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映画 ドリフト ネタバレ感想 ニコラスツェーの無駄使い

ドリフト
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ドリフト

―2000年製作 香 112分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:若きボディーガード、凄腕の元コマンド、非情なヒットマン組織。アウトローの男たちが暴走するハイパー・バイオレンス・アクション。監督・製作は、香港の巨匠ツイ・ハーク。ニコラス・ツェー、ウー・バイら音楽スターによるキャスティングが話題を呼んだ。(KINENOTE)

あらすじ;香港に住む21歳のタイラー(ニコラス・ツェー)は、たった一夜だけ共にしたウォン(キャシー・チュイ)との間に子供が出来たことを知り、お金儲けの為に闇のボディーガード会社に努めることにする。たまたま、あるパーティの護衛に付いたタイラーは、元コマンドのジャック(ウ-・バイ)と出会う。ジャックには、妊娠中の妻がいて、夫婦仲良く平穏な生活を送っていたが、昔の仲間から妻の父である香港通商界の大物ハンの暗殺計画に加担するよう脅迫を受けるのだった…。(KINENOTE)

監督・脚本:ツイ・ハーク
出演:ニコラス・ツェー/ウー・バイ/アンソニー・ウォン

ネタバレ感想

ネットフリックスで見つけて鑑賞。ニコラスツェーは格闘アクションもできる俳優なので、彼が大暴れするアクション映画なんだろうと思ってみてみたら、そうでもなかった(笑)。むしろ共演のウーバイっていう、この人は台湾の俳優兼歌手らしいんだが、こっちのが大活躍。彼のほうが見せどころがいろいろあって、ニコラスツェーが主人公とは思えない脇役かつ引き立て役って感じの内容。

あと、知ってる役者としては、あの、アンソニーウォンが出てて、許可を取ってない護衛会社を運営してる社長の役なんだけども、それなりの出番はあったのに、次第に影が薄くなり、ラスト近くになってからは登場してこない。

話の内容自体も筋はだいたい分かるものの、悪者の殺し屋集団はそもそもの目的だった金持ち殺しが別の方向に行ってるし、その殺し屋のボス的役割の人間はニコラスが行きたがってた南米の地域からやってきた男なんだけども、それが物語にさほど絡んでいないし、要するに全体的に適当な感じ。

ほかにも、ニコラスツェーの子どもを出産することになるレズの元警官の女性とか、レズだったり警官である必要をまったく感じないし。あと、ウーバイはどうして金持ちの次女と恋仲になったのか、最初は標的を殺るために彼女に近づいたのか、そうでなく単なる偶然なのか、その辺もきちんと説明しないので、話に奥行きがない。

香港映画ではそういうのってありがちだからいいんだけども、だったら肝心のアクションをもう少し楽しませてほしかったなぁ。ところどころ、オォ! と思わせるシーンがある。例えば、いかにも香港って感じの団地内でのアクションはそれなりにすごいんだけど、見せ方が悪いのか、何をやってるのかようわからんシーンもあって、何か物足りない。何してるのかわからんアクションは全体通して散見されて、やっぱ俺は、ツイハークの作品と相性が悪いんだろうなぁと思わざるを得ない。

ともかく、ニコラスツェーのアクションシーンがないわけではないんだけども、格闘がすごいわけでもなく、そもそも格闘ほとんどしてないし、設定上のもので仕方ないのかもだけど、大して強くないし、ラストでウーバイの彼女の出産を助けて頑張るシーン以外、何もしてないように見えちゃう。

よう考えたら、放題のドリフトってのも意味がわからん。カーアクションかと思わせておいて、そんなシーンは一回しかないし。もしかして、漂流するとかそっちの意味で使ってるのかなと思うものの、そんなにマッチした題名じゃないでしょ、やっぱり。

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