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映画『クライム・スピード』ネタバレ感想 カマを掘られたエイドリアン・ブロディ(笑)

クライムスピード
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クライム・スピード

引用した解説によると、リメイク作品らしい。エイドリアン・ブロディが何となく好きなので鑑賞してみた。もっとカッコいい役柄だと思っていたら、最後までダメ人間な残念男を演じていた(笑)。ネタばれあり。

―2015年公開 加・盧 94分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:スティーヴ・マックイーンが主演した1959年の「セントルイス銀行強盗」をヘイデン・クリステンセン(「スター・ウォーズ」シリーズ)とエイドリアン・ブロディ(「戦場のピアニスト」)共演でリメイク。更生を誓いながらも、兄が企む銀行強盗に加担することになった元服役囚が辿る運命を描いたクライム・サスペンス。(KINENOTE)

あらすじ:爆弾製造の罪で刑務所に服役したジェームズ(ヘイデン・クリステンセン)は、出所後、自動車整備工として新しい人生を歩み始める。やがて、独立して自分の店を開こうとしたところ、過去の犯罪歴が影響したためか、銀行から融資が下りず、計画はとん挫。落胆するジェームズの前に、10年の刑務所暮らしを終えた兄フランキー(エイドリアン・ブロディ)が姿を現す。犯罪に巻き込まれることを恐れ、関わりを避けようとするジェームズだったが、不動産の仕事をするという言葉を信じて、兄の仲間のレイ(トリー・キトルズ)とシュガー(アリウネ”エイコン”チアム)に会う。3人を乗せて自動車である場所を訪れるジェームズ。そこでクルマを停めて待っていた彼の耳に届いたのは、銃声だった。慌てて戻ってきた3人を乗せて発進したところ、その後をパトカーが追跡。何とか振り切って逃げたものの、警察に目撃された自分のクルマは処分せざるを得なかった。まんまと騙され、銀行強盗の片棒を担ぐこととなったジェームズ。逃げれば恋人のエミリー(ジョーダナ・ブリュースター)に危害が及ぶ。やむなく一味に加わった彼は、運転手としてターゲットの銀行へ向かうことに。綿密に計画された強盗は成功したかに思えたが、ちょっとしたミスから絶体絶命のピンチに陥ってしまう。窮地を脱するために、兄弟2人が用意した切り札とは……。(KINENOTE)

監督:サリク・アンドレアシアン
出演:ヘイデン・クリステンセン/エイドリアン・ブロディ/ジョーダナ・ブリュースター

ネタばれ感想

カッコいいエイドリアン・ブロディに期待したが

オープニングの顔見せ時のエイドリアン・ブロディは、ムショの檻の中でシャドーボクシングみたいなのしてて、体も細マッチョですごいと思った。そして、シャバに出て仲間が迎えに来ているシーンまでを見て、彼の演じるフランキーが、かなり名のある犯罪者なんだろうと思った。そして、こいつがどんな大暴れをするのかと勝手にワクワクしていた(笑)。

ところが、ところがである。その序盤の10分くらいを過ぎたら、フランキーの株は下降の一途をたどることに。まずは再会した犯罪仲間の黒人にワンパン食らって意気消沈。その後、弟のジェームズと再会したものの喧嘩になり、マウントを取られて、はやばやと降参(笑)。

彼が喋るごとに、何かの行動をするごとに、そのダメッぷりがあらわになっていく。そんな作品であった。

兄弟の愛憎まみれたお話

フランキーは、弟のジェームズから、だいぶ呆れられているし、煙たがられているし、憎まれてもいる。それはフランキーが悪いのであるが、しかし、フランキーは幼少時にジェームズを生活させてくれた男なのである。母親が育児放棄をしていたようで、フランキーが親代わりになってジェームズを守ってやっていたようだ。そうした過去があるもんだから、ジェームズもフランキーをむげにはできない。

むげにはできないんだけども、そもそもジェームズが服役することになったのは兄貴のせいだし、その兄貴がシャバに出てきたおかげで、望んでもいないのに悪の道に戻されてしまう。それは嫌なんだが、自分が完全に兄貴を拒否できないせいで、泥沼にはまってしまうジェームズ。

てなわけで、ラストはフランキーが少しだけ兄貴らしさを見せ、自分が犠牲になって(本当は逃げ切るつもりだったらしいが)ジェームズを逃がすことになる。

若いころから盗みを働かざるを得ない生活環境であったことは気の毒だが、フランキーは臆病者で、そもそも犯罪者に向いていなかったのではなかろうか。ムショで苛められてカマを掘られたのがトラウマになってたようだが、犯罪者の器としては、その辺含めて小物臭が終始溢れていた。そんな役柄を演じた、エイドリアン・ブロディに拍手を送りたい。

で、ジェームズのほうは兄貴のダメさを見て育ったからか、なかなか冷静沈着なキャラとして描かれている。でも、自分の持ち場である運転席をすぐ離れるし、現場では冷静でいるものの、結局窮地を脱する策は講じられないという意味では、そんなに有能にも見えない。

最後は恋人のおかげで助かることが示唆されていた。あの恋人はおそらく、彼の罪を許して後を追うために警察署を出たんだろうね。なかなか好感度の高い女性であった。

てなことで、兄弟の愛憎を軸にした作品であったが、エイドリアン・ブロディが見れた以外に、さほど収穫はない作品であったなぁ。

この作品は、ネットフリックスで鑑賞できます。

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