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映画『ユリゴコロ』ネタバレ感想 好きならずっと一緒にいればいいのに

ユリゴコロ
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ユリゴコロ

ユリゴコロってのが何だったのか、最後までよくわからんかった。前半はなかなか楽しめるし先の展開が気になるものの、ラストに向かってどんどん失速してしまっているような印象の作品でした。ネタバレあり。

―2017年公開 日 128分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:沼田まほかるの同名ミステリーを「近キョリ恋愛」の熊澤尚人監督が映画化した吉高由里子5年ぶりの主演作。亮介が実家で見つけた一冊のノート。そこには殺人を心の拠りどころとしていた美紗子という女の手記が綴られていた。亮介はその真相に迫っていくが……。共演は「キセキ あの日のソビト」の松坂桃李、「聖の青春」の松山ケンイチ、「恋妻家宮本」の佐津川愛美、「暗黒女子」の清野菜名、「3月のライオン」の清原果耶、「ねこあつめの家」の木村多江。(KINENOTE)

あらすじ:亮介(松坂桃李)が実家で見つけた一冊のノート。「私のように平気で人を殺す人間は、脳の仕組みがどこか普通と違うのでしょうか……」異様な一文で始まるそのノートは、美紗子(吉高由里子)という女の一人称で綴られた告白文であった。誰しもが生きていくために必要な拠りどころ、彼女のそれは“人間の死”であった。殺人という行為から逃れる術を持たず、絶望の日々を送るなか、深い心の傷を抱えている洋介(松山ケンイチ)が美紗子の前に現れる。一方、ノートに秘められた真相に迫っていく亮介。これは事実か創作話か。誰が何のために書いたのか……。そんななか、亮助の婚約者・千絵(清野菜名)が、忽然と姿を消す……。(KINENOTE)

監督・脚本:熊澤尚人
原作:沼田まほかる:(『ユリゴコロ』(双葉文庫)
出演:吉高由里子/松坂桃李/松山ケンイチ/佐津川愛美/木村多江

ネタバレ感想

手首シーンが一番つらい

前半、料理の専門学校に通う美紗子が手首を切りあうことで絆を深める友人を得るくだり、あそこが一番つらい。観てるだけでも痛さを感じる嫌さがある。しかし、感情の抑揚のないシリアルキラーが実は普通の人間であることがわかっていく最初のエピソードになっているように見えた。

その友達を殺して以降から物語は失速していく。松山ケンイチが出てくるあたりからは何となく先の展開が読めてしまうし、結局は殺人鬼も人の子であり、普通の人間なのであることがわかってきて、なんだか期待とは異なる内容になっちゃってガッカリした。

ヤクザ皆殺しとか無理だろ

俺は勝手にシリアルキラーが人の心を得られぬままに孤独な心を持ったまま生き続け、最後には一人この世から消えていく話を期待していた。これは俺の勝手な期待なので作品が悪いわけではないけども、長尺な割にはさして心に残るものもなく感じたのは、俺の心のほうが荒んでいるからだろうか。

にしても、ヤクザの事務所に単身乗り込んで全員を殺しちゃうとか、戦闘力高すぎだろ。殺人を屁とも思わない女性だからって、裏の世界でしのぎを削ってた強面たちを一人で全滅させちゃうなんて無理だと思う。そのシーンの描写がないところが、それを証明しちゃっているような。

他にも考えてみるとおかしなシーンがたくさんあった。

好きあってるなら、別れる必要なんてないじゃん

そういうのはおいといて、思ったことを一つ述べて感想を終わる。亮介の親父は妻の美紗子が殺人鬼であったことを知り、最終的には彼女を追い出す道を選ぶ。まぁ、わからんでもない。そもそも、彼が性的不能になり、まともな人生を送れなくなるきっかけをつくったのが自分の妻なのだから。

とはいえ、その性的不能を癒したのも彼女であり、それは彼が妻を愛していたからだろう。妻も彼を愛していたからだろう。もちろんそれは、彼が真相を知る前の出来事であるから、それを知ってからは一緒に暮らさない道を選択したことはわかる。

わかるんだけども、たとえ妻が警察に捕まろうがなんだろうが、殺人鬼だろうがなんだろうが、彼女とずっと居続ける選択肢もあったと思うんだが。社会的道徳だのなんだのを超えて、好きなもんは好きなのだ。愛しているものは愛しているのだ。その気持ちを貫く選択肢もあったはず。個人的にはそっちの展開を見てみたかったなぁと思った作品でした。

善悪を超えた言葉を獲得するために、みんな人間であることをやめよう

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