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映画 マイナス21℃ ネタバレ感想 実話を基にした雪山からの奇跡の生還劇

マイナス21℃
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マイナス21℃

アイスホッケーの元プロ選手で今は薬物中毒者のエリックが、趣味のスノーボードをしてたら遭難しちゃって、極寒地帯で救助を求めてジタバタする話。実話を基にしてるところはすごいが、映画的にはさほど面白くはない残念作品。ネタバレあり。

―2017年制作 米 94分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:厳寒の山で遭難した元プロアイスホッケー選手の実話を基に「ニード・フォー・スピード」のスコット・ウォー監督が「オー・ルーシー!」のジョシュ・ハートネット主演で映画化。シエラネバダ山脈で立入禁止区域へ侵入した男が辿る食料も装備もない8日間を映し出す。共演は「誘惑のアフロディーテ」のミラ・ソルヴィーノ。(KINENOTE)

あらすじ:元プロアイスホッケー選手のエリック・ルマルク(ジョシュ・ハートネット)はシエラネバダ山脈でスノーボードの最中、立入禁止区域へ侵入し、道に迷い遭難。食料や水、山岳装備もない中で、壮絶なホワイトアウトが彼に襲いかかる。野生のオオカミから身を隠し、雪洞で不安な一夜を過ごすエリック。そんななか、息子と連絡が取れず異変に気付いた母・スーザン(ミラ・ソルヴィーノ)が救助隊に捜索を依頼。エリックは、低体温症や空腹、凍傷、脱水症状、幻覚といった困難に立ち向かいながら救助を待つが、体力気力ともに限界に近づいていた。遭難から7日目。捜索隊のヘリに上空を素通りされ、絶望感に陥ったエリックは翌日、生への執着から山頂を目指すのだが……。(KINENOTE)

監督:スコット・ウォー
出演:ジョシュ・ハートネット/ミラ・ソルヴィーノ/セーラ・デュモント/ジェイソン・コットル

ネタバレ感想

ジョシュハートネットとか久しぶり

本作ではジュシュ・ハートネットが主人公のエリックを演じてたが、彼はほんとパッとしない役者になっちゃった印象。確か人気絶頂だった頃に本人がその状態に疲れちゃって、一度引退同然みたいになったんだっけ? そんで復帰して以降は、仕事を選んでいるからか何なのか、上述したような印象になっちゃう作品にばっかり出てるって感じ。まぁいいんだけどね。

てなことで、脇を固めるのはエリックの母親スーザン役でミラ・ソルヴィーノ。この人、だいぶ老けちゃいましたな。『ミミック』の頃の若々しさが全然ない。20年もあとの作品なんだから当たり前ではあるが。もう1人、山の危機管理所のリーダー、サラを演じたのがセーラ・デュモント。この人は美人ですな。『ゾンビ―ワールドへようこそ』でもけっこうイイ役を演じてた人だ。

適当なあらすじ

物語は冒頭で紹介されたように、実話を基にしているらしい。プロアイスホッケーの選手だったエリック・ルマルクは、チームプレーが苦手なのか、コーチと対立して選手生活を引退。その後は落ちぶれて薬物中毒になっちゃってる。そんで交通事故まで起こしてて、裁判を控えている身だ。そういう自暴自棄な生活を送っているエリックを案じて、母親のスーザンがいろいろと面倒を見てやってるんだが、エリックはそれを邪魔くさいと思っている様子。

そんな彼が、裁判までの余暇に趣味のスノーボードを楽しんでたら、遭難しちゃって生き残るためにジタバタを繰り広げるのが今作の適当なストーリー。

奇跡の生還劇ではあるが…

で、最後まで鑑賞し終えてみるに、まさに奇跡としか言いようのない生還劇ではあった。本当にすごい。もちろん、エリックが元ホッケー選手ってことでそれなりに体力があったことも生還の要因にはなってるんだろうが、その他はかなり運の強さで生き残ったとしか思えないような感じでしたな。

そもそも、エリックは薬物中毒であるがために、雪山でその幻覚に襲われるし、低体温症だし、凍傷もできちゃってるし、お腹空いたし、寒いし、雪山だから吹雪になったりするし、天気がいいと思えば、太陽の日差しで焼けてきちゃうし、踏んだり蹴ったり。しかもこの人、一度は氷の下の沼みたいなところに落ちちゃって、服を乾かすために裸で過ごしたりしてるからね。よく死ななかったよなぁ、超人かよ。

でも、実話を基にしてるってことは、やはり彼は超人だったのである。そして不屈の男だったのであろう。そしてやっぱり、運がいい。そういう彼の生還劇は、何とか救助隊に見つけてもらうことで完結するわけだが、ラストでエリック本人が登場し、その後の彼の活動が紹介される。彼は生き延びたものの、両足を切断せざるを得なくなってしまっていた。

でも、ホッケーのコーチをしつつ、義足をつけてスノボを楽しむ生活を送れているらしい。それはすごい。実によかった。リハビリもかなりきつかっただろうねぇ。彼は自暴自棄な生活から、あの雪山で遭難したことにより、自らの生を肯定し、前向きに生きられるようになったのだ。ブラボー!

そりゃ遭難するだろっていう行動

…と言えば聞こえはいいけども、映画としては全然面白くないんだよね、この作品。

基本的にはジョシュハートネットの一人芝居が延々と続くのはいいとして、雪山でジタバタしている最中に、チョコチョコと過去のシーンを入れてくる。厳しい父にホッケーの指導をされてたのに、その父が母と自分を捨てて消えちゃうとか、なかなか生い立ちが悲惨だったみたい。

んで、プロになれてからは自分の性格が災いして引退することになり、その後はドラッグにおぼれていくという…。もちろん同情する部分もありはするものの、プロになって以降の彼の転落劇は彼自身の責任によるものであり、そもそも、この雪山で遭難したのなんか、完全に本人のせいだからね。立ち入り禁止区域を滑って遭難とか、アホすぎるし、捜すほうの身にもなれや。迷惑すぎ。

そんで、迷ったら迷ったで、下のほうに滑り降りてっちゃうという…。山で遭難したら、くだってはいけないのだ。元来た道を登らなければならない。登っておけば、もう少し早く助かったんじゃないかと思うんだが、この人はバカだからスノボがあるのをいいことに、適当にあたりをつけてドンドンしたに下っていっちゃうのだ。ダメだねぇ。

彼はそのくらいのアホだから、当然、遭難に備えての装備なんてない。であるから、食いものは当然ないし、防寒もできない。時折、何かをかじってるようなシーンがあったけど、あれって負傷した足からはがれた皮膚? それとも血の塊? なんだかよくわからんけども、そのくらいしか食いものがないのだ。

そんな彼が、幻覚やら何やらと戦いつつ、ラジオの電波を拾ってくれることを祈って、近くのヤマの頂上を目指し、そして登り切ったのはやはりすごい。確かにスゴイ。ド根性だ。しかし、鑑賞し終えて後に、さして感銘も受けないのは、ドラマ的にはあまり面白く描けていないってことであろうねぇ。

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