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映画『ウォーム・ボディーズ』恋するゾンビ

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ウォーム・ボディーズ

数あるゾンビ映画の中でも異色な感じ。ゾンビが人間に恋をして、そのあとどうなるかって話である。まぁ何となく先が読めちゃうかもしれないけど、大きな矛盾も感じずに見られる、楽しめる作品です。アマゾンプライムで鑑賞。ネタバレ多め 

―2013年公開 米 98分―

 

解説:食糧であるはずの人間に恋をしたゾンビを描いた、アイザック・マリオンの『ウォーム・ボディーズ ゾンビRの物語』を映画化。許されない恋を通して成長していく異色の青春ラブ・コメディ。監督・脚本は「50/50 フィフティ・フィフティ」で2011年ナショナル・ボード・オブ・レビューやワシントンD.C.映画批評家協会の最優秀オリジナル脚本賞を受賞したジョナサン・レヴィン。不器用ながらも人間の女の子に恋心を抱くピュアなゾンビを「ジャックと天空の巨人」「シングルマン」のニコラス・ホルトが、敵であるはずの彼の思いに触れ打ち解けて行く人間の女の子を「アイ・アム・ナンバー4」「明日、君がいない」のテリーサ・パーマーが演じている。(KINENOTE)

あらすじ:近未来。秩序は崩壊し、ゾンビは人間を喰らい、人間は捕食者であるゾンビを敵対視していた。ゾンビのR(ニコラス・ホルト)が仲間たちといつものように人間を食べに出かけたところ、食べ物であるはずの人間の女の子・ジュリー(テリーサ・パーマー)に恋をしてしまう。Rはジュリーを守りながら自分の居住区へ連れて行く。ジュリーは食べられまいと必死に抵抗していたが、Rが不器用ながらも自分に寄せる好意や彼の純粋さに触れ、次第に警戒心を解き心を開いていく。Rもまたジュリーと交流するうちに、生ける屍である自分の中であたたかな気持ちが広がっていくのを感じる。しかし二人の恋はゾンビと人間の関係を覆すものであり、最終型ゾンビの“ガイコツ集団”やジュリーの父親(ジョン・マルコヴィッチ)にとっては到底許せないものだった……。(KINENOTE)

監督:ジョナサン・レヴィン
出演:ニコラス・ホルト/テリーサ・パーマー/ジョン・マルコヴィッチ

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ゾンビが恋したらどうなるのか

ゾンビが恋して人間に戻る話。戻るというか、さらに進化したのだろうか? そのあたりはよくわからないが、主人公であるゾンビ=Rと、彼と同じタイプの人間型のゾンビには他の作品とは異なる特徴が。ちなみに、もう一種の骸骨ゾンビは餓えすぎて人間型ゾンビとは別の形態なので、Rのタイプには当てはまらない。で、Rたち人間型の特徴は以下の三つ

その1 脳みそを食べると脳の持ち主の記憶を共有できる。

これのおかげで、Rは恋した相手のジュリーがどんな人間なのかをある程度知ることができる。

その2 人間の温かみ? みたいのに触れると人間的な活動ができるようになる

Rはジュリーに惚れたことで、心臓がバクバクし始めて、緩慢だった動きや言動が少しだけスピーディになる。ちなみに、Rとジュリーが手をつないでいるところを見たRと同型ゾンビたちも、心臓がバクバクし始める。

その3 バクバクし始めると人間と大差がなくなる。

人間に戻りきっちゃう? とダメージを受けた場合に血が出てくるようになって、痛みも感じる。

だいたいこの3つが特徴だろうか。ゾンビが異性を好きになるってところで、すでに無理があるんだけども、今までには見たことないゾンビ映画でなかなか楽しめる。ただ、血みどろ阿鼻叫喚のゾンビパニック映画を期待すると、がっかりするだろう。そういうハラハラドキドキ感はないので。

人間VS人間型ゾンビVS骸骨ゾンビ

この作品がなかなかに優れているのは、人間VSゾンビという既存の対立構造にせず、ゾンビに2つの種類を用意したことだろう。これが前述したRたちの人間型ゾンビと、餓えすぎちゃっている骸骨ゾンビである。骸骨ゾンビが最終的に、人間と人間型ゾンビの共通の敵になることで、この物語は成り立たっているのである。

物語の大筋は数ある恋愛映画と変わらない

物語の主な軸はRとジュリーの恋愛。種族が違うので成就しがたい、障害のある恋模様を描いているので、わかりやすいほど『ロミオとジュリエット』的なシーンがある。単なる人間同士の恋愛を描いても面白くないというか、大方予想がついちゃうからこそ、こうやってゾンビが人間の女性に恋をするという、2種族(元々ひとつだけど)の大きな隔たりを利用して、人間同士の恋愛では描けない要素を詰め込んだところに、この作品の魅力があるといえるだろう。

とは言え、大筋としては、出会い→恋する→距離が近づく→両想いになりかける→すれ違い→距離が離れる→どちらかが行動を起こす→仲直りするーーという大枠は全く変わらないのではあるが(笑)。

しかも、先の展開に予測がつかないかと言えばそうでもなく、どうせハッピーエンドだろうと思わせちゃうんだけども、片方がゾンビであるがゆえに、人間同士を描くよりもこの先どうなるんだろうか的な要素を増やせるので、最後まで飽きずに楽しめるのである。これが100分超える作品だったらどうだったかはわからないけど。

ちょっとうざいのは、音楽の使い方。Rのその時々の感情を表したいんだろうかと思わせるものの、なんかね。感情がないはずのゾンビの感情を表すからこその音楽なのだろうか。まぁ、その他細かい設定に突っ込み始めたら、この手の映画は楽しめないわな。

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