シンクロナイズドモンスター
ダメな生活をしているアン・ハサウェイ演じる主人公が、金に困って地元に帰ると、幼馴染と再会。彼の善意に甘えてバーで働くようになるのだが、なぜかソウルで暴れている怪物と自分の動きがシンクロしていることを知り、ジタバタしながら成長していく物語。ネタバレあり。
―2017年公開 加 110分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:アン・ハサウェイ演じるダメ女が、巨大怪獣とシンクロしたことから巻き起こる騒動を描くコメディ。ある日突然、ソウルに巨大怪獣が出現。世界が騒然とする中、アメリカの田舎町に暮らすグロリアは、その動きが自分とシンクロしていることに気付く……。共演は「なんちゃって家族」のジェイソン・サダイキス、「美女と野獣」(17)のダン・スティーヴンス。監督は「ブラック・ハッカー」のナチョ・ビガロンド。(KINENOTE)
あらすじ:憧れのニューヨークで働いていたグロリア(アン・ハサウェイ)は、失業して以降、毎晩のように酒に酔って暴走。ついには同棲中の恋人ティム(ダン・スティーヴンス)から、家を追い出されてしまう。家も仕事も恋人も失ったグロリアは、やむなく故郷の小さな田舎町に戻る。そこで再会した幼馴染のオスカー(ジェイソン・サダイキス)が経営するバーで働くことに。グロリアが新生活への一歩を踏み出す中、韓国のソウルに、突如巨大な怪獣が出現したという衝撃のニュースが世界を駆け巡る。テレビに映し出されたその衝撃映像に誰もが騒然とする中、グロリアはただ1人、ある異変に気付く。“この怪獣、私と全く同じ動きをする…?!”。なぜか怪獣は、グロリアとシンクロしていたのだ。舞い上がったグロリアは、怪獣を操り、世界をさらなる混乱に陥れる。だがそこに“新たなる存在”が立ちはだかる……!(KINENOTE)
監督・脚本:ナチョ・ビガロンド
出演:アン・ハサウェイ/ジェイソン・サダイキス/ダン・スティーヴンス/オースティン・ストウェル/ティム・ブレイク・ネルソン
ネタバレ感想
アン・ハサウェイって美人だけど
アン・ハサウェイて目が特徴的で美人なんだけど、個人的にはさほど好みでもない。今作は彼女の演技をみて楽しむような部分もあるので、ファンでない人はそんなに面白くもないかも。関係ないけど、『ゲットスマート』の彼女は魅力的。
彼女がこの作品で演じる女性は、美人ではあるものの、美人であるからこそ周囲に助けられて野放図に生きてきた感があって、あんまり好感が持てない。他人の話をあまり聞いていなかったり、男の善意の中にある彼女に対する好意を見抜いて、それを遠慮なく当たり前のことかのように受けてみたりとか。まぁ美人は得ってことですかね。
そらぁ、男だったら美人に好かれたいのは当然ではあるので、そういう男目線で本作を鑑賞していると、彼女に好意を持っている男の振る舞いが、自分を見ているような気にもなってきて、何とも居心地が悪い。そういうのを狙った作品なのかはわからんけども。
主人公の成長物語
てなことで、なぜソウルにモンスターが現れることになったのかは分かるものの、その原理は説明されない。そういう話ではないからね。ともかく、ある公園で朝の8時5分に自分がとった行動が、ソウルに現れる怪物の動きとシンクロしていることを知った彼女が、いろいろとジタバタする話。この設定そのものが荒唐無稽で、よくこんな話を思いつくもんだと感心はする。
どうしてあんな簡単に自分の動きとシンクロしていることに気づけたのかは疑問だが、彼女に好意を持っている幼馴染の行動も彼女と同じく新しく表れた化け物とシンクロしていることが判明して以降、物語は主人公の女性の成長物語のように描かれていくのである。だからこそ、彼女は男に頼らずに自分の力で生きるようになるし、酒もやめる。
タイムクライムスの監督?
で、この監督。ナチョ・ビガロンドという名前なのだが、KINENOTEの解説とかだと面白時間移動映画の『タイムクライムス』の監督のようだ。他の情報だと同作の監督はイグナシオ・ビガロンドとなっている。どっちか正しいのかよくわからんが、『タイムクライムス』はかなり笑えるバカ映画なのでお勧めです。『タイムクライムス』もダメ親父が成長していく物語だったことを考えると、やっぱり同一の監督なのかもしれない。間違ってたらゴメン。
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