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映画『オブジェクト』 ネタバレ感想 地味なモンスターパニック

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オブジェクト

至って地味な、地味すぎるモンスターパニック作品。ありがちな人間ドラマも描かれる。とはいえ、個人的には面白く観られた。ネタバレあり。

―2015年製作 米 90分―

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解説・スタッフとキャスト

解説:ケビン・デュランド、ルーカス・ハースら実力派俳優共演のクリーチャーパニック。森の中で惨殺された森林伐採者の事件を調べるため、ニューヨークからやって来た警察官のポールとドニー。彼らは家の周りで2足歩行し蹄のある生物の足跡を見つけるが…。(KINENOTE)

監督:ジャック・ヘラー
出演:ケビン・デュランド/ルーカス・ハース/ビアンカ・カズリッヒ/イーサン・フシドマン/スティーブ・アギー

ネタバレあらすじ

引用したKINENOTEの解説内容は間違っている

まず、森の中で惨殺された森林伐採者の事件はポールとドニーの管轄している地域の事件ではない。彼らの住む町よりも少し離れた場所で起きたものだ。そこの森林が伐採されたことで、昔からその森に隠れていた謎の生物が、主人公らの住む町の森まで移動してくるのである。それが原因で、家畜がいなくなったり、町内の道路に足跡が残されていたりするなど、主人公らの身の回りに奇怪な出来事が起こり始める。

ついでに、ニューヨークからやってきたのはドニーだけである。ポールはもとから作品の舞台である町に勤め続けているし、住民から信頼され、頼りにされている。

ポールもドニーも心に傷を背負っている

で、ポールは過去に、2人いる息子のうちの一人(確かティム)を事故で失っている。ある日、妻と長男(アダム)が出かけ、ティムの面倒をポールが見ることに。で、プールサイドで遊んでいたティムが誤って転倒、後頭部を強く打ち、死亡してまうんである。

ポールはティムから目を離して死に至らせてしまった自分が許せず、長年にわたりウジウジし続けている。奥さんは彼のことを責めてはいないのに、彼は立ち直れない。そんなポールに愛想を尽かし、奥さんは他の男と付き合いだし、たまに長男のアダムの面倒をポールに見てもらっているのである。

――と、書いてみると、奥さんけっこう酷いね(笑)。まぁでも、作中では付き合っている相手が出てこないので、奥さんはポールの気をひこうと嘘をついているんだろうとも思える。作中の舞台は狭い町なので、住人らは大体顔見知り。であれば、奥さんの交際相手も本当にいるのだとすれば姿を現しそうなもんだ。

もう一人、ポールの部下となるドニーは、ニューヨークから転勤してきた。彼も心に傷を負っている。何があったかというと、勤務中に相棒を失くしてしまっているのである。それで、犯罪が多すぎる都会から逃れてきたのだ。

という心に傷のある男2人が、町を騒がせている何かの姿を追っているうちに、相手が人間ではなく、得たいの知れない化け物であることを認めざるを得なくなっていき、認めた後には、町人を助けつつ化け物退治を試みるという話。

人間ドラマと奇怪な事件が別々に描かれる

冒頭で至って地味と紹介したが、モンスターパニックとしては本当に地味だ。モンスターというか、謎の現象のことを捜査し続けるのに並行して、上に紹介したような傷を負った男たちの、申し訳程度の人間ドラマが描かれる。どっちかというと、こっちのドラマのほうが比重が大きく観れなくもない。描いていることは浅く見えてしまうのは難点だが(笑)。

で、ラストに近づくにつれて事件の真相がわかってきて、モンスターパニック色が強くなるわけだ。ちなみに、ここまで人間ドラマを描くなら、モンスターと何か関連付けた話にするのかと思わせておいて、別にそういうことはない。全く関係ない別物の話なんである。

これって興ざめする人もいるんだろうが、個人的には悪いとも思わなかった。よく言えばリアルだ。現実の生活でも個々に起きる出来事が相互に関連していることなんて、滅多にないわけだしねぇ。

てなことで、モンスターの造詣はすごい安っぽいんだが、とりあえずポールとドニーは、避難せずに町に残った町人たちを教会に集めて、そこで化け物を迎え撃つのである。

ラストまで楽しく観られました

この化け物はやたらとスピードが速いし、殺した人間を木の上のほうの枝に引っ掛けられるくらいの跳躍力やパワーがあるらしい。ポールとドニーは教会の狭い廊下などでこの化け物と退治する。これは狙ったのかどうなのかわからんが、戦う場所としては正解であった。速くて飛び跳ねちゃう奴に散弾するショットガンの弾を威力保ったまま命中させるなら、狭い場所のほうが当てやすいからである。

てなことで、ポールとドニーは見事化け物を成敗! しかし、2人が倒した化け物はそれぞれ別で、倒すべき相手は一匹だけではなかったことがわかる…。そして、教会を無数の化け物が囲んでいるシーンで劇終。

こうやって書いてみると、どこがどう面白かったのか、自分でも謎である(笑)。面白さはよくわからんが、ラストまで観終えて、自分には突っ込みたいと思ったシーンがなかったところが、この映画に対する評価を決めたのではないかと思う。

つまり、この作品は説明不足な描写がなく、内容がどうこうは別として、細部まできちんと考えたうえで作品をつくっているように思うのである。

だから、地味でありながらも最後まで興味が持続して観られたのではなかろうか。ただ、派手な展開のモンスターパニックを期待して鑑賞すると、がっかりするのは間違いない。俺は最初から何の期待もせずに観たから楽しめたのである。

ちなみに、ドニーがいい仲になる金髪美女にはもう少し活躍してほしかったが、たぶん、彼女が作中で大きなウェイトを占めるようになると、別ものの駄作映画になってしまっただろう。だから、これでいいのである(笑)。

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