コラテラル・ダメージ
―2002年公開 米 108分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:テロによって愛する妻子を失った消防士が、犯人を捕まえようと奮闘する様を描いた復讐劇。監督は、「逃亡者」のアンドリュー・デイビス。撮影は、「ラッシュアワー」のアダム・グリーンバーグ。音楽は、「トゥームレイダー」のグレイム・レベル。主演は、「シックス・デイ」のアーノルド・シュワルツェネッガー、「ライブ・フレッシュ」のフランチェスカ・ネリー。(KINENOTE)
あらすじ:ロサンゼルス。消防隊長のゴーディー(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、高層ビルのカフェで妻と幼い息子と待ち合わせをしていたが、目の前で突然爆発事故が起こり、愛するふたりを失ってしまう。爆発直前に、爆弾を仕掛けたコロンビアのテロリスト“ウルフ”(クリフ・カーティス)を目撃していたゴーディーは、悲しみのどん底にありながらも彼が捕らえられると信じていた。しかし、CIAやFBIは何週間経っても捜査を進めようとせず、彼の苛立ちは増していく。やがて妻子の死が、国にとっての“コラテラル・ダメージ(目的の為の犠牲)”なのではないかと疑いはじめたゴーディーは、自らの手で犯人を捕まえると決意。単身コロンビアに乗り込む。ゲリラ内戦に巻き込まれたゴーディーは小さな村に逃げ込み、そこに暮らす若き女性セリーナ(フランチェスカ・ネリー)と、その息子マウロに出会う。亡くした妻子を思い起したゴーディーは、彼らを手助けしながらウルフを追い続ける。しかし、セリーナはウルフの妻であった。彼女は、ゴーディーに協力するといって、次のテロの標的がワシントンであるという情報を提供するが、ワシントンに着くと自ら爆弾を発火させた。ゴーディーはセリーナ&ウルフと対決し、彼らを打ちのめすと、残されたマウロを抱いて立ち去るのだった。(KIENOTE)
監督:アンドリュー・デイヴィス
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー/フランチェスカ・ネーリ/イライアス・コティーズ/クリフ・カーティス/ジョン・レグイザモ/ジョン・タトゥーロ
ネタバレ感想
この作品は今までに観たことがなかったので、鑑賞してみた。率直に言うとつまらないです。やっぱシュワルツェネッガーの作品は80~90年代のに面白いのが多くて、それ以降のはあんまりパッとしないんだな。
この人は演技派というよりは、肉体でゴリ押ししていくアクションに見所があるわけで、今作もそこは頑張っているようには見えるんだけども、なんか中途半端に社会派的な要素のある作風がなんとももったいない。ストーリー自体はけっこうメチャクチャなんだから、シュワをめちゃくちゃに暴れさせておけばいいじゃんって思ってしまった。
消防士としてのスキルは作中で役立ってはいるけども、あえて消防士である必要性もそんなに感じなくて、別に元特殊部隊とかそんなんでも何でもどうでもよかったんじゃないかと。
ジョンタトゥーロやジョンレグイザモがちょこっと出てくるのはいいんだけども、悪役は悪人づらで小物役が多いイメージのクリフカーティスって人で、この人はテロリストの親玉の割に、重要な局面のテロは自らが行ってみせるというなかなか行動派リーダーではあるものの、自分でやっちゃうところが何とも小物臭が漂っている。彼を支える彼女も、最初はいい人なのかと思わせておいて、どんでん返しの悪役でしたーって展開にも特に驚きはない。
むしろ驚いたのは、この女が連れている男の子が、大した前振りもなく最終的にシュワが引き取ることになるところだ。なんであんなに懐いてるの? 唐突すぎるだろ。
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