スリー・ビルボード
猪突猛進な母が、娘をレイプして殺したやつらを捕まえようとしない警察に業を煮やし、広告看板で警察をディス。地元の警察署長やその部下、広告業者らを巻き込みながら、それぞれの人物像が浮き彫りになっていく。ネタバレあり。
―2018年公開 英=米 116分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:第74回ヴェネチア国際映画祭で脚本賞を授賞したサスペンス。7カ月前に何者かに娘を殺されたミルドレッド。一向に捜査が進展しない中、業を 煮やした彼女は寂れた道路の3枚の広告看板に警察への批判メッセージを設置するが、事態は予想外の方向に向かっていく。出演は「ヘイル、シーザ ー!」のフランシス・マクドーマンド、「猿の惑星 聖戦記(グレート・ウォー)」のウディ・ハレルソン、「セブン・サイコパス」のサム・ロック ウェル、「ロボコップ(2014)」のアビー・コーニッシュ、「エベレスト3D」のジョン・ホークス、「ピクセル」のピーター・ディンクレイジ、「マン チェスター・バイ・ザ・シー」のルーカス・ヘッジズ。監督・脚本・製作は「セブン・サイコパス」のマーティン・マクドナー。一般公開に先駆け、 2017年11月1日『第30回東京国際映画祭』にて上映。(KINENOTE)
あらすじ:ミズーリ州の寂れた道路に掲示された巨大な3枚の広告看板。そこには警察への批判メッセージが書かれていた。設置したのは、7カ月前に 何者かに娘を殺されたミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)。犯人は一向に捕まらず、何の進展もない捜査状況に腹を立て、警察署長ウィロビ ー(ウディ・ハレルソン)にケンカを売ったのだ。署長を敬愛する部下(サム・ロックウェル)や町の人々に脅されても、ミルドレッドは一歩も引かない 。その日を境に、次々と不穏な事件が起こり始め、事態は予想外の方向へと向かっていく……。(KINENOTE)
監督・脚本:マーティン・マクドナー
出演:フランシス・マクドーマンド/ウディ・ハレルソン/サム・ロックウェル/アビー・コーニッシュ/ジョン・ホークス/ピーター・ディンクレイジ/
ルーカス・ヘッジズ/ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ/ケリー・コンドン
ネタバレ感想
評判がよかったし、実際に面白そうだったので劇場で鑑賞予定だったが、時間が取れなくてレンタルで見た。確かにすごい物語ではあるんだけど、これならレンタルでもよかったかなというのが正直な感想。
俺の読みが浅いのかも知らんけど、そんなに心にずっしり来るような内容でもなかった。それぞれの登場人物らが己の信念というか考えのもとに動きつつ、周囲の反応によって自分の言動を顧みたり、たちの悪い部分が明るみになったり、逆にそんなに悪い人間でもなかったりなど、その人となりが何となくわかるような構成になっている。
誰がいいとか悪いとかではなく、人間は道徳的でもあれば、悪徳野郎でもあるという当たり前のことがわかるように描かれていて、ラスト、ある2名は自警団的決意で自分らの事件とは直接かかわりのないレイプ犯罪者と思われる人物に、制裁を加えるべく旅立つところで物語は終わる。
その後は描かれないが、果たしてあの2名は標的に制裁を加えるのだろうかーー。何となく加えないような気がしたが、どっちでもいいか。
俺にはあまり楽しめない内容であった。ともかく、アメリカの田舎町を舞台にした映画でよく感じる、誰もが顔見知りみたいな土地では暮らしたくないなぁということは思った。
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