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映画『友へ チング』ネタバレ感想 チャン・ドンゴンのギラギラ感がよい

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友へ チング

ジュンソクとサンテクの友情物語的展開なのだが、サンテクは単なるわき役。実はジュンソクとドンソクの似た者同士な男2人の青春刺し殺しムービーであった。ネタバレあり。

―2002年公開 韓 118分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:釜山を舞台に、4人の幼なじみの壮絶な人生を描いたヒューマン・ドラマ。監督は、「Dr.K(日本未公開)のクァク・キョンテク。撮影は、「オクスタン」(日本未公開)のファン・ギソク。出演は、「スプリング・イン・ホームタウン」のユ・オソン。「アナーキスト」(日本未公開)のチャン・ドンゴン。「飛天舞」のソ・テファほか。(KINENOTE)

あらすじ:1976年、韓国・釜山。ヤクザの父を持つジュンソク(ユ・オソン)、葬儀屋の息子のドンス(チャン・ドンゴン)、優等生のサンテク(ソ・テファ)、お調子者のジュンホ(チョン・ウンテク)は小学校の同級生で、いつも一緒に遊ぶ幼なじみ。4人は別々の中学に進むが、高校で再び顔を合わせ、つるむようになる。ある日の授業中、教師に親のことを言われて逆上し、教室を飛び出すジュンソクとドンス。後日、映画館でツッパリに絡まれ大乱闘になり、退学処分となる。1984年。大学に進んだサンテクとジュンホがジュンソクを訪ねると、彼は薬物中毒になっていた。そんななか、ジュンソクの父が亡くなり、それをきっかけに彼は裏社会に入っていく。そしてドンスも、ジュンソクの組と対抗するサンゴンと盃を交わす。1990年。サンゴンが汚いやり方で勢力を広げ、その右腕としてドンスが動いていた。ドンスとジュンソクの組の派閥抗争が始まり、ジュンソクはドンスの身を案じて海外に飛ぶよう説得しに行く。しかしドンスはジュンソクの言うことを聞かず、帰り道、数名の暴漢に襲われて命を落とす。1993年。ジュンソクは裁判で自分がドンス殺しを指示したと証言する。留学から帰国したサンテクが面会室でそのことを問うと、ジュンソクは「ヤクザはかっこ悪くちゃダメなんだ」と答える。面会後、ジュンソクが歩く先の光の中に、遠い日に4人で遊んだ海が広がっていた……(KINENOTE)

監督・脚本:クァク・キョンテク
出演:ユ・オソン/チャン・ドンゴン/ソ・テファ/チョン・ウンテク

ネタバレ感想

サンテクってのは普通の人なんだね。最初から最後まで。ジュンソクとは幼馴染みってだけ。だから、ジュンソクとドンスが反目して刺し殺しあいになる結末について、理解ができない。

そんなサンテクがジュンソクに対して、「どうしてドンスを殺すようなことをしたのか」という意味のことをラストに尋ねる。するとジュンソクは「やくざはカッコつけるものなんだ。ダサくちゃダメなんだ」と答える。その真意は表向きのメンツが大事だということだけではなく、語ってはいけない、自分の弱さを口にすることができない強がりみたいなのがあるんだろうと思わせる。

てな意味では、ジュンソクもドンホもやっぱり同類なのである。サル山のボス争いするにはどうしても対立せざるを得ない間柄なのだ。ドンホはサンテクとジュンホに対してさほど友情は感じていない。彼にとって二人は、単なる幼馴染みだ。しかし、ジュンソクはそうではない。ドンホ含めて全員が、大事な幼馴染みで友達なのである。

いっぽうのドンホは、本当はジュンソクだけとつながりを感じていたんだろう。だから彼は、ジュンソクを乗り越えようとするのだ。うまくいこうがいくまいが、そんなのはどうでもいいのである。彼にとっては、ジュンソクが友だったのだろう。

そこがジュンソクとの器の違いではあるのだが、考えようによってはジュンソク自身も、単なるカッコつけ野郎なわけで、サンテクとジュンホの生き方を選べない、弱い人間なのである。

4人の生き方が、育てられた家庭環境の違いによるものであったとしても。

ということで、この映画は、韓国映画の勢いが日本にまで影響を及ぼし始めた初期の作品である。今の韓国映画はこの頃の作品よりもさらに洗練されてきて、娯楽作品として本当に素晴らしいものが多いのは、こうした先駆的作品によるものも大きいのかもしらん。韓国映画界の事情なんてよく知らないけど(笑)。

ちなみに、ドンスを演じたチャン・ドンゴン。本作ではどう見ても山田孝之にしか見えない(笑)。見えないが、本作で一番印象に残る役者さんでした。

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コメント

  1. 薮内丈太郎 より:

    この映画を神戸の映画館で見た記憶があります。
    あの頃は韓国映画や韓国ドラマが兎に角好きでしたし香港映画もかなり見ました。
    今はウルトラマンシリーズが好きで兎に角見ています。

    • hanori より:

      この映画が上映された当時は、韓国ドラマが日本でも流行ってましたよね。自分は当時、韓流と言われる作品にはあまり触れてませんでしたが、香港映画は好きでした。薮内さん、コメントありがとうございました。

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