ヴァイラス
電磁波エイリアンが地球に襲来。ロシアの探査船をジャックし、乗組員を殺しつつ、自らの存在を機械化していた。嵐のせいでその船に乗らざるを得なくなった主人公たちは、機械化エイリアンと命をかけて戦うことになる。果たしてどうなっちまうのか。グロさもあるが、気軽に見られるB級SFエイリアンパニック。ネタバレあり。
―1999年公開 米 100分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:宇宙から飛来した電磁波生命体と衛星探査船の乗組員の対決を描いたSFアクション。監督はジェームズ・キャメロン作品の「アビス」「トゥルーライズ」などで視覚効果を担当したジョン・ブルーノで、彼の監督デビュー作。SFXはデジタル・エフェクトを「スターシップ・トゥルーパーズ」のフィル・ティペットが担当。脚本はチャック・ファラー(「バーブ・ワイヤー ブロンド美女戦記」「ジャッカル」の脚本担当)の同名コミックを元に、ファラーと「スピーシーズ 種の起源」のデニス・フェルドマンが担当。製作は「アルマゲドン」のゲイル・アン・ハード。製作総指揮はファラー、「バーブ・ワイヤー」のマイク・リチャードソンと「パーフェクト・カップル」のゲーリー・レヴィンソンとマーク・ゴードン。撮影はデイヴィッド・エグビィ。音楽は「アベンジャーズ」のジョエル・マクニーリー。美術はメイリン・チェン。編集はスコット・スミス。出演は「トゥルーライズ」のジェイミー・リー・カーティス、「フェティッシュ」のウィリアム・ボールドウィン、「トゥームストーン」のジョアンナ・パクラ、「悪魔を憐れむ歌」のドナルド・サザーランドほか。(KINENOTE)
あらすじ:1999年。ロシアの宇宙ステーション・ミールを有害電磁波で形成された知的生命体が襲撃。それはパラボラ・アンテナを通じて地球に侵入し、現人類を絶滅させ、自身の末端として働く機械と人間の融合である新たな種の創造をもくろんでいた。それはほどなく、南太平洋上で折からの超大型ハリケーンで通信が断たれた衛星探査船ブラディスラブ・ボルコフ号に降り立ち、軍事衛星を経由して世界中を取り巻く死の結界を張り巡らせた。かくして、航海士フォスター(ジェイミー・リー・カーティス)、エンジニアのスティーヴ(ウィリアム・ボールドウィン)、ナディア(ジョアンナ・パクラ)、エバートン船長(ドナルド・サザーランド)ら乗組員一同はそれの魔手から逃れ、人類を救うべく決死の戦いを挑むのだった。(KINENOTE)
監督:ジョン・ブルーノ
出演:ジェイミー・リー・カーティス/ウィリアム・ボールドウィン/ドナルド・サザーランド/ジョアナ・パクラ/マーシャル・ベル/ジュリオ・オスカー・メコッソ/シャーマン・オーガスタス
ネタバレ感想
90年代後半の懐かしい作品。たぶん、地上波の放映で鑑賞したような記憶が。ターミネーターみたいなSF要素にモンスターパニックを合わせちゃったような内容で、当時から別に目新しさは感じなかったものの、それなりに飽きずに観られる作品である。
…とは言うものの、レビューサイトとかの評価はあんまり高くないみたい(笑)。俺はけっこう好きなんだけどなぁ。機械と人間が合体しちゃってる描写とかはけっこうグロキモいし、アクション要素も多いからね。
登場人物のほとんどが死んじゃうのもお約束みたいなもんで、生き残る人の予想がついちゃうのも別にそんなに文句はない。中でもドナルドサザーランドの扱いなんてのは、正しいドナルドサザーランドの扱いでーー、要するに俺が観た彼の出演作だと、彼はだいたい嫌な親父で悪役のことが多いのであって、今作もまったくその通りの振る舞いをしてくれて、その辺がいいんだよなぁ。
もしかすると、この作品の彼の印象が強すぎて、俺にとってのドナルドサザーランド像ができちゃっているのかも(笑)。
他の登場人物も予想通りの活躍。深い掘り下げはなくてもきちんと描き分けができている印象だ。てな感じで、そんなに擁護する必要もないんだけど、船の中という閉鎖空間で繰り広げられるモンスターパニックとして個人的にはけっこう好きなB級作品。
Unextで配信してるみたいなので、おすすめ。
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