スパイダーパニック!
アマゾンプライムで鑑賞。なかなか面白いです。もちろん突っ込みどころは満載だけど、そういうところも含め、愛すべき映画だと思う。ネタバレあり。
―2002年公開 米 99分―
解説:有毒廃棄物の影響で突然変異した巨大グモの大群と、それに応戦する片田舎の住民の姿を描くB級テイストあふれる巨大生物パニック・コメディ。製作総指揮は「インデペンデンス・デイ」のローランド・エメリッヒ。主演は「スクリーム」シリーズのデヴィッド・アークエット。(KINENOTE)
あらすじ:アリゾナの田舎町。産業廃棄物を積載していたトラックの積荷が川に転がり落ち、ドラム缶から有害物質が流出。 町外れに住むクモ・コレクターが飼っている数百のクモを巨大化させ、人知れず町に巨大グモが放たれた。この異変にいち早く気づいたのは、父の築いた炭鉱会社を復活させようと町に戻ってきたクリスと、シングルマザーの女性保安官サム。サムの息子の“少年クモ博士”マイクや、ティーンエイジャーの娘アシュリー、ラジオDJ ハーランの協力を得て、町民たちは町の中心にあるショッピング・モールに立てこもる。クモ対人間。生き残るのはどちらか?(KINENOTE)
監督:エルロイ・エルカヤム
出演:デイヴィッド・アークエット/カリ・ウーラー/スカーレット・ヨハンソン
合格点なモンスターパニック
とりあえずこの作品、状況説明の描写がしっかりしているので、序盤でラストまでの落ちが読めます(笑)。だからと言って、物語の興がそがれるわけではないのが、この映画の優れた点である。お約束のパターンをお約束どおりやって、しかも面白いってのはなかなかすごいと思うよ。間違いなく、B級路線を狙ってつくっていると思われるが、それがきちんとしたB級レベルを保っていて、楽しめるモンスターパニック映画である。
若き日のスカーレット・ヨハンソン(笑)
主役を演じているデイヴィッド・アークエットは『スクリーム』シリーズに出てる。この作品でもところどころ活躍するものの、頼りになる主人公って感じはしない。序盤で町長をぶん殴るところなんかは、マッチョな主役の登場かと思わせるものの、あの顔だとマッチョでいることが続かないのか、次第にヒロインにその役どころは奪われていく。まぁ、ラストのバイクシーンで汚名返上と言ったところだったが、ヒロイン役のカリ・ウーラーさんのほうが、保安官だし頼りになってカッコよかったのである。美人だし。
美人と言えば、この保安官の娘、最初に出てきたときに「ぶん殴られたスカーレット・ヨハンソンみたいだ」と思っていたら、本人であった。つまり若き日のスカーレット・ヨハンソン(笑)。今のほうが美人だね。
クモを見るのが嫌でなければ、楽しく鑑賞できます
てなことで、有毒な廃棄物が流出した川? に住んでいたコオロギを餌にしたクモがモンスターになる話(ややこしい)。なんか、猫を殺すときの描写とか、クモたちが変な鳴き声で鳴くとか、コメディっぽい演出も多い。主人公たちがクモから逃げるシーンとかはインディ・ジョーンズみたいな冒険活劇的な音楽が流れるし(笑)。
そんな感じでハラハラドキドキってよりは、こうした映画にありがちなB級テイスト満載のストーリーを追いながら楽しむ映画である。そんな感じだから、ラストに至るまで驚くような展開はない。ないけど、やっぱり楽しい。繰り返すけど、そこがこの映画の良さであります。
ラストで坑道もモールも全て爆発によって消えうせるわけだが、あれやっちゃったら金も吹っ飛ぶのではなかろうか。そうはならない終わり方だったが、まぁそれはそれ、楽しめたからいいのである。
主人公のおばさんと町長だけが繭から救い出され、他の人たちはみんな助からないのはどういうことなのかよくわからないが、あれはこうした作品にありがちなご都合主義なので、突っ込んではいけない(笑)。
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