スポンサーリンク

映画『ザ・グリード』ネタバレ感想 B級モンスターパニックの良作

ザグリード
スポンサーリンク

ザ・グリード

よくできたB級モンスターパニック。主要人物たちのキャラ設定がよく、最後まで飽きずに楽しめる良作です。お次は何だ!? ネタバレあり。

―1998年公開 米 107分―

スポンサーリンク

解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:海に浮かぶ豪華客船を舞台に、未知の巨大モンスターが大暴れするSFパニック。監督・脚本は『ハックフィンの冒険』(日本未公開)のスティーヴン・ソマーズ。撮影は「バッド・ボーイズ」のハワード・アサートン。音楽は「L..コンフィデンシャル」の巨匠ジェリー・ゴールドスミス。クリーチャーデザインは「トータル・リコール」でアカデミー視覚効果賞を獲得したロブ・ボッティン。視覚効果は「アビス」のドリームクエスト・イメージズ社と「ディープ・インパクト」のインダストリアル・ライト・アンド・マジック社が担当。出演は「プリンス・オブ・シティ」のトリート・ウィリアムズ、「ゴールデンアイ」のファムケ・ヤンセンほか。(KINENOTE)

あらすじ:南シナ海。処女航海中の3000人もの乗客を乗せた超豪華客船アルゴノーティカ号。女スリ、トリリアン(ファムケ・ヤンセン)は客船の金庫までたどり着くが、船長に捕まり食糧庫に監禁された。すると突然、船は何物かに衝突、強い衝撃がパーティー開場を直撃。逃げ惑う客たちで船の上は修羅場と化す。時を同じくして、密輸船サイパン号が航行していた。船長のフィネガン(トリート・ウィリアムズ)は、傭兵たちを海図にない島まで届ける仕事を請け負っていた。無事、目的地に向うはずが、モーターボートと衝突。船が破壊される寸前に航行中のアルゴノーティカ号を発見、避難するが、客船内には不気味なほど人気がない。乗客で生き残っていたのは、オーナーのキャントンと客船の船長、女スリのトリリアンの3人だけ。巨大な怪物が襲ってきて皆殺しにされたという。実はアルゴノーティカ号は建造に巨額の費用がかかり、オーナーは破産寸前で、窮余の策として傭兵たちに客船を沈没させ、保険金をせしめ船の金庫を襲わせる計画だったのだ。だが、巨大怪物の出現で何もかもがメチャクチャになってしまった。怪物は何本にも枝分かれした触手で船内の狭い通路を猛スピードで突進し、船体を壊しながら1人、また1人と餌食にしていく。かくして、船の爆破で怪物を倒したフィネガンとトリリアンは危機一髪で脱出した。(KINENOTE)

監督・脚本:スティーヴン・ソマーズ
出演:トリート・ウィリアムズ/ファムケ・ヤンセン/ケヴィン・J・オコナー/アンソニー・ヒールド

ネタバレ感想

若い頃に楽しんだ作品は高評価になりやすい

KINENOTEの評価が思いのほか低いのが意外だが、なぜだろうか。俺は10代の頃に鑑賞したせいもあってか、この映画に対する評価は高い。よくこのブログで言及してるけども、若い頃に触れた作品で自分が楽しめたものは、後の人生にも大きく影響してくるくらいに、心に残るものなんである。だから、思い出補正も含めて自然と評価は高くなるものだ。

登場人物が全員アウトロー

ではなぜこの映画が面白いのか。あらすじは引用を参照してもらうとして、ともかく登場人物のキャラがしっかり描かれているところ。どの人物もやっていることは後ろめたい裏家業、つまりアウトローであるのがまずよい。そしてそれぞれに存在感がある。

主人公のフィネガンは密輸屋だし、ヒロインのトリリアンは盗人である。ハノーヴァー率いる傭兵たちは金目当てで客船に乗り込む強盗みたいなもんだし、彼らを船内に導くのは金に困っているため保険金狙いで客船を沈めちゃおうという船のオーナー。

で、いろいろあってハノーヴァー率いる傭兵チームとフィネガンたちが客船にいざ乗り込んでみたら、謎の生物の存在によって、船内は血みどろの食事場と化していた。状況を把握できないままに怪物に襲われた彼らは、協力したり反目したりしながら、船からの脱出を目指す。

主役級の2人がいい

ともかく主要人物の全てがアウトローなやつら。中でもよいのは主役級の2名の関係だ。主人公のフィネガンは3枚目的な役どころでユーモアがあるうえ、傭兵とも渡り合える度胸の持ち主。だから、怪物と遭遇後も持ち前の度胸と判断力で、窮地を潜り抜ける。そして偶然出会ったトリリアンは気の強い女性でこちらも度胸がある。

この2人は最後に恋仲となるわけだが、下手に台詞を用いずにお互いの行動を通して信頼しあい、助け合う様が描かれていて、なかなかよろしいです。この当時のファムケ・ヤンセンはとても美人なので、それを見るだけでも価値がある。

上記のような話がテンポよくあれよあれよと進み、主要キャラがそれぞれの目的のために頑張る姿を見ているうちに劇終。楽しめる娯楽作品です。

B級モンスターパニックとしてオススメできる

アマゾンでDVDの値段調べたら廃盤になっているようで、値があがっていた。昔購入しておいてよかったなぁと思った。というくらいにB級のモンスターパニックとして完成度の高い面白い作品。同類の映画が好きで未見の方には、レンタルしてでも鑑賞をおすすめしたい。

モンスターパニック↓

映画『ランペイジ 巨獣大乱闘』ネタバレなし感想 キングコングの続編?
この作品のもとになったゲームに、ほんの少しだけ思い入れがあるので、鑑賞してきた。感想は、ドウェイン・ジョンソンの映画だなぁという感じ。ネタバレなし。 ―2018年公開 米 107分―
映画『グレートウォール』ネタバレ感想 万里の長城は特にグレートではない(笑)
思っていたよりも面白かったのは、劇場に足を運んだからか。突っ込みどころはいろいろあるけども、個人的には『キングコング』よりもよかったな(笑)。グレートウォール、万里の長城が舞台なんだけど、実はあんまり長城は活躍していないようにも思える。ネタバレあり。 ―2017年 中=米 103分―
映画『キングコング 髑髏島の巨神』ネタバレ感想 次作についても考える
ポスタ―のみでわくわくできる作品。面白いです。ネタバレあり。次回作についても触れてます。―2017年公開 米 118分―

キレイなファムケ・ヤンセンが拝める作品↓

映画『パラサイト』ネタバレ感想 人類が理想郷をつくるにはどうすればいいのか
面白い作品です。というのも、人間にとってのユートピアとはどんな世界なのかと示唆している描写があって、主人公はそれを否定して現実に生きようとする映画だから。要するにそれは、今ある世の中と向き合って「戦え、肯定しろ」っていうメッセージにも感じるんですなあ。そこがこの作品のよいところと思います。
映画『バッド・デイズ』ネタバレ感想 結末まで全てハードボイルドである
バッド・デイズ あまり知られていない作品だと思うが、この映画は良作だと思う。決して傑作とは言えない。だが良作である。なぜそうなのかというと、ハーヴェイ・カイテル演じるロイが渋いのだ。ハードボイルドである。ネタバレあり ―1997年 米 98...

コメント

タイトルとURLをコピーしました