コレクター(1997)
―1998年公開 米 116分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:才色兼備の女性ばかりを狙った連続誘拐犯罪を犯罪心理学のスペシャリストが解明していくサイコ・サスペンス。監督は「デンバーに死す時」のゲーリー・フレダー。製作は「セイント」のデイヴィッド・ブラウンとジョー・ワイザン。脚本はジェームズ・パターソンの原作『キス・ザ・ガール』を基に、デイヴィッド・クラスとフレダーが担当。撮影は「タイタニック」の第2班撮影を担当したアーロン・シュナイダー。音楽は「ラストダンス」のマーク・アイシャム。出演は「アミスタッド」のモーガン・フリーマン、「ノーマ・ジーンとマリリン」のアシュレイ・ジャッドほか。(KINENOTE)
あらすじ:犯罪心理学の専門家でもある刑事クロス(モーガン・フリーマン)はある日、姪のナオミ(ジーナ・ラベラ)が誘拐事件に巻き込まれたことを知り、現地へ赴く。すでに8人の女性が行方不明になり、そのうちの2人は、すでに殺されていたのだ。クロスは地元警察のラスキン刑事(ケーリー・エルウェス)らと共に捜査に当たり、犯人は女性を収集する異常なコレクターだと見抜く。やがて犯人に捕まっていたケイト(アシュレイ・ジャッド)が奇跡的に生還。クロスは彼女の力を借りて犯人の隠れ家を発見し、女性たちを助け出す。一方、家に戻ったケイトをラスキン刑事が尋ねてくる。実は彼が犯人だったのだ。襲われるケイトをクロスは間一髪で助け、やっと事件は幕を閉じたのだった。(KINENOTE)
監督:ゲイリー・フレダー
出演:モーガン・フリーマン/アシュレイ・ジャッド
ネタバレ感想
たくさんあって『コレクター』はややこしい
1990年~2000年代くらいによくあった、サイコ野郎を摘発すべく頑張る刑事映画の中の1作。今作より1~2年遅れで公開された似たようなタイトルに、デンゼルワシントンとアンジェリーナジョリー主演の『ボーンコレクター』てのがあって、何ともややこしい。
ちなみに、ジョンキューザック主演でも『コレクター』って作品があるらしく、こちらは2013年作品なんだけども、これまた今作のような誘拐監禁事件なお話らしくて、さらにややこしい。蛇足ついでに、90年代よりももっと昔にも女性を誘拐監禁する男を描いた『コレクター』って話があるそうだ(笑)。
ややこしいついでに言うと、本作で共演したモーガンフリーマンとアシュレイジャッドは2002年くらいに『ハイクライムズ』ってな作品にも一緒に出てて、もう俺の記憶はメチャクチャ(笑)。この記事を書いている時点ではまだ何とか区別がつくが、あと数年もすれば、どれがどれだかわからなくなること必至である。
適当なあらすじ
ということで、内容。犯罪心理学の専門家でもあるモーガンフリーマン=クロス刑事が、姪っこを誘拐して監禁している犯人を捜してたら、その監禁先から命からがらアシュレイジャッド=ケイトが逃げてきて、彼女の協力を得て犯人のアジトを突き止めるべく奔走するという話。
意外にも犯人は…
話の展開として珍しいなと思ったのは、この話には犯人が二人いるということ。その一方がケイトやクロスの姪を誘拐した奴なんだけども、もう一人もその事件の共犯なんである。なんでも、お互いに東海岸と西海岸を活動拠点にしていて、協力し合いながらも女性を監禁し、その質を競争しあっていたというサイコ野郎どもだったんである。
こいつらが何でそんなアホなことする奴で、どこでどう知り合ったのかの説明がないところは何とも物足りないが、このトリック自体はなかなか感心したし、今作の面白味であろうかと思われる。
しかし、それ以外については、役者たちは必死に頑張ってる感があるものの(特にアシュレイジャッド)、それほど面白い作品ではないのでありました。ちなみに、このクロス刑事が再登場する、『スパイダー』っていう続編があるらしいす。
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