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映画 マイ・バッハ不屈のピアニスト ネタバレ感想

マイバッハ不屈のピアニスト
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マイ・バッハ 不屈のピアニスト

才能に恵まれてピアニストとして大成するも、数々の不幸に見舞われて何度も音楽の道を断たれそうになりながら、尽きることのない情熱で逆境を跳ねのけて来た男の自伝的作品。ネタバレあり。

―2017年製作 伯 117分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:実在のピアニスト、ジョアン・カルロス・マルティンスの半生を映画化。20歳でカーネギーホールでの演奏デビューを飾り、“20世紀最高のバッハの演奏家”として世界で活躍していたジョアン・カルロスは、不慮の事故で右手の3本の指に障害を抱えてしまう。監督は、「ジャングルの少女 タイナ2 みんなで守る森」のマウロ・リマ。(KINENOTE)

あらすじ:幼いころからが病弱で、家の中で過ごすことが多かったジョアン・カルロス(アレクサンドロ・ネロ)は、ピアノを習い始めるとその才能が大きく開花する。めきめきと才能を伸ばすと、20歳でクラシック音楽の殿堂・カーネギーホールでの演奏デビューを飾り、“20世紀の最も偉大なバッハの奏者”と称されるようになる。ところが、一流の演奏家として世界を飛び回っていた彼は、不慮の事故により右手の3本の指に障害を抱えることになってしまう。しかし、ピアニストとして生命線である指が動かせなくなるも、不屈の闘志でリハビリに励み、再びピアニストとして活動できるようになる。復帰を果たし、自身の代名詞ともいえるバッハの全ピアノ曲収録という偉業に挑戦をしていた彼に、さらなる不幸が訪れる……。(KINENOTE)

監督・脚本:マウロ・リマ
出演:アレクサンドロ・ネロ/ダヴィ・カンポロンゴ/アリーン・モラエス

ネタバレ感想

バッハの音楽はけっこう好きなんだけど、この人物のことはまったく知らずに鑑賞した。きっと、彼が演奏した曲もどっかで聞いたことがあるだろう。そのくらいバッハの奏者として偉大な人らしい。

ともかくこの人のすごいのは、才能があったこと以上に、不屈の精神で障害を克服して音楽を続けようとするところ。サッカーの練習で指を怪我してしまい、一度は引退して職を転々するが、音楽とは離れがたく、すさまじいリハビリを通して復活ーーしたのに今度は暴漢に襲われて脳に障害をおっちゃう。それで結局ピアノが弾けなくなったと思ったら、指揮者になっちゃうし、片手でピアノを弾けるようになっちゃうし、マジですごすぎ。

ピアノが弾けないなら、指揮者として音楽表現をしようなんて、簡単にはできそうもないことだ。だが、その困難を乗り越えて指揮者になれば、ピアノ以上に豊かな音楽表現ができそうな感じはする。要するに障害を抱えるほどに、音楽家としての幅を広げていくところがこの人物のすごいところだ。

しかも、一度は音楽の道を諦めていた最中も、いろいろな仕事をして、それなりに生活はできているわけで、ある意味で、天からさまざまな能力を与えられているように感じちゃうのは、凡人の嫉妬だろうか。

鑑賞していて思ったのは、そこまで情熱を捧げられるものがあることに対する羨望の気持ちだ。俺は何でもかんでも広く浅くな人間なので、何かにおいて他人から称賛されたりするような結果を出したことが皆無。

中年にもなると、何かにおいて自分が大成する姿を想像することすら少なくなってきたけども、それでも何かできるんじゃなかろうかと、今でものた打ち回りながら生きているわけで、無理だとわかってても、自分の中に何がしかの秘した大望があるのなら、それを捨てずに生きることの大切さを教えてもらえたような気がしなくもないでもない。

作品としては、主人公に起こる出来事を淡々と紹介するだけで、周囲の人たちとの関わりをさほど深く描いていないところに少し不満があるが、あえてジョアンカルロスなる人物のみに焦点を当てて制作したんだろうなと思うところもあるので、これはこれでいいんだろうね。

にしても、やっぱりこういう人は対人関係においてはだらしなかったりするもんらしく、女性遍歴なんかは、嫌悪を抱く人もいるだろうねぇ。

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