この世に私の居場所なんてない
冴えない女性が自宅に空き巣が入ったことをきっかけに、ちょっとした冒険気分を味わうことになる成長物語。ところどころ笑えるシーンもあって楽しめるのだが、全体的には何がしたいのかイマイチわからない作品であった。ネタバレあり。
―2017年公開 米 96分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:メイコン・ブレア(英語版)監督・脚本による2017年のコメディ・クライム・スリラー映画である。ブレアは俳優で、この作品が初監督作。出演はメラニー・リンスキー、イライジャ・ウッド、デヴィッド・ヨウ(英語版)、ジェーン・レヴィ、デヴォン・グレイである。また、音楽担当のブルック・ブレア、ウィル・ブレアは、映画音楽の作曲コンビとしてしられる、監督の兄弟である。ワールド・プレミアは2017年1月19日にサンダンス映画祭で行われ、米国劇作品コンペティション部門で審査員大賞を獲得した。2017年2月24日にネットフリックスで配信された。(ウィキペディア)
あらすじ:気弱でおとなしい看護助手の家に空き巣が入るが、警察は何もしてくれない。彼女は仕方なく、変わり者の隣人と手を組んで、自分で犯人探しを始めるが…。(netflix)
監督・脚本:監督:メイコン・ブレア
出演:メラニー・リンスキー/イライジャ・ウッド/デヴィッド・ヨウ(英語版)ジェーン・レヴィ/デヴォン・グレイ
ネタバレ感想
イライジャ・ウッドがいい
イライジャ・ウッドって『ソンビスクール』なる、さほど面白くないゾンビ映画の製作に関わっていたり、なかなか変な役者だなと思う。いい意味で。この作品でも彼が演じるキャラがいなければ、質がもっと下がっちゃってたんじゃないかと思った。
全体的には低調な感じ
主役の女性はポッチャリしてて別にキレイじゃないし(役柄的にそこがハマってはいるものの)、その他の登場人物たちも目を引くような人はおらず、その辺はなんとも物足りない印象。
ストーリーも全体的にはそれなりに楽しめるものの、細部を考えるといろいろツッコミたくなる部分もあるし、よく考えてみたら、けっきょくなんだったのかよくわからん内容だ。
冒頭で主役の成長物語と書いたけども、ラストで彼女が成長していたのかどうかは、疑問である。コメディ映画なんだから成長しようがしまいがどうでもいいっちゃいいんだけど、やっぱり俺にはこの映画が何をしたかったんかよくわからないのである。
居場所なんて、誰も持ってないよ
この世に私の居場所なんてない――。確かにそういう孤独を感じるときってなくはない。居場所なんてどこにもないのに、存在しなきゃいけないってのは、けっこうツライもんだ。しかし、この世に生を受けて存在するようになってしまっては、そんな居場所のない状況からは逃れようがない。
だからみんな、結婚して家族を持ったり、子どもをつくったり、友達をつくったりして何とか自分の存在意義を高めようとするんであろうと思われる。ある意味では、生きることは居場所つくりなんであるなぁ。
そう考えると、本作の主人公とイライジャ・ウッドは、お互いの居場所をつくったわけだから、やっぱり成長していたのかもしれない。
この作品は、ネットフリックスで鑑賞できます。
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