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映画『クロッシング・デイ』ネタバレ感想 イーサン・ホークはカッコいいけど…

クロッシングデイ
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クロッシング・デイ

監督の体験をもとにしたらしい犯罪映画。体験をもとにしたら面白いのか、というとそうでもないことがわかる残念作品であった。ともかく、ケチな犯罪を続ける主人公らに感情移入ができない内容。ネタバレあり。

―2013年公開 米 100分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:「ラストキャッスル」や数々のテレビドラマに出演したブライアン・グッドマンが、最悪の治安と言われるアメリカ・サウスボストンで育った自らの生い立ちを描いた犯罪ドラマ。脚本・出演も担当した本作が初監督作品となる。出演は「キッズ・オールライト」で第83回アカデミー賞助演男優賞にノミネートされたマーク・ラファロ、「トレーニング・デイ」で第74回アカデミー賞助演男優賞にノミネートされたイーサン・ホークといった実力派二人が、暗黒街から抜け出せない幼馴染み同士を演じる。ほか、「ガリバー旅行記」のアマンダ・ピート、「ミスティック・リバー」のウィル・ライマンらが出演。特集上映『未体験ゾーンの映画たち2013』にて上映。一般公開2013年2月23日。(KINENOTE)

あらすじ:アメリカ・サウスボストン。犯罪が横行するこの地区で育った幼馴染みの二人は、当たり前のように犯罪に巻き込まれギャングとなっていった。夢を見ても叶うわけもなく、喰うか喰われるかのこの地で犯罪に手を染めざるをえない現実を前に憤りを感じていた……。(KINENOTE)

監督・脚本:ブライアン・グッドマン
出演:マーク・ラファロ/イーサン・ホーク/アマンダ・ピート

ネタバレ感想

イーサン・ホークはいい

イーサン・ホークってカッコいいし、こういう駄目な作品にもいっぱい出てるところが好きだ。彼は、こういうチンピラみたいな役だけでも、名前を忘れちゃったけど似たような作品にいくつか出てる。作品を選ばない役者なんだろうか。

ケチな犯罪で生計を立てる

てなわけで、面白いか面白くないかで言われたら、面白くないでありました。主役はイーサン・ホーク(ポール)ではなく、マーク・ラファロ(ブライアン)のほう。2人は少年の頃からの友達で、窃盗などをして日々の暮らしを立てていた。ある日、町の顔役みたいなおっさんに仕事をもらうようになり、彼の下で働くようになるのである。

15年後、大人になった彼らは、稼げないケチな下働きばっかさせられているのに嫌気がさし、顔役のおっさんがムショ送りになったことをきっかけに、自分たちでヤマを仕切るようになるんだが――。

というのが適当なあらすじ。

体験に基づいてればいいわけでもない

主人公のブライアンってダメ人間だよな。育てられないくせに子どもつくっちゃうし、稼げないくせに大口たたくし、薬物に手をつけてやめられなくなっちゃうし。で、挙句の果てにはポールを誘っての現金輸送車襲撃。ちょっとは自分で努力しろやと思っちゃう。あほすぎて共感ができない。

この話、監督の体験をもとにした話なんだそうだ。ふーん、悲惨な生い立ちをすごしたんだろうね。だけど、それをそのまま描いたからと言って、映画として面白くなるわけではない。そのまま描いたのかどうかは、知らんけど。

とりあえす、もう少し彼らが犯罪に手を染めてしまうことへの葛藤みたいなのを表現してくれたほうがよかったのではないか。

というところが途中までの感想。

最後、主人公は犯罪に手を染めずに堅気で生きる道を決める。そこまで観ると、俺がツッコミを入れた犯罪に手を染めてしまう主人公の苦悩もわかる。

でもやっぱり、何か物足りないのである。

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