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映画『(r)adius ラディウス』ネタバレ感想 近づくと死んじゃうよ

ラディウス
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(r)adius ラディウス

そいつに近づいたら否応なく白目むいて死んじゃうとか、『ジョジョの奇妙な冒険』のスタンドに出てきそうな能力だ。主人公がそういう能力を持っちゃって、なぜそうなってしまったのか、そして元の人間になるためにジタバタするお話。ネタバレあり。

―2018年公開 米 93分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:半径50フィート以内に入った人間が死亡するという怪現象の謎に挑む男の運命を描いたSFシチュエーション・スリラー。交通事故で記憶を失くしたリアムは、助けを求めて見知らぬ街を訪れるが、そこで目にしたのは、おびただしい数の住民の死体だった……。予測不可能な展開と衝撃のラストが見どころ。主演は「パシフィック・リム」のディエゴ・クラテンホフ。未体験ゾーンの映画たち2018にて上映。(KINENOTE)

あらすじ:交通事故を起こし、記憶を失くした状態で目覚めたリアム(ディエゴ・クラテンホフ)。助けを求めて近くの町を訪れるが、目に入るのは住民の死体ばかり。未知のウイルスか何かが大気中に広がっているのではないかとの疑惑が芽生え、不安になっていたところ、何とか生存者を発見する。だが、近づこうとすると、突如目の前で死んでしまう。何が起きたかわからないまま、リアムが近寄っただけで続々と増えてゆく死者。分かったのは、リアムの半径50フィート以内に近寄った人間が死亡するということだった。誰の助けを借りることもできず、困惑するリアム。やがて、半径50フィート以内に入っても死なない女性、ジェーン(シャーロット・サリヴァン)と出会い、同じく記憶喪失の彼女と共に、この謎を解き明かそうとするが……。(KINENOTE)

監督:キャロライン・ラブレシュ/スティーヴ・レナード
出演:ディエゴ・クラテンホフ/シャーロット・サリヴァン

ネタバレ感想

適当なあらすじ

設定がなかなか面白い。だって、そいつに近づいたら死んじゃうんだよ。という意味では絶対にお近づきにはなりたくないやつだ。図らずもそんな力を得てしまった主人公のリアム。しかし、彼に近づいても大丈夫な女性と出会う。それがジェーン。

二人は過去、ある事故をきっかけに記憶喪失になる。そして、リアムの能力を封じられるのはジェーンのみ。それがわかったんだから、二人は協力せざるを得ない。で、その結末はどうなるのか。

設定は面白い

繰り返すけど、設定は面白い。だけどそれだけの映画だったという印象。なんでリアムがそんな能力を得たかというと、ジェーンと車に乗ってた時に事故って、そのあと宇宙から飛んできた変な光線を浴びちゃったから。どうしてあの光線を浴びたらそうなっちゃうのかの説明はない。なんでかというと、作り手も説明できないからだろう。とりあえず、近づくと死んじゃう男の話を作りたい。でも、どうすればそんな能力を付与できるのか。そうか、宇宙からの謎の光線にしよう――。と考えたのではないか。

リアムが怪しすぎる

で、ラストに至る前になんとなく展開が予想できちゃう。なんでかっていうと、リアムが怪しすぎるから。というより、伏線的な謎めいた描写が謎めかすというよりは完全にネタバレしちゃっているからだ。ジェーンに双子の姉がいて、その姉が行方不明。で、リアムはジェーンに「君とは前から知り合いのようだ」とか言わせちゃったら、リアムがジェーンの姉の失踪に関与しているのなんて、想像ついちゃうよなぁ。

てなことで、やっぱりリアムはジェーンの姉の失踪に関わっていて、というか彼が姉を殺しちゃっているのである。記憶喪失前の彼は殺人鬼だったのだ。だけど、記憶喪失になった彼はそれなりに常識人になっていて、自分の犯した罪を贖うかのように、ジェーンを救って自分は自殺してまうというラスト。

よくよく考えてみると、彼に近づくと死んでしまうという能力は、彼の記憶喪失前の欲望がそのまま発現しちゃっているように思えた。そういう意味では、あの宇宙からの光は人間の潜在的欲望を解き放つものだったのかもしれないねぇ。

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