ラスト/ナイト
日本未公開、イタリアで製作された作品らしい。記憶喪失とゾンビを足したらどんな映画になるのかという、なかなか面白い設定だ。そういう意味では新しいゾンビ映画。俺の知る限りでの話だが。内容は・・・。良ければ話題になっているよね、当然(笑)。ネタバレあり。
―2016年製作 伊 83分―
解説・スタッフ&キャスト
解説:スリルあるシチュエーションで繰り広げられるゾンビホラー。深夜の森で車の中に閉じ込められたホープ。隣の席には見知らぬ女の死体、車の周りはゾンビの群れ。いったい何がどうなっているのか、彼女は記憶を失くしていて…。(KINENOTE)
監督:ジョルジョ・ブルーノ
出演:アイリーン・プランディ
出だしはなかなか興味をひく
主人公の女性が目覚めると車の中。口にはガムテープ。手足も拘束されている。そして運転席には血まみれの女が! いったい何が起こったのか!? 思い出そうにも彼女には記憶がない。なんと、記憶喪失になっちゃってるのだ。必死で手足を自由にして外の状況をうかがうと、深夜の森の中。しかもそこには、ゾンビが徘徊していた! いったいどうなってしまうのか!?
ただし、出だしの数分だけだ
上記のような状況で物語は始まる。かなりハラハラできそうなシチュエーションだが、最初から退屈極まりない。なんか、主人公がチンタラしながら泣き言喚くばかりで状況を打開しようと頑張らないし、ゾンビも群がってくる割には、いきなり主人公を襲うことに興味がなくなって去っていったりする。意味不明。
残りは主人公にイライラし続けろ
出てくる登場人物は少なめ。しかも、それぞれの生存時間がけっこう短いので、劇中の大半は主人公の動きを眺め続けることになる。だが、彼女が人間的に好感が持てない奴なのである。
ああいう状況になったら自分もクズ人間になるだろうなぁとは思うけども、上でも書いたように、泣き言ばっかで自分で状況を打開しようとしないし、冷静に考えて安全確保のために周囲を調べたり、防御策を講じたりしないし、他人のことは平気で見捨てるし、イライラしてくるのである。
バカな主人公にラストまでイライラしろ(笑)
この作品で鍵になるのは電話である。携帯電話を通じて、主人公は主に、2人の人物と会話をする。どちらも彼女を助けてくれそうな存在だ。だから、彼女はその2人と冷静に話をしなければならない。だが、それすらまともにできない。しかも、この状況においての携帯電話はかなり重要なツール。彼女は序盤のほうで、すでに電池が少なくなっていることに気づく。なのに、節約しようともせずにムダに電話を使うのである。バカすぎる。あれだけ使って充電切れないのも変だけど。
いずれにしても主人公は本当に最後までバカで、救いようもないアホであった。こいつが博士だったなんて、信じられんわ。
鑑賞から2日たって忘れちゃったところもありつつ記事にしているので、突っ込みに細部がないけども、ラストまで突っ込み続けるくらいしか楽しみようのない作品であった。
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