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映画『クローン』ネタバレ感想 逃亡劇を楽しむ作品

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クローン

久しぶりに鑑賞した。以前はテレビで深夜にやってたのを鑑賞したような気がする。けっこう面白く観たし、ラストにおぉ、と思ったんだけども、細部を覚えてなかったので購入して鑑賞してみた。ラストにおぉってなった(笑)。でもそれは別の意味で。こんな終わり方だったかぁ、と脱力してしまったのである。ネタバレあり。

―2001年 米 102分―

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解説・あらすじとスタッフ・キャスト

解説:「ブレードランナー」「トータル・リコール」「マイノリティ・リポート」など映画化された作品の多いSF作家フィリップ・K・ディック。ディックが絶頂期に書いた短編『にせもの』(ハヤカワ文庫・『ディック傑作集・』収録)を、ゲイリー・シニーズ主演で映画化。(KINENOTE)

あらすじ:近未来。異星人ケンタウロスと軍事衝突を繰り返す地球人は、青い空と豊かな大地の大半を失い、ドームの中で暮らしていた。爆弾兵器の開発に携わる科学者スペンサーと被災者の救護に追われる医師マヤの夫妻は、仕事に忙殺される生活に加え互いの立場の違いから、関係にひびが入りかけていた。その日もいつものように職場に向かうスペンサーの前に、特殊部隊ESAのハサウェイが現れる。強制的に連行されたスペンサーにハサウェイが衝撃的なことを告げる。実はスペンサーという“人間”はすでに殺されており、現在のスペンサーはケンタウロスが作った精巧なレプリカントで、体内に隠された爆弾で政府要人を殺そうとしている、と……。(KINENOTE)

監督:ゲイリー・フレダー
原作:フィリップ・K・ディック
出演:ゲイリー・シニーズ/マデリーン・ストウ/ヴィンセント・ドノフリオ/トニー・シャローブ/メキー・ファイファー

クローンに焦点をあてた作品ではない

俺はクローンやタイムリープを題材にした映画が好きで、このブログもそのことについて言及したいがためにやっている部分も結構ある。もちろんすべてじゃないけど。

で、この映画は邦題がまんまクローンなので、そういう意味では内容には大いに興味をひかれるわけで、しかも初見の時は、好ましい展開でラストを迎えたような覚えがあったので、今回2度目の鑑賞をして、えええええええっと思ってしまったのである。

これじゃない。と思ってしまったのだ。この映画って主人公が異星人の兵器としてつくられた複製人間と断定され、政府機関に追われる話なんである。主人公は自分が複製ではなくオリジナルの人間であると信じているため、身の潔白を晴らすために逃げ続ける逃亡劇を繰り広げる。そして、その逃亡の原動力が愛する奥さんの存在。という意味でつまり、逃亡夫婦愛映画なのだ。

上記が物語の軸で、クローン云々がどうこうというのは、さほど大きな話ではない。だから、単なる逃亡映画として鑑賞すれば、それなりに面白く観られる良作である。ところが、そこにSF的な内容の面白さをも期待してしまうと、イマイチに感じるであろう。

政府機関の男はバカ

この作品の世界では、地球人は異星人と戦争を繰り広げている。で、政府機関は主人公が本物になりすました異星人の手による人造人間? で、彼の体内に内蔵されている爆弾から要人を守るために彼を追い続けるという話なんである。

でもさぁ、けっこう高度な文明をもっている異星人が、なんでそんな回りくどいことをするんだろうか。それがよくわからない。そしてヴィンセント・ドノフリオ演じる政府機関の男は、なんであんな雑な捜査をするのか。あんなやり口では、冤罪に近い感じで、過去に複製人間の疑惑をかけた常人をたくさん死なせてきたのもわかるよ。もっと考えて動いてれば、過去を悔やんで葛藤しないですんだと思うのだが。結局ラストでああいう目に合うんだし(笑)。

そもそも、あんなドリルみたいなんで穴を開けようとしなくても、病院にスキャンできる機械があるんだし、政府機関はあれを対異星人用のクローン発見機として改造すればいいだけじゃないかね。

異星人の科学技術すごすぎだろ

ゲイリー・シニーズが迫真の演技で逃亡をかますのは面白いのでいいとして、細部の適当さに萎えちゃう部分が多い。思い切りネタバレすると、ラスト、主人公も奥さんも複製人間で、オリジナルの2人は死んじまっていることが判明。実は、異星人が爆破しようとしてたのは、政府機関のドノフリオたちだった。というように考えられる。

にしても、やっぱ回りくどいわ。自分をオリジナルだと信じて疑わないほど精巧なクローンをつくれる異星人の科学技術を持ってすれば、地球なんてあっという間に征服できるだろうに。

面白くは観れるけども、普通の作品としても、個人的興味の部分に触れられていないという意味でも、残念な映画である。ドノフリオは主人公に向かって「お前には魂がない」なんて言っているけど、魂的なものはあると思う。それを説明したいんだが、そういうことに触れた映画ではないので、とっかかりがなくてこれ以上は何も言えない。

複製系で面白いのは、こちら↓

映画『月に囚われた男』主人公は俺。お前は脇役! 奇妙な友情物語
派手さや大きな展開のない地味な作品だけど、楽しめます。作品の話をしつつ、記憶とか他者について考えます。ネタバレしてます。 ―2010年公開 イギリス 97分―

 

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