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映画 プロジェクトグーテンベルク贋札王 ネタバレ感想 ラストの展開が二転三転

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プロジェクト・グーテンベルク 贋札王

―2018年製作 香=中 130分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:アジア映画界の帝王チョウ・ユンファと香港四大天王の一人アーロン・クォックがW主演した犯罪サスペンス。贋作に手を染めた画家志望のレイは、“画家”と呼ばれる男が率いる偽札組織にスカウトされ、才能を発揮。その一方で彼の冷酷な野望に翻弄され……。監督は、「インファナル・アフェア」シリーズの脚本を手がけ、「インターセプション -盗聴戦-」などでメガホンを取ったフェリックス・チョン。共演は「オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁」のチャン・ジンチューほか。第38回香港電影金像奨(香港アカデミー賞)にて最優秀作品賞など7部門を制した。第31回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門上映作品(上映タイトル「プロジェクト・グーテンベルク」)。(KINENOTE)

あらすじ:世界を震撼させた国際的贋札製造集団の一人、レイ・マン(アーロン・クォック)が、タイで逮捕される。香港警察に身柄を引き渡され、数々の容疑で取り調べを受けることになるが、そこに国宝級の女性画家ユン・マン(チャン・ジンチュー)が現れ、レイが友人であることを告げ、レイの保釈を求めた。ホー副署長(アレックス・フォン)は、行方をくらませている“画家”と呼ばれるチームの首領(チョウ・ユンファ)について話すことを要求。恋人を殺した“画家”への復讐を誓うホー警部補(キャサリン・チャウ)を前に、レイは冷酷無比な“画家”の報復に怯えつつも自身の過去について話始める……。1995年、恋人同士だったレイとユンはカナダ・バンクーバーで苦しい生活を送りながら、共に励まし合い、画家として名を売ろうとしていた。ユンはロク(カール・ン)に才能を認められ個展を開くことになるが、一方のレイは生活のため有名絵画の贋作に手を染めてしまう。そんな彼の前に、“画家”が現れる。レイは彼のカリスマ性に惹かれ、彼のチームに参加することに。そして、アメリカ政府が新たに発行する100ドル札の偽造計画がスタート。完成した偽造100ドル札は偽札発見テクノロジーの進化をあざ笑うように世界を席巻していくが……。(KINENOTE)

監督:フェリックス・チョン
出演:チョウ・ユンファ/アーロン・クォック/チャン・ジンチュー/リウ・カイチー

ネタバレ感想

男たちの挽歌へのオマージュがチラホラ

正直、あんまり期待しないで劇場で鑑賞したんだけども、予想以上に楽しめた。サスペンスあり、アクションあり、ラストもそれなりに二転三転して娯楽作品としてかなり高水準。チョウ・ユンファが『男たちの挽歌』のマークのような振る舞いをするシーンもあって、オマージュ要素をかなり感じられる。そこがまたよい。

映画『男たちの挽歌』ネタバレなし感想 無駄に生きるな。熱く死ね!
数年に一度は観たくなる、暑苦しすぎる男の友情映画。個人的にはホーの、弟=キットに対する思いとかはどうでもよく、ただただ、マークのカッコよさが際立つ作品である。無駄に生きるな。熱く死ね! ネタバレなし。 ―1987年公開 香 95分―

オマージュを感じるのは、画家が2丁拳銃で戦うところ、眉間に銃をつけられても怯まずに凄むところだ。ちなみに購入したパンフレットには、彼が偽札燃やしてタバコに火をつけてる写真があった。このシーンがあったのか覚えてないんだけど、これなんかは、まさにそのまんまだよね(笑)。

以下、この作品はネタバレ知らないほうが楽しめると思うので、未見の方は閲覧注意!

偽札づくりが見どころ

序盤から中盤くらいまでは、過去と現在を行き来しながらいろいろと謎を示しつつ、画家志望だったレイ(アーロン・クォック)がいかにして犯罪者である通称、画家(チョウ・ユンファ)の下で偽札づくりに励むようになったかが描かれる。

ここまでの見どころはレイたちが偽札づくりのために試行錯誤するシーンだ。画家が集めたメンバーたちと協力しながらレイが仕事を進めていくそのシーンは、さながら『プロジェクトx』とか『ガイアの夜明け』など、お仕事番組を見させられているような面白さがある。というのは、この偽札づくりがいかに職人的な技術を要するかがキチンと描かれているからだ。

偽札づくりは芸術

単に仕事をしているだけでなく、偽札の原料集めのために画家はけっこうな犯罪をするので、無理やりその犯罪に加担させられているレイは、画家に不信感を持ち始める。しかし、彼の元を去ることはできない。それはレイが、偽札づくりに情熱を燃やしているからで、そもそも、画家の夢を捨てて今の仕事に就いたのも、画家が贋作づくりが芸術であるという意見の持ち主だからなのだ。

自分の偽札づくりは芸術なのだ。画家がそれを認めてくれていて、だからこそ彼は偽札づくりに情熱を燃やせるのだ。しかし、犯罪はできればしたくないーーというこの描写も、よくよく考えてみると、後に続く伏線だったのだなぁと分かる。

ゴールデントライアングルでのアクションも見どころ

で、その後の見どころはやっぱり、画家が率いる偽札づくりチームが、ゴールデントライアングルの将軍と呼ばれる男が率いる軍隊と激しい銃撃戦を繰り広げるシーンだ。このシーン以前にもいくつか銃撃アクションはあって、チョウユンファの二丁拳銃姿を見られるのだが、ここはもうともかく、荒唐無稽すぎる香港映画らしいメチャクチャなド派手アクションが繰り広げられる。

はっきり言って、アサルトライフルみたいの持った奴らに拳銃でそんなに戦えるかよとか、あの人数であれだけの大群に勝てるわけないだろ、とか突っ込みどころ満載なんだけども、まぁいいのだ。これぞ香港映画って感じなので、許せちゃう。しかも、暴れているのは、あのチョウユンファなんだから(笑)。

ラストの展開には驚き

でまぁ、そんな銃撃戦の後もいろいろあって、物語はだんだんとラストに近づいていく。レイは追い詰められて、警察に捕まってしまう。つまり、そこで過去と現在を行き来するシーンはようやく交錯して一つになるので、これで画家が捕まって終わりなのか、画家が大暴れして終わりなのかなと思いきや、なんと、画家はレイ本人だったことが判明するのだ。

この展開、犯人は俺だったパターンなわけで、そんな作品は過去にかなりたくさんあるんだけども、まさかそんなことになるとは思わなかったので、驚いた(笑)。そして、そっからは種明かしが続いて、最終的にはすべてに納得できる内容で劇終を迎える。ラスト、レイは画家志望だったんではないことが分かる。しかも、惚れていたユンは彼の存在を知っていたが、恋人だったわけでもなんでもなく、ただの隣人だったのだ。つまり、ユンとの関係は一方的なストーカーみたいなもんで、レイにとって画家の存在は『ファイトクラブ』のアレみたいな関係なわけですな(笑)。ともかく、香港映画には大味な展開の作品も多いので、今作も滅茶苦茶な終わり方するんだろうなと予想していたら、きちんと伏線を回収しているところに驚いた(笑)。

今作の監督はあの傑作の『インファナル・アフェア』シリーズの脚本も手がけているそうなので、そう考えてみると、なるほど納得な感じもある。でも、この人が脚本担当した『ミッション・アンダーカバー』はけっこうメチャクチャな展開だったんだよなぁ。

映画『ミッション:アンダーカバー』ネタバレ感想 終盤から怒涛の展開に(笑)
ある潜入捜査官が、麻薬組織の中で根性見せて成りあがっていきながら、巨大組織のボスと邂逅。彼に取り入ることで、組織のせん滅をもくろむ。それなりにスリリングに話が進み、ラストの30分くらいから怒涛の勢いでアクション映画になる。ネタバレあり。 ―2018年公開 中 122分―

だから本作もそっち系統な作品かと思ってたら、いい意味で裏切られた。つまり、すげぇ楽しめたんである。香港映画観ない人にも、ぜひおススメしたい。

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