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映画『ゴール・オブ・ザ・デッド』 ネタバレ少し 

ゴールオブザデッド
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ゴール・オブ・ザ・デッド

サッカーもののゾンビ映画。あまり期待してみると、ジャケット詐欺に合いますのでご注意を。前・後編ともにアマゾンプライムで鑑賞できます。ネタバレ少し

―2014年公開 仏 121分―

解説:ベテラン選手への憎しみを抱いたままゾンビ化したサッカー選手が試合に乱入し、人間と攻防を繰り広げる様を、コメディ要素も交えて描くホラー。「ザ・ホード 死霊の大群」のバンジャマン・ロシェと、「エイリアンVSヴァネッサ・パラディ」のティエリー・ポワローが監督した前後半別の作品を、1本として上映する。(KINENOTE)

あらすじ:スターダムにのし上がれないサッカー選手ジャノ・ベルボー。ある日、彼の家に届いた小包を開けると、中には怪しげな薬と注射が入っていた。憎きライバルであるサム・ロリ(アルバン・ルノワール)が所属するチームとの試合に勝つためにその薬でドーピングしたジャノは、しばらくして突然苦しみ出し、ゾンビへと変貌する。サムへの闘争心だけが残ったゾンビストライカーは、試合会場へ向けて走り出す。サッカーチーム“オランピック・ドゥ・パリ”の選手を乗せたバスは、格下相手E.J.A.Cとの試合のために、フランス北部にあるカペロングのスタジアムへ到着する。ホイッスルと共に試合が始まり、サムはチーム内の若手スター選手イドリス(アメッド・シラ)と点取り合戦を始めるが、ひょんなことからレッドカードを出され、退場する。サムがふてくされながらピッチをあとにすると、入れ違いでゾンビ化したジャノがピッチに乱入する。彼の吐き出す白い液体により、感染は瞬く間に広がっていく。満員のスタジアムの観戦者は全員感染者となり、ピッチ上のみならず、スタジアムの外でも選手とゾンビの攻防戦が繰り広げられる。この試合に勝つのはゾンビか、それとも人間か……?(KINENOTE)

監督:バンジャマン・ロシェ/ティエリー・ポワロー
出演:アルバン・ルノワール/アメッド・シラ/ティファニー・ダビオ/シャーリー・ブルノー

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1つの作品を複数の監督が撮った映画と言えば

う~ん、これは面白くない。でも、最後まで見れることは見れる。なぜか1時間程度の前・後編に分かれていて、それぞれ別の人が監督をしているらしい。作品づくりにおいての試みというよりは、予算の都合? とかで仕方なくな理由っぽい。

1つの作品に対して複数の監督が撮影をして1本の作品に仕上げたのだと、香港映画にジョニー・トー監督とツイ・ハーク監督とリンゴ・ラム監督がリレー形式で撮った『強奪のトライアングル』ってのがある。あれなんか、けっこう面白いよね。ツイ・ハークが監督した部分はつまらないが(笑)。

 

 

上記と比較すると、この映画は本当に酷い。特に前半は退屈極まりない。人物紹介がてらいろいろなエピソードが挿入されるんだが、なかなかゾンビ映画になっていかないんだよね。しかも、そのエピソードが退屈。単なる説明に終わっているような感じで、何の面白味もないんだな。

ゾンビ映画としては見れなくもない

で、前半のラスト近くになって、ようやくゾンビパニック映画になったと思うと、後編に続くと。まいっちゃうねぇ。で、後編は、始まる前に前編のあらすじをざっと流してくれる。正直ここだけ見れば充分(笑)。ゾンビ映画好きでこれを見てない人っていないと思うけど、もし見てなくて、時間が惜しい人は後編だけ見ればよいかと。

では後編はどうかっていうと、まぁ何とかゾンビ映画としては見れる。ただねぇ、ラストのスタジアムのシーン、サッカーするのあれだけなのかって、かなりガッカリ。糞映画なのはわかってて見てたけど、どうせああいう荒唐無稽なことやるんなら、最初からゾンビ対人間のサッカー対決とかにしてほしかった。というか、そういうバカ映画なのかと期待していた部分もあったので、肩透かしというか、最後まで頑張ってみた自分がアホに思えてきたのである。

サッカーとゾンビ映画がマッチングしていない

ジャケットのようにゾンビの首がゴールに突き刺さるシーンは確かにある。あるからこそ、ゾンビの首を蹴りあう超絶バカサッカーが繰り広げられるのだろうと思っていたのに、この手の作品にありがちな、ジャケット詐欺にあってしまった(笑)。

てなことで、どうなんでしょう。別に人にすすめたい映画ではないですね。主人公もけっこうクズな人間だからあんまり好感もてないし。ゾンビ映画というジャンルにサッカーを融合させて化学反応を起こせば傑作になったろうが、それが起こせなかった映画である。

現代サッカーはマネーゲームである

なんとなくよかったシーンはチームの監督とチームの人気選手のエージェントを務めている糞 野郎のやり取り。プロサッカーが巨大なマネーゲームの場と化していて、選手たちが搾取されていることが端的に伝わってくる。そういう現代サッカーの負の部分を示しつつ、やり取りしている奴らはなぜかボクシングみたいな殴り合いをすることになるという(笑)。あそこだけは面白かった(ちなみに後編です)。

 

 

余談になるけど、FIFAはワールドカップの参加国をさらに拡大させようとしてるらしいよね。あれって大義名分はいくらでも言えるだろうけど、参加国拡大することで、金を稼ぎたいんだろうな、としか思えないんだよなぁ。どうあったってレベルが下がるに決まっているわけで、ファンが望む試合は減だけだと思うんだが。クラブレベルでも活動がワールドワイドになっているせいで、選手はドンドン疲弊するわけで、それがサッカーをつまらなくしてるってことに、組織を運営しているやつとかクラブ関係者もわかっているんだろうが、金の力には勝てないんですかねぇ。

 

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