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映画 クライマッチョ ネタバレ感想 イーストウッドの疑似家族

クライマッチョ
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クライ・マッチョ

テキサスでロデオ選手だった爺さんが、元雇い主に頼まれてメキシコにいる彼の息子を、連れ戻す依頼を受ける。その過程で爺さんと息子は、まるで親子のような関係になっていく話。彼らが旅の途中、現地人と疑似家族のような形で過ごす風景が印象に残る、クリントイーストウッド監督作品。ネタバレあり。

―2022年公開 米 104分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:クリント・イーストウッド監督デビュー50周年記念作品。テキサスで孤独に生きるロデオ界スターだったマイクは、元雇い主に「別れた妻から息子ラフォを取り戻してほしい」と頼まれ、メキシコへ。荒れた生活を送るラフォを見つけたマイクは、共に米国を目指すが。主演のイーストウッドと共演するラフォ役に大抜擢されたのは、メキシコの新星エドゥアルド・ミネット。(KINENOTE)

あらすじ:アメリカ、テキサス。ロデオ界のスターだったマイク(クリント・イーストウッド)は、落馬事故以来、数々の試練を乗り越えながら孤独な生活を送っていた。そんなある日、元雇い主から、別れた妻に引き取られた十代の息子ラフォ(エドゥアルド・ミネット)をメキシコから連れ戻してほしいとの依頼を受ける。犯罪スレスレの誘拐同然の仕事。それでも、元雇い主に恩義があるマイクは引き受け、メキシコへ向かう。やがてマイクは、男遊びに夢中な母に愛想をつかし、闘鶏用のニワトリとともにストリートで生きていたラフォを発見。2人は連れ立ってアメリカ国境への旅を始める。そんな彼らの後を追うのは、メキシコ警察とラフォの母が放った追手。先に進むべきか、留まるべきか? 少年とともに、今マイクは人生の岐路に立たされる……。(KINENOTE)

監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド/エドゥアルド・ミネット/ドワイト・ヨーカム/ナタリア・トラヴェン/フェルナンダ・ウレホラ

ネタバレ感想

イーストウッド監督作品なので鑑賞した。彼の最近作は、90年代とか00年代の頃の、人生に対する絶望感を漂わせるような作風が薄れてきたよね。それは、監督自身が年を重ねるにつれて心境が変化したからなのかもしれない。なんというか、人生のやり切れなさみたいなのを感じさせるよりも、最近の作品は人生っていいもんだなぁと思わせるような、優しいおじいちゃんというような印象を感じさせられるのだ。まぁ、本人が長寿なおじいちゃんだからねぇ。

てなことで、彼の作品では『ミスティックリバー』『チェンジリング』なんかが好きな自分からすると、もう一度ああいう重たい作品を観たい気がするので、こうやって彼の作品を追い続けてるんだが、それはあまり期待しないほうがいいのかもしれんですな。

上記の作品のような重さはないけども、今作も作品自体としてはとても良くて、特に、旅の途上でやむを得ず滞在することになったメキシコ人のおばさんとその孫たちとの生活は、主人公であるマイクとラフォ少年にとっても至福の時であり、マイクとラフォは親子のような関係になっていく様が描かれてて、とてもいい感じ。しかも、マイクはラフォとはラストで別れるものの、自分はそのおばさんのいる地へ戻って、楽しく暮らしちゃってるみたいだから、この辺のほのぼのした幸福な終わり方も、イーストウッドらしからぬと言えば、らしからぬが、やっぱり人間ってのは変わりゆく存在なんだなってのを思い知らされますね。

マイクとラフォを追ってくる相手が一人しかいなくて、そいつがトンマすぎるのが拍子抜けで、この二人はほとんど危機には陥らないところも、何とも緊張感がない逃避行だなって思っちゃうけど、なんだかいいもの観たなぁと思ったのは確かで、やっぱりいい映画だったと思う。

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