フローズン・ブレイク
スキー場の頂上を目指してロープ―ウェイに乗った男女4人が、突然停止してしまったゴンドラの中でジタバタする話。ネタバレあり。
―2019年公開 露 85分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:男女4人の乗ったゴンドラが上空60mで突然停止、マイナス10度の極寒の中、追い詰められた彼らは自力で脱出を試みるが…。ロシア発のシチュエーションスリラー。 カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2019参加作品。(KINENOTE)
あらすじ:年明けを祝うため、カーチャと仲間たちは雪山の頂上をロープウェーでめざしていた。しかし、男女4人の乗ったロープウェーは故障により上空60mのところで停止してしまう。彼らがロープウェーに乗っていることを知るのは、業務終了していたところを金で釣り無理やり操縦させた操縦士と、直前で乗るのをやめたカーチャの恋人、キリルのみ。天候が荒れるマイナス10℃の中で夜明けを待つが、助けはいっこうにこない。追い詰められた4人は自力で脱出を試みるも、次第に不安定な密室の中で関係は悪化していき…。はたして、彼らの運命は―-!?(KINENOTE)
監督:ティグラン・サハキャン
出演:イリーナ・アントネンコ/ミハイル・フィリポフ/アンドレイ・ナジモフ/イングリッド・オレリンスカヤ/デニス・コシャコフ
ネタバレ感想
似たようなシチュエーションの映画に『フローズン』てのがあって、あっちがスキー場でリフトが停止してしまう話に対して、本作はロープウェイのゴンドラが停止しちゃう。
前者の紹介はこのブログでもしてるので、興味がある人は下にあるリンクをたどってもらうとして、こういう作品の主人公たちは大体、自分らさえ楽しめればいいやってな感じの自己中パリピみたいな奴らだよなぁ。
けっこう恐ろしい体験しているけど、これって完全に自分たちのせいだからね。すでに運行が終わってるのに、係員に駄々こねて無理やり乗らせてもらってるわけだから。そしたらその係員が事故っちゃって死んじまったうえ、ゴンドラが停止しちゃうという。こいつらが我がまま言わなきゃ、あのデブな係員は死ななくてすんだのに。
で、このクズパリピども、なんでそんなにロープウェイに乗りたいかっていうと、頂上で年明けパーティしたいから。このスキー場はけっこうな規模の大きさらしく、山の麓にもいろいろな施設があるみたいで、他の客たちはそこでパーティを楽しんでいるみたい。
でも、こいつらはゴンドラを予約していたので、頂上でのパーティを計画していた。だったら彼ら以外にも山頂に向かいたがる人はいそうなもんだが、この辺は映画の設定上の都合だと思われる。
まぁともかく、予約時間に遅刻してんのに無理やり乗ろうとうするんだから、どんだけ厚顔無恥な奴らなのか。しかも、誰一人として、自分たちが悪いと思ってないのがマジで救えない。
ゴンドラ止まっちゃった最初の頃はけっこう余裕かましてて、山頂につく前に年明けしたので、ゴンドラ内でパーティ始めちゃうの。のんきだねぇ。
その後、一夜明けてもゴンドラ動かないし助けも来ないのに焦り始めたこいつらは、いろいろ打開策を考えてジタバタする中で、人間関係が崩壊していく。特に赤いウェア着たデブがかなりの糞野郎で、糞がウェアを着て歩いているような糞だ。
で、この糞を中心に、ゴンドラ内では血みどろの殺し合いなども起こりつつ、最後に生き残るのは主人公と思われるカーチャという女性のみ。
カーチャにはキリルという恋人がいて、キリルも本当はゴンドラ内にいるはずだったんだけども、頂上でカーチャに求婚しよう計画してて、指輪を渡そうと思ってたのにその袋を忘れたので、自分の計画が成就できないのは困る。
それで、ゴンドラは諦めてカーチャに頂上は行くのよそうというのに、カーチャは実はキリルと別れようと思ってたようで、キリルのその誘いには乗らずにゴンドラに乗っちゃった。
いっぽうのキリルは不貞腐れて一人で帰る。だが、その指輪を入れた袋はゴンドラの中にあったという。どんだけバカなんだよ(笑)。さらに、こいつは友人たちが戻ってきてないのをさして確認もせず、自分だけ除け者にされたように感じて、勝手にいじけて、勝手に先に帰っちゃうとか、小学生かよ。
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