演はジーナ・ロドリゲスが務めた。本作は2011年に公開されたメキシコ映画『MISS BALA/銃弾』をリメイクした作品である。本作は日本国内で劇場公開されなかったが、2019年9月4日にDVDが発売された。(Wikipedia)
あらすじ:メーキャップ・アーティストのグロリアは親友のスズに会うために、メキシコのティファナを訪れていた。ところが、スズがナイトクラブで行方不明になるという事件が発生してしまう。グロリアはスズの救出を警察に依頼したが、汚職警官の裏切りに遭い、麻薬組織に身柄を引き渡されることとなった。身の安全と引き替えに、グロリアは麻薬組織のために働かざるを得なくなってしまった。米墨国境地帯は麻薬組織と麻薬取締局が熾烈な闘争を繰り広げている場所である。一般人にすぎないグロリアはいきなり闘争のど真ん中に放り込まれたのである。絶望的な状況でしかなかったが、グロリアは必死の思いででその環境に適応していくのだった。 (Wikipedia)
監督:キャサリン・ハードウィック
主演:ジーナ・ロドリゲス/アンソニー・マッキー/ダミアン・アルカザール
ネタバレ感想
この作品を観て思うのは、メキシコ怖すぎってことだ。麻薬絡みの犯罪映画を観てるとメキシコの麻薬カルテルが出てくることはよくあるし、珍しくもないんだけど、今作は一般人がその麻薬組織から被害を被るわけで、なんとも恐ろしい話である。
この物語はフィクションだけども、実際のメキシコでも政治家やら警察の汚職の話ってのはよく聞くし、麻薬犯罪はかなりのもんみたい。であるから、この作品のように、警察は上から下まで汚職まみれってのは現実的なことなんだろう。
アメリカのDEAも大義名分があるとはいえ、けっこう酷い捜査の仕方してるし、麻薬カルテル顔負けってな感じはある。さらにはCIAまで絡んでくるし、主人公のグロリアからしてみれば、誰が味方で誰が敵なのかなんてわけわからんのも無理はない。
その中でカルテルのボスのリノはそこそこ優しいし、グロリアに好意を持っているのはアリアリって感じに取れるので、グロリアもリノに感情移入していく話になるのかなと思いきや、話はそう単純でもないところは結構おどろいた。
それにしても、ボスのリノはいい奴のようでいて、部下の扱いはけっこう適当で、スパイ捜しをさせてた2番手の奴に対する追い込みのかけかたなんかは、本当にボンクラだなと思っちゃう。あんなことしたら恨み買われても仕方ないと思うんだが。
話戻るけど、カルテルは悪者なんで悪いことしてるのは当然としても、女好きの警察署長がやってることもカルテル顔負けなヤクザぶりで、こういう作品を観て思うのは、けっきょくは犯罪組織よりも表社会の権力者たちのほうがどす黒い悪行をしているってことだな。
要するに、表の世界で権力を持つってのはそれだけ強大なパワーを得られるってことなわけで、裏社会よりもたちが悪いってことだ。おそろしい。
とかいろいろ書いたけど、作品としては別に面白くなかった(笑)。
コメント
ちょっとだけ期待して観てみたら確かに面白くなかった(;’∀’)
メキシコ麻薬カルテルの怖さがなんかライトに描かれた気がします。比べるものでないが、改めてボーダーラインの偉大さに気づきました。あの映画のメキシコこそが本当に怖くてたまらなかった。
自分はボーダーラインは2作目が好きです。この作品は全然おもしろくないですよね(笑)