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映画 殺されたミンジュ ネタバレ感想 なぜかと思わせるキムギドク

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殺されたミンジュ

―2016年公開 韓 122分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:「嘆きのピエタ」のキム・ギドク監督による群像サスペンス。謎の集団がある少女殺人事件の容疑者たちを次々と誘拐し、事件の真相に迫る。主演は「群盗」のマ・ドンソク。また、「春夏秋冬そして春」のキム・ヨンミンが一人8役を演じる。他の出演は、「パイレーツ」のイ・イギョン、「ストーン」のチョ・ドンイン。(KINENOTE)

あらすじ:とある5月。ソウル市内の市場のなか、女子高生ミンジュは、彼女を追う屈強な男たちから必死に逃げ惑っていた。しかし次第にミンジュは追い詰められ、路地の片隅で顔にテープを巻かれ、叫ぶ間もなく無残に殺される。その事件は新聞にも載らず、誰にも知られることもなく闇に葬り去られた。事件から1年後、リーダーの男(マ・ドンソク)に率いられた謎の集団が、ミンジュの死の真相を執拗に追い始める。ミンジュ殺害にかかわった7人のうちの1人(キム・ヨンミン)を誘拐した集団は、男に拷問を加え、事件の日のことを執拗に問いただす。恐怖と自責の念に襲われた容疑者は全面的に自白し、許しを請う。謎の集団は変幻自在に変装して、事件の容疑者たちを次々と誘拐し、自白を強要していく。やがて謎の集団は、容疑者たちの背後に国家という強大な力が迫ってくるのを感じ、徐々に結束と平静さを失っていく。そして、最後の一人にたどり着いたとき、顔の見えない誰かの命令で動いた駒に過ぎなかったことを知らされる。この国は少女だけでなく、最もかけがえのない良心さえ失っていた。謎の集団のリーダーは、美しいソウルの街を見下ろす丘に立ち、一人痛哭する。(KINENOTE)

監督・脚本・製作総指揮・撮影・編集:キム・ギドク
出演:マ・ドンソク/キム・ヨンミン/イ・イギョン/チョ・ドンイン/テオ/アン・ジヘ/チョ・ジェリョン/キム・ジュンギ

ネタバレ感想

キムギドク監督作品の鑑賞4作目。この監督は何とも変な作品ばっか撮ってるイメージで、今作もヘンテコではあるものの、比較的テーマみたいなのはわかりやすい。

要するに人間の世の中には権力を行使するものと搾取するものが必要で、それが是正されないことで、ある意味バランスが取れてるのだということ。

そして、人間にはその社会構造の中でそれぞれに役割があって、その立場から抜け出ることは容易ではなく、ともかく絶望的なものであるということ。マ・ドンソク扮する謎の集団のリーダーが、ライギョとドジョウのたとえで話していることは、恐らくそういうことだ。そして彼は、人生は苦しみしかない、つらいものだという。

この作品は、この内容を表現したいがためのストーリーと人物設定で、そういう意味ではリアリティに薄く、ツッコミどころもたくさんあるんだけども、寓話的な物語と考えるにそれはそれで、いいのかなっていう感じ。

でも、けっきょくは、なんでミンジュが死ぬ必要があったのかというのはわからない。粛清集団が狙っていた相手のラスボスはかなりの地位を持っている奴だと思われるのだが、そいつらにとって10代の女性が邪魔な理由ってなんなんだったんだろうか。そこはストーリーと関係ないとはいえ、ちょっと不満が残る。キムギドクからしてみれば、そんなものは関係ねぇんだよってことなんかね。

あと、裁かれる側の一番最初の兄ちゃんの一人が、それ以外のキャラとして何役もこなしてて、それが全部むかつく奴なんだけども、何でわざわざ同じ奴にあんなに何役もやらせたんだろう。あれも何らかの意図はあるんだろうな。

指示に従うだけで、そこで行われることを見て見ぬふりをして自己正当化する者。自分の正義に従ってそれを行使しているうちに、裁かれる側と同じような暴力を振るっている者、暴力にさらされながらも、自分をごまかすもしくは別のところに希望を見出して抗うことを断念している者。ともかくいろんな立場の人間がいて、そいつらのどの立場から見ても、救いがたいほどに人生は苦しみしかない。そして、それぞれの立場で、各人が思い思いの善と悪を振りかざしている。

善悪を超えた言葉を獲得するために、みんな人間であることをやめよう。

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