リベンジ・ループ 復讐代行人
凄腕の殺し屋がある組織のボスを葬ったはいいものの、偶然現場に居合わせた看護師も含めて追われる立場になっちゃったし、殺しにも飽きたので足を洗うためにジタバタする話。ネタバレあり。
―2010年制作 米 77分―
あらすじ・スタッフとキャスト
あらすじ:裏社会で約束を破った奴には、俺が神の鉄槌を下す!そんな俺が1人の女を救うためマフィア、警官から追われることに…。無慈悲な裏社会の復讐代行人で殺し屋の男が、年老いたマフィアのボスを暗殺する大仕事を引き受ける。しかしその暗殺現場には看護師がいた。置き去りにすれば仲間だと疑われて殺されることから、殺し屋はその女を連れて逃げることに。殺し屋がマフィアや悪徳警官らに追われ、死闘を繰り広げるクライム・アクション!(Amazon)
監督・脚本:アダモ・パオロ・クルトラロ
出演:トム・サイズモア/トニー・カラン/ジョニー・メスナー/マイケル・ベイリー・スミス/フランク・スタローン/ジョセフ・R・ガナスコーリ/ケン・カーチェヴァル/エドアルド・バレリーニ
ネタバレ感想
Amazonプライムで見つけて鑑賞。トムサイズモアが出てなかったら観なかっただろうなぁ。彼目当てで観て良かったかというと、観なくてもよかったなぁと思っちゃうほどに、まぁ酷い感じ。ストーリー自体は邦題が示しているように復讐が復讐を呼ぶ結末で、ストーリーもわかりやすくはある。
だけど、何とも安っぽいんだよねぇ、つくりが。主人公もあんまりカッコよくないし、ごめんだけど看護師役の女の人も美人扱いされてるけど、ぜんぜんそんなことはなくて、とても残念。
ありがちなB級アクション映画的な展開が続き、それは別にいいんだけども、しつこいけど全体的に安っぽさが前面にでちゃってて、映画というよりはテレビドラマを観てるような感じだった。
トムサイズモアは期待通りの糞悪役の役回りで、マフィア組織のボスというには凄みが足りない三下のチンピラみたいなキャラ。そういう役どころを彼が演じるのは、いかにも彼の専売特許とも言えるんだけども、作品全体の安っぽさに巻き込まれてただのオッサンにしか見えないんだなぁ。もったいない。
トムサイズモアが自分の親父を主人公に殺されたので、復讐のために躍起になるんだけども、主人公に殺しを依頼した組織があるのに、そっちに対して復讐をしようとしないで、主人公を追っかけてばかりなのはいかがなもんか。
また、主人公に復讐を果たしたいと思ってた殺し屋は、ジョシュハートネットをぶん殴って眠たい顔させたような雰囲気の男。こいつが物語のキーマンになっているわけだが、凄腕の雰囲気を漂わせながら主人公殺しにおいては後手を踏みまくってるし、ボスのトムサイズモアに反旗を翻すというか、反抗するシーンでは強者な感じを見せてはくれるものの、そこに至る前に彼の無能さが明るみになっちゃってるので、何とも魅力がない敵役で、主人公にも魅力がないのでお互い様とは思うものの、ともかく全体的に残念さがあふれ出てる残念作品であった。
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