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映画 バニシング未解決事件 ネタバレ感想 オルガキュリレンコ主演 臓器売買って嫌だねぇ

バニシング未解決事件
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バニシング 未解決事件

韓国で起きた身元不明死体事件の捜査をする刑事。成り行きでたまたま来韓してた法医学者に遺体の身元調査のために協力を仰ぐ。すると判明したのは、違法に臓器移植手術を進める組織の存在だった…。臓器売買という社会の暗部を描いてるが、話が淡々と進むだけで驚きもなく、オルガキュリレンコと刑事のロマンスも中途半端な描かれ方で、物足りない。ネタバレあり。

―2022年公開 仏=韓 88分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」のオルガ・キュリレンコ、「スティール・レイン」のユ・ヨンソク共演によるサスペンス。仕事のため韓国を訪れた法医学者アリスは、刑事ジンホからある殺人事件の協力を求められるが、背後に臓器売買が関わっていることを知る。監督は「譜めくりの女」のドゥニ・デルクール。(KINENOTE)

あらすじ:ソウルで変死事件が発生。身元不明のその遺体は指紋が奪われ、体中傷だらけの状態で発見された。刑事ジノ(ユ・ヨンソク)は事件解決の手がかりを得ようと、シンポジウムのためソウルを訪れていた国際法医学者アリス(オルガ・キュリレンコ)に協力を要請。しかし、遺体の身元が容易に特定できず、違法な手術によって臓器が抜き取られていたことを知った2人は、背後に蠢く組織を追って捜査に挑むのだが……。(KINEOTE)

監督:ドゥニ・デルクール
出演:オルガ・キュリレンコ/ユ・ヨンソク/イェ・ジウォン

ネタバレ感想

オルガキュリレンコ主演作、フランスと韓国の合作ということでレンタルして鑑賞。オルガキュリレンコは良かったけども、両国の映画の良さを折衷したら逆に内容が薄くなっちゃったような印象のある作品だったかな。

人身取引をして臓器売買に手を染める犯罪組織が出てくる映画ってのはシリアスドラマでも、アクション作品でも、けっこうたくさんあって、本作でテーマにされるそれも、非人道的と感じざるを得ない犯罪行為なわけだが、こうしたことは実際に起きているんだろうなと思わせるリアリティがあった。

お金持ちが自分の子ども可愛さに大金を積んで、貧しい子どもの臓器を移植させるってな描写は、本作以外のフィクション作品でよく描かれるけども、現在の資本主義社会では、マジで行われているだろうなと想像ができる。

ちなみに直木賞を受賞した佐藤究氏の『テスカトリポカ』も臓器売買が物語のテーマの一つとして描かれてる感じだったなぁ。

扱っているテーマに目新しさはないとはいえ、その描写については描く意味のあるものだと思えるのでいいんだけども、いかんせん、物語に捻りがないというか、あまりにも淡々とし過ぎてるように感じてしまうのが少しもったいないところ。別に、大どんでん返しを起こせとか、意外な人物が事件に関わってたとか、そういう大きな驚きが欲しいわけじゃないんだけども、謎を解いていく過程にあまりスリリングさがないというか。

ついでに、オルガキュリレンコと刑事のロマンスが描かれるんだけども、これもすご~く薄い感じ。どうしてお互いが惹かれ合ってるのかも、あんまりよくわからん。別に濃厚な性描写を入れろとは全然思えないんだけども、この二人がくっつこうがくっつくまいが、別にどうでもいいじゃんーーとしか思えないような描き方に感じたなぁ。

そういえば、レンタルDVDには日本の視聴者向けにオルガキュリレンコのメッセージビデオが挿入されてた。その中身はどうでもいいとして、ほぼスッピンに見えるオルガキュリレンコの容姿に驚いた。この映像で出演することに許可を出しての登場だったら、すごいなぁと思う。

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