CUT BANK
カットバンクというモンタナ州(確か)の田舎町で起きる殺人事件。しかし、被害者は死んでいなかった。事件は閉塞した田舎町から脱出したい、ある男が計画した偽装殺人だったのだ。いろいろの要素が盛り込まれている割にはそれらが消化しきれていない感じもあって、なんだか物足りない作品であった。ネタバレあり。
―2014年製作 米 93分―
解説・スタッフとキャスト
解説:偽装殺人事件がいつしか本物の殺人事件に発展していくスリラー。「ハンガー・ゲーム」シリーズのリアム・ヘムズワース主演。【スタッフ&キャスト】監督:マット・シャックマン 脚本:ロベルト・パティーノ 製作:エドワード・ズウィック 撮影:ベン・リチャードソン 出演:リアム・ヘムズワース/テリーサ・パーマー/ジョン・マルコヴィッチ/ビリー・ボブ・ソーントン
監督:マット・シャックマン
出演:リアム・ヘムズワース/テリーサ・パーマー/ジョン・マルコヴィッチ/ビリー・ボブ・ソーントン/ブルース・ダーン
ネタバレ感想
適当なあらすじ
カットバンクというモンタナ州(確か)の田舎町で起きる殺人事件。事件は閉塞した田舎町から恋人と脱出したい、ある男が計画した偽装殺人だったのだ。
しかし、町人たちからは死んだと思われているほどに隠居生活をしていたある男が絡むことで、事件は予想もつかない連続殺人事件に発展していく。その結末やいかに。
というのが適当なあらすじ。
田舎は息苦しい
アメリカの田舎町で起きる殺人事件とかなんとか、田舎を舞台にした映画は何作か思い当たるのがある。確かにどれもその地で生きていくには希望がないような閉鎖空間として描かれていて、何とも嫌な感じだ。
この作品においても、3000人の町人がほぼ全員顔見知りというから、そんなとこで毎日の生活を営むのは確かに息苦しいだろう。だからこそ主人公の男は偽装までして懸賞金を得ることで恋人と一緒に地元を離れたかったのだと思われる。
では都会で生きるほうがいいのか
だが、いろいろあって彼の計画は頓挫してまう。してまうのだが、年上の男たち、かつて外の世界に出ることを夢見ていた男たちのフォローを得て、望み通りカットバンクから恋人と旅立っていく。しかし彼らを助けた男たちは「都会ではこうはいかない」と都会で生きることの別の過酷さを示唆する。
さて、どっちで生きるのがよいのだろうか。それは自分次第なんでしょうなぁ。
ダルトンがよくわからない
てなことで、いろいろの要素が盛り込まれている割にはそれらが消化しきれていない感じもあって、なんだか物足りない作品であった。特に、ダルトンという男が執着した荷物。あれはいったい何だったのだろうか。彼の家に剥製みたいにして飾られてたのは彼の両親(?)だと思うのだが、どうしてああいう形にまで残したくなるほどに彼が両親の思い出に執着していたのかが、俺にはよくわからなかった。
あとは鑑賞中になぜか、コーエン兄弟の傑作である『ファーゴ』が思い出された。田舎が舞台になっている以外にさほど共通点はないんだけども、雰囲気が少し似ている感じがしたからだろうか。
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