戦狼 ウルフ・オブ・ウォー
香港のアクション俳優、ウー・ジンが監督・主演を務めた荒唐無稽な戦争アクション。ツッコミどころ満載のバカ演出が続出するものの、銃撃戦と格闘シーンはさすがの迫力。てなことで、娯楽作品と割り切れば楽しく観られる作品。ネタバレあり。
―2017年公開 中 123分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:現代特殊部隊のリアルを描き上海国際映画祭主要4部門に輝いた「ウルフ・オブ・ウォー ネイビー・シールズ傭兵部隊 vs PLA特殊部隊」に続き、俳優ウー・ジンがメガホンを取った戦争アクション。特集企画『のむコレ』および2017東京/沖縄・中国映画週間にて上映後(配給:AMGエンタテインメント)、2018年1月12日よりロードショー(配給:KADOKAWA 提供:AMGエンタテインメント=ポリゴンマジック)。(KINENOTE)
あらすじ:義侠心から事件を起こし軍を除籍された特殊部隊戦狼の元隊員・レンは、失踪した恋人の足跡を追いアフリカの地へ。しかし突如内戦が勃発。難を逃れ一度は帰国するが、国や人民を守る元・戦狼の使命感から、残された同胞を救出するため危険を顧みず再びアフリカに向かう。(KINENOTE)
監督:ウー・ジン
出演:ウー・ジン/ユー・ナン/フランク・グリロ/セリーナ・ジェイド
ネタバレ感想
冒頭の海中での格闘シーンとか、なかなか斬新だと思った。水中で相手を蹴ってどれだけダメージを与えられるかは疑問だが、ともかくウー・ジンの格闘アクションは相変わらずすごい。さらに、本作では銃撃シーンでも超人ぶりを発揮。戦車やロケットランチャー、さらにはドローン兵器などを駆使した敵を相手に、一騎当千の戦いぶりが堪能できる。
冒頭にも紹介したように、細部の設定とか、感染した病気が一晩で治っちゃうご都合主義とか、その他、主人公は本当に人質や救出すべき人物を助ける気があるのかとか、ツッコミたいところは多々ある。特に、エンドロール前の中国万歳なメッセージには笑うしかないんだけども、繰り返すように娯楽アクションとしてはなかなか楽しめる内容であった。
どうも本作は2作目であるらしい。つまり前作もあるようだし、本作のラストでは次作の存在も匂わせる。けっきょく恋人は生きてたんかい。と思うと今作でイイ中になった美人さんの立場はどうなるのかと思わんでもないが、そういうのはどうでもいい類の作品ではありますな(笑)。
※(2021年3月9日追記)ちなみに後日、1作目を鑑賞して思ったんだが、このシリーズはさらに続編を出せばいいのではないか。本作のようなハチャメチャ路線でウージンが中国の人民解放軍の象徴、軍神として祭り上げられるようになっていけば、それはそれで、面白いかも。
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