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映画 クラスオブ1999 処刑教室2 ネタバレ感想 不良軍団VS殺人教師

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クラス・オブ・1999

殺人機械教師VSチンピラたちの世紀末学園戦争もの。チンピラどもの横行により学園が荒れている設定で、そこに肉体派教師が赴任してくる話はよくある内容だが、本作が一風変わっているのは、その題材にSF的要素を盛り込んだところだ。そこが異色であり、面白味のある内容に仕上がっている。ネタバレあり。

―1990年公開 米 97分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:近未来、無法地帯と化した学園を舞台にアンドロイド教師と生徒の抗争を描くアクションドラマ。製作・監督は「私立ガードマン 全員無責任」のマーク・L・レスター、脚本はC・カートニー・ジョイナー、ミッキー・エヴァンスの共同、撮影はマーク・アーウィンが担当。出演はブラッドレイ・グレッグほか。(KINENOTE)

あらすじ:時は1999年。無法地帯と化したケネディ高校に、パンク・グループ、ブラックハーツ団のリーダー、コディ(ブラッドレイ・グレッグ)が舞い戻る。たちまち学園に抗争の嵐が吹き、新校長は教育保護委員長フォレスト博士の提案に従って、治安を取り戻すべくアンドロイド教師の導入を決定する。教師たちは過激な暴力で生徒らを鎮圧してゆくが、それに疑問を持ったコディは校長の娘のクリスティ(トレイシー・リン)と共に調査を開始する。一方、教師側はブラックハーツ団と対立するレザーヘッド団を相討ちさせ、せん滅する作戦に出るが、最後にはコディらもその企みに気づき、生き残りのパンク集団は連合して教師たちとの最後の対決に臨む。激しい戦いの中、次々倒れていくパンク・グループの仲間たち。しかし遂に教師軍団を壊滅、戦いは終結する。たった2人生き残ったコディとクリスティは抱き合い、やっと訪れた平和をかみしめるのだった。(KINENOTE)

監督:マーク・L・レスター
出演:ブラッドリー・グレッグ/トレイシー・リン/ステイシー・キーチ/パム・グリアー

ネタバレ感想

マーク・L・レスター監督と言えば、『コマンド―』だの、ルー・ダイヤモンド・フィリップスの『必殺処刑コップ』だの、ドルフラングレンの『リトルトーキョー殺人課』だの、80年~90年代くらいはB級テイストなアクション作品を撮ってた監督という印象。

で、本作は同監督の『処刑教室』の続編的な扱いで、であるから『クラスオブ1999 処刑教室2』というタイトルになっているらしい。俺は前作は未見だけども、本作は地上波で放映時に鑑賞している。確か、日用洋画劇場だったかな。内容は『ターミネーター』に学園ドラマ要素を詰め込んだような感じだろうか。

でも、『ターミネーター』はこれより数年前に作られているのに、本作のほうが機械人間の描写にチープさを感じるのは、予算などの都合であろうか。まぁいずれにしても、初見の頃に楽しんだ思い入れがある作品で、今回20年以上ぶりに鑑賞してみても楽しめた。

チンピラどもの横行により学園が荒れている設定で、そこに肉体派教師が赴任してくる話ってのは『処刑教室』だけでなくて、ジェームス・ベル―シ主演の『暴力教室88』(たぶん、これには元になった古い作品があると思われる)とか、邦画でも松田優作が主演してたやつとか、ともかくまぁ、たくさんあると思う。

で、この作品が一風変わっているのは、そうした題材にSF要素を盛り込んだところだ。そこが異色であり、面白味のある内容に仕上がっている。

赴任してくるアンドロイド3人は、もともと軍事用に製造されたもので、それをアップロードしたのか仕様変更したのか、ともかく教育者モードにカスタムされているのである。で、3人をカスタムしたと思われる博士と、その部下たちが学園の中でアンドロイド教師管理部として3人を監視下におきつつ、生徒たちとの接触を調べて続けて成果を検証している。

この博士が、どうみても人間というよりアンドロイドにしか見えない白目の変人で、あくどい奴なのだ。何の目的で教育分野に進出してきたのかは説明があったようななかったような、よく覚えてないけども、ともかく兵器時代のアンドロイドの能力を存分に発揮しつつ生徒を調教しようっていうのであって、最初は確かに尻を叩く程度だったけども、だんだんと折檻がエスカレートして、最終的にはコンピュータの勝手な判断でチンピラたちを抹殺していくのである。つまり、更生させようなんて気はないらしく、チンピラ撲滅作戦になっていくのだ。

で、主人公のコーディはムショからこの更生プログラムの実験体として学園に復帰させられたらしい。そんなことを知らぬコーディは、昔はバイク集団のリーダーだったらしいんだけども、ムショで毒を抜かれたのか、けっこうまじめに学生している。

とはいえ元がチンピラなわけだし、弟が殺人教師に殺されちゃったことに激怒し、勘違いで敵対グループと戦争をおっぱじめちゃうという、チンピラ復帰ぶりを見せてくれつつ、最後はその敵と和解して真の敵である殺人教師たちと戦争をおっぱじめるというのが、適当なあらすじ。

内容としては本当にしょうもない話だし、突っ込みどころ満載なんだけども、この荒唐無稽なメチャクチャな物語展開が面白いのであり、善人でありながら先見の明がなさすぎた(そうでないと物語が成り立たないのだが)マルコムマクダウェル扮する校長とか、残忍でありながらもけっこう人間味があるアンドロイド殺人教師たちとか(あの、車で海に突っ込むくだりのギャグとかね)、わめくだけで何の役にも立たない校長の娘でありコーディの彼女、アホすぎるコーディの弟など、それぞれが笑わせてくれるシーンもあり、ともかく楽しめる。

ちなみに、全然知らなかったんだけど、この作品には一応続編があるらしい。タイトルは『クラス・オブ・1999-Ⅱ』。監督が代わってるみたいだし、たぶん話的には別物なんだろうけど、ちょっと気になるので探してみようかな。てか、一作目も含めて考えると、タイトルややこしすぎだろ(笑)。

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