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映画 ダイハードラストデイ ネタバレ感想 放射能のくだりが適当

ダイハードラストデイ
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ダイ・ハード ラスト・デイ

シリーズ最終作(今のところ)としては、かなり残念な感じ。『リーサルウェポン』シリーズなんかは、それなりによくまとまって完結したのに、今作は続編として登場するまでの年月が空きすぎたせいなのか、なんなのか、ともかく『ダイハード』という名を冠していることに残念さを感じてしまう残念作品。ネタバレあり。―2013年公開 米 98分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:ニューヨーク市警のジョン・マクレーン刑事の超人的な活躍を描くシリーズ第5作。今回はモスクワを舞台に、マクレーンとその息子が巨大な陰謀に立ち向かう姿を描く。監督は「マックス・ペイン」のジョン・ムーア。出演は、本シリーズの当たり役ブルース・ウィリス、TVドラマ『スパルタカス』のジェイ・コートニー。(KINENOTE)

あらすじ:過去4度もアメリカ国内で凶悪テロを防いできたニューヨーク市警刑事ジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)は、ボヤキ交じりにモスクワへと旅立った。疎遠になっていた一人息子ジャック(ジェイ・コートニー)が、“世界で最もツイてない男”である父親のDNAを受け継いだかのように異国の地でトラブルに巻き込まれたのだ。だが“マクレーンの行く手に災いあり”の法則は今も生きていた。マクレーンはジャックと共に互いの命を守るため、数々の危機を切り抜けながら巨大な陰謀に立ち向かうことになる……。(KINENOTE)

監督:ジョン・ムーア
出演:ブルース・ウィリス/ジェイ・コートニー/コール・ハウザー/メアリー・エリザベス・ウィンステッド/ユーリヤ・スニギーリ/ゼバスチャン・コッホ

ネタバレ感想

4作目はまだマシだった。個人的には3よりも面白いと思ったくらいだ。しかし、あの作品でマクレーンの娘を出したことがあまりよくなかったのかも。だって、今回は息子がでてくるから(笑)。しかも、前作とパターンが似ていて、息子と没交渉になっているマクレーンが、事件を通して親子としてのコミュニケーションと絆を取り戻していくーーというように、ストーリーの軸の部分だけ抽出すると、まったく同じだ(笑)。

んで、前作の娘はまぁ普通の人だったんだけど、今作の息子はCIAの工作員ですよ。これはもう、過去に英雄だった自分の親父の影響受けてるでしょ。それなのに、なぜか親父のことを憎むくらいに嫌っているという設定に無理やり感がある。で、この息子が拘置所に入れられてて犯罪者(本当はCIA)になってるかもしれなくて、しかもロシアにいるらしいってことで、彼に会いに行くことになったマクレーンが、事件に巻き込まれるわけだ。

でまぁ、いろいろ振り返ってみるに、何が面白くないんだろうか。

まず、アクションを楽しむシリーズとして人気を博してきた作品なのに、銃撃シーンがあまり印象に残らん。その他のアクションはどうかというと、マクレーンが諸事情あって息子を追っている悪役とカーチェイスするシーンはなかなか金かかってそうで迫力のあるシーンだったけども、楽しめるのはそこくらいかな。

しかし、よくよく考えるに、いくらマクレーンとは言え、さらに息子がCIAだからって、ニューヨークの刑事が異国の地で車を盗んで激しいカーチェイスしちゃって大丈夫なんかね? 犯罪じゃね? まぁその辺はスルーしてやるとするものの、ラストのほうで、チェルノブイリ出てくるじゃん? あそこに黒幕がちょっとしたお宝を隠してるってんで、敵たちは原発に向かう。マクレーンたちもそれを追う。でもさぁ、あの原発、過去に爆発してるわけじゃん。

だから汚染地域だと思うんだよね。敵たちは一応、放射能の防護服来てるんだけど、マクレーンたちは何の準備もなく、そのままのカッコで乗り込んでくるん。バカなの? と思ってたら、敵側も防護服脱いじゃう。何でそんなことできんのかって言うと、放射能を中和するガスを持ってて、それを噴霧すると、大丈夫なんだってさ。

すごくね? そんなガスがあるんなら、日本に売ってくれよ。メチャクチャ儲かるよ。福島復興できるじゃん。でも、そんなもんあるわけねーだろ、バカなの?

んで、敵を倒したマクレーンたちがラスト、放射能云々でハゲがどうのこうのとか、無駄口叩いて劇終。作品をつくる人間の認識として、これはどうなんでしょうね。いかがなもんでしょうかね。いや、ダイハード2とかもさ、突っ込みどころあるんだよ、あるんだけど、まぁいいや。となるのは、内容が面白いから。でも、この作品は面白くないうえに上記のようなことをやらかしてるから、なんかムカついてきちゃうんだな。

奥さんと和解できず、子どもとも会わず、悪党退治をする仕事にだけプライドを感じて生きていた男が、4作目と今作を経て、親父に戻るっていうのは物語としてはいいのかもしれないが、そっちに話を持ってくために、無理やり創り出したストーリーに思えなくもない。

マクレーンてのは、一人で敵と戦う羽目になって、悪態つきながらも相手をからかいつくしてぶっ倒すからカッコいいのであって、その奮闘ぶりが描かれるからいいのに、このシリーズはどんどんそうではない方向に行っちゃってる。

そう考えるとやっぱり、『リーサルウェポン』シリーズはすごい。リッグスも一匹狼だったのに、ファミリー作っちゃって大団円だから。そして、それに違和感がない。なんでこんなに差が出ちゃったんだろうか。

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