スポンサーリンク

映画 メビウス ネタバレ感想 キムギドク監督の韓国作品

スポンサーリンク

メビウス(2013・韓国)

―2014年公開 韓 83分―

スポンサーリンク

解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:「サマリア」「うつせみ」など衝撃作を次々に発表し、「嘆きのピエタ」で第69回ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を獲得したキム・ギドク監督が、ある家族間に流れる壮絶な業を描いた人間ドラマ。父の浮気が発覚し嫉妬に狂った母は息子の性器を切断、家族は破滅へと向かっていく。全編台詞なしで描写され、言葉がない分大きな感情のうねりが画面に表れ、家族をめぐる狂気と欲望が語られる。父親を「鰐~ワニ~」「悪い男」など初期ギドク作品に多く出演したチョ・ジェヒョンが、母親と父の浮気相手の二役をドラマ『スキャンダル~春香を愛した男~』のイ・ウヌが、息子を新星ソ・ヨンジュが演じている。(KINENOTE)

あらすじ:一見ごく普通の家庭に見えるある一家。しかし父(チョ・ジェヒョン)と母(イ・ウヌ)の不仲は顕著で、家庭内は冷え切っていた。夫が近所の女と関係を持っていることを知った妻は、嫉妬に駆られ彼の性器を切り取ろうとしたものの失敗、代わりに息子(ソ・ヨンジュ)の性器を切断し、そのまま家を出る。自分のせいで自尊心を著しく傷つけられた息子に罪悪感を抱く父。性行為の代わりにオーガズムを得る方法はないか探すなど、彼のためにできることは何でもしようとするうちに、父と息子の間に再び絆が生まれる。そんな中、妻が家に戻り、家族はさらなる破滅へと向かっていく……。(KINENOTE)

監督・脚本:キム・ギドク
出演:チョ・ジェヒョン/ソ・ヨンジュ/イ・ウヌ/キム・ジェホン

ネタバレ感想

何これ、すごい。笑わせに来てるのかシリアス路線を見せたいのか、芸術性をアピールしてるのか、ともかくメチャクチャな内容で、けっきょく何だったのかわけわからんのに、最後まで見せきる力はある作品だった。

キム・ギドク監督はけっこう有名な人なんだけど、『悪い男』以外は観たことなくて、今回が2作目の鑑賞となった。『悪い男』もめちゃくちゃな内容だったけど、この作品よりは自分なりの解釈のしやすさはあった。けど、今作については、俺は何だったのかよくわからんかった。話の筋は単純と言えば単純なのにねぇ。

じゃあどんな単純な話かというと…

親父の不倫を知った母親が、親父のちんこをチョン切ったろうとするのだが、失敗。腹いせに息子の息子(ちんこ)をちょん切るのだ。なぜなら、息子は親父が愛人と不倫してるのを発見して、その光景に興奮してたように見えたから。でまぁいろいろあって、親父が自分の息子(ちんこ)を手術で去勢して、さらにいろいろあって去勢した息子(ちんこ)を息子に移植するんだけど、紆余曲折あって、最終的に息子はその自分の息子(親父のちんこだけどw)を自らの手で去勢するという話である。

そこに、夫婦愛と親子愛の複雑な感情と性欲が入り混じっているように思えた。…のだが、まじめなのかバカなことしたいのかようわからん。父のちんこを巡るドタバタ芸術的お笑い作品という印象を抱いた。

驚くのは、この物語は叫び声とか鳴き声以外、セリフが一切ないところ。何を意図してそんなことをしたのか理解に苦しむが、一応、セリフがなくとも話の筋はなんとなくわかる。もともと創世期の映画は無声だったので、ちゃんとその通りにつくれば作品の内容はわかるものなんだろうけど、なしてわざわざそんなことしたのだろうか。

いずれにせよ、親父、母親、息子、それぞれがかなり高水準な演技のできる役者だったからこそ、成り立っているんだろうなというのは感じた。特に、母親役の演技は鬼気迫るもんがあってすごい。しかも、親父の愛人役も演じてて、一人二役をこなしているのだ。この女優の体当たり演技は冒頭から激しくて、スカートめくれてパンツ丸出しになりながら旦那とプロレスしているシーンは、マジであっけにとられる(笑)。しかも、その後、顔を踏んづけたり、踏んづけられたり。

この作品、どうかしている――と思わせるその冒頭から、ずっとどうかしている内容なのだ。その後もちんこをなくした息子のために自分のちんこを冷凍保存して彼に移植する術を探し続ける親父とか、息子(ちんこ)がない息子のために、別のマスターベーション方法を調べて教えてやるとか、もうなんなんだよそれって感じ。しかもその代替マスタべは、石で自分の皮膚をこするという。あれはこする行為が気持ちいいのか、その痛みが気持ちいのか、どっちだったんだろうか。痛みだとしたほうが、後々にエスカレートする肩に包丁を指してグリグリしてもらう行為も説明がつくので、おそらく痛みが快楽につながっているんだと思われる。

とかまぁ、全編通してヘンテコ描写が続いて、結局は親父と母親は無理心中となり、息子は自分の息子を銃で打ち抜き、なぜか、お百度みたいなのを踏んでいる最中にニヤリと不敵な笑みを浮かべて物語は終わるというーー。わけわかりませんね。

メビウスってタイトルにあるように、あのお百度シーンは2回出てくるから、何か意味があるんだろうなぁ。俺には皆目見当もつかないけど。

映画 悪い男 ネタバレ感想 意味深なラストを迎える愛憎物語
ヤクザ者と、彼にはめられた売春婦の交流? を描いた何ともアブノーマルな恋愛作品。ラストに二通りの解釈ができそうな、韓国のキム・ギドク監督作。ネタバレあり。 ―2004年公開 韓 103分―
映画 ファイ 悪魔に育てられた少年 ネタバレ感想 キムユンソクがすごい!
ある犯罪者集団と、彼らが育てた義理の息子による愛憎劇。キム・ユンソク目当てで見たら、予想以上に楽しめた。『チェイサー』や『哀しき獣』の演技もすごかったが、この作品でもそれに匹敵する凄味がある。ネタバレあり。―2014年公開 韓 125分―

コメント

タイトルとURLをコピーしました