13人の命
タイの洞窟に閉じ込められた13人のサッカー少年たち+コーチの救出劇を描いた実話を基にした物語。実際の事件の顛末を知らずに鑑賞すると、ハラハラドキドキできる。人命を救う仕事ってすごいなと思える良作。ネタバレあり。
―2022年配信 米 149分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:2018年にタイ北部の洞窟で起きたサッカーチームの少年たちの遭難と救出劇を、名匠ロン・ハワードが映画化した実録ドラマ。「ラッシュ プライドと友情」「ビューティフル・マインド」「アポロ13」など実話の映画化で数々の名作を送り出してきたロン・ハワード監督のもと、「グリーンブック」「ロード・オブ・ザ・リング」のビゴ・モーテンセンを筆頭に、コリン・ファレル、ジョエル・エドガートン、トム・ベイトマンら豪華実力派キャストが集った。Amazon Prime Videoで2022年8月5日から配信。(映画.com)
あらすじ:2018年6月、予期せぬ豪雨によってタイ北部のタムルアン洞窟に地元サッカーチームの少年とコーチ計13人が閉じ込められた。彼らを救出するため、水没した狭い迷路のような洞窟を進むことができる、世界でも最高の技術と経験をもったダイバーのチームが立ち上がる。ダイバーたちはタイ軍と1万人を超えるボランティアとともに、12人の少年とそのコーチを救い出すための困難な救出劇を開始。全世界が注目する中、これまでで最も危険なダイビングに挑んでいく。(映画.com)
監督:ロン・ハワード
主演:ビゴ・モーテンセン/コリン・ファレル/ジョエル・エドガートン/トム・ベイトマン
ネタバレ感想
アマゾンプライムで見つけて鑑賞。ヴィゴモーテンセンとコリンファレルもだいぶ老けたなぁと感じた。でも、奥深い洞窟を気の遠くなるような時間をかけて捜索し、少年たちを助けるために頑張る彼らの活躍には頭が下がる思い。彼らだけでなく、地元の人たちや頼まれてもいないのに、自主的に救出を助けようと頑張る人たちが、みんなイイ人。これが実話だってんだからすごいよね。
この事件は2018年に起こっていて、劇中でも言及されているけども、ロシアワールドカップが開催されている期間中の出来事。俺がワールドカップを夢中になって観ていた最中に、こうした救出劇があったなんて全然記憶になくて、当時の俺にとっては対岸の火事的な事柄だったんだろうなと思わされた。
先にも言及したように、事件に関する知識がほとんどなかったために、ダイバーや遭難者たちが見舞われる困難の数々にハラハラドキドキしちゃう。ダメな作品だとこういうシリアスな展開でも緊張感のなさが漂っちゃうもんだが、その辺の演出の匠さは、さすがのベテラン監督ロン・ハワードでありますな。
にしてもまぁ、片道6時間以上かかっちゃうような洞窟の中を潜水で進んでって13人全員を救出しちゃうんだからすごい。ダイバーたちの超人的な体力には目を見張るものがある。俺は狭いところや高いところが嫌いなので、こういう人命救助ができるような仕事に就くことは考えられんが、ブルシットジョブに従事している自分と比較するに、実に素晴らしい仕事でありますなぁと思っちゃう。
あのダイバーたちがどのくらいの報酬を得られたのかってところが興味あるんだけども、その辺の野暮な話には言及されない。とはいえ、不謹慎ながらも思ってしまったのは、救出の前線基地となる洞窟の入り口付近には、食事を提供する屋台みたいなんもできてるし、いろいろな関係者がテンヤワンヤしている姿を見ると、なんだか祭りの会場みたいな雰囲気すらあって、楽しそうだなぁなんて思っちゃったりもした。
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