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映画 バックドラフト ネタバレ感想 消防士と放火犯

映画 バックドラフト
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バックドラフト

―1991年公開 米 137分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:消防士兄弟の葛藤と日夜火災と戦い続ける男たちの群像を描いた大作ドラマ。放火犯探しというサスペンス・ドラマがサブ・プロットになっている。監督に「バックマン家の人々」のロン・ハワード。製作はリチャード・ルイス、ペン・デンシャム、ジョン・ワトソン。エグゼクティブ・プロデューサーはブライアン・グレイザーと「砂の惑星」のラファエラ・デ・ラウレンティス、脚本は「ハイランダー 悪の戦士」のグレゴリー・ワイデン。撮影は「オールウェイズ」のミカエル・サロモン、音楽は「パシフィック・ハイツ」など近年売れっ子のハンス・ジマー。特殊効果及びハイロテクニック(爆発と発火効果)はアレン・ホールが担当。(KINENOTE)

あらすじ:幼い頃、消化作業中に父(カート・ラッセル)の死を目の当たりにしたブライアン・マキャーフィー(ウィリアム・ボールドウィン)は職を転々とした末に、故郷のシカゴに新米消防士として戻って来た。彼が友人のティム(ジェーソン・ゲドリック)と共に配属された17小隊には兄のスティーブン(カート・ラッセル2役)や父の部下だったアドコックス(スコット・グレン)らがいた。着任早々、火災現場に向かったブライアンは、そこでスティーブンの英雄的な活躍を目にする。スティーブンのこうした勇敢な行動は、父の死の現場にいなかったという悔恨の念から来ていた。しかし、現場に駆けつけた火炎調査官のリムゲール(ロバート・デ・ニーロ)はこの1件を放火だと断言した。翌日、兄の家を訪ねると兄嫁のヘレン(レベッカ・デモーネイ)と幼い息子がいたが、二人は離婚していた。消防隊に入って幾日か経った頃、ブライアンは兄に負けじと訓練に励むようになる。そんな時、パーティーで昔の恋人ジェニファー(ジェニファー・ジェイソン・リー)から、彼女が秘書をしている市議会議員のスウェイザク(J・T・ウォルシュ)を紹介される。その場でブライアンは騒ぎを起こした。彼は有能だったが、あまりの無謀さゆえに司令補より上に出世することができないでいた。現場で炎を前に尻込みをするブライアン。弟を叱咤してスティーブンは踏み込んでいって少年を救い出す。ブライアンは自信をなくし、スウェイザフの言う通りリムゲイルの助手となる。彼は連続放火犯を追っていた。彼の話によると犯人は炎を熟知しており、バックドラフトを起こさせて、特定の人物を爆死させるだけで、火事を起こさせないようにしているという。ジェニファーとよりを戻したブライアンは死んだ3人が消防署跡地開発の利権を得ており、犯人の情報を得るためにスウェイザクが彼をリムゲイルのもとに送り込んだことを知った。スウェイザクが次に狙われ、助けようとしたリムゲイルは重傷を負う。ブライアンは放火常習者のサイコ、ロナルド(ドナハド・サザーランド)の助言を得た。そんな時、ティムが巻き添えをくって爆死した。ブライアンは兄を犯人と疑い火災現場で対決しようとするが、犯人はアドコックスだった。しかし、その瞬間爆発が起こり、スティーブンはアドコックスを助けようとするが、二人とも死亡。逃れたブライアンは父と兄の志を継いで消防士として生涯を捧げることを誓うのだった。(KINENOTE)

監督:ロン・ハワード
音楽:ハンス・ジマー
出演:カート・ラッセル/ウィリアム・ボールドウィン/ロバート・デ・ニーロ/スコット・グレン/ジェニファー・ジェイソン・リー/レベッカ・デモーネイ/ドナルド・サザーランド

ネタバレ感想

90年代にけっこうヒットした作品。かなり昔に地上波で鑑賞した覚えがあるものの、内容がほとんど記憶になかったので鑑賞してみた。物語の軸となるのは、新米消防士のブライアンと、その兄であるスティーブンの絡みだろう。

二人の父親は消防士で、彼らは父に憧れていた。しかしある日、父は火災現場で命を落とすことに。兄のスティーブンは父の背中を追って消防士になり、すでにベテラン。彼は父を超えるくらいの能力を持っていると自負している。いっぽうのブライアンは、消防士の道から一度は挫折。職を転々としたもののうまくいかず、再度、消防士の道を選ぶことにする。

そういうフラついた人生を歩んでいることがスティーブンには気に入らないらしく、二人は仲があまりよろしくない。そんな状況から、ブライアンが消防士として成長していき、スティーブンとの絆を取り戻していくーーというような話だと勝手に思ってたけど、そうでもなかった。記憶なんていい加減なもんだ。

今回あらためて鑑賞して観るに、ブライアンは覚悟を持って入隊した割には兄に認めてもらえないし、現場の恐ろしさを知ったことで、またもやケツをまくって逃げちゃうのである。んで、元恋人が務める議員の推薦を受けて、火炎調査なる部署に異動する。でまぁ、いろいろあってヌケヌケと現場に戻ってくることになるわけだが、なんかこの主人公が終始有能には見えず、たんなる根性なしに見えてしまったのは、俺が年をとりすぎたからなのか、なんなのか。

この作品のよいところは、火災現場のすさまじさが伝わる撮影をしているのと、放火犯は誰なのか? というサスペンス要素のあるところ。そこに兄弟の関わり合いが絡んでくるわけで、そこも見せ場なのはわかる。わかるけども、なんか、その関係性の深堀がすくないような気がして、物足りなさもある。スティーブンは死んじまうし。

とまぁ結構評価は高めの本作ではあるが、いろいろ突っ込みたいところもある。例えば、冒頭、ブライアンが父親に連れられて火災現場に見学へ行くシーン。あんな軽いノリで息子を現場に連れてくおやじってどうなのよ? しかも死んじゃうし。

あと、スティーブンは奥さんと離婚しているんだけど、その理由は、彼が死と隣り合わせの現場仕事をしているかららしい。スティーブンは結婚した時点から消防士だったんだろうから、夫が死ぬかもしれないってのは元からわかってたんではないかね? まぁその辺はイイとしても、旦那のほうは未練があるんだから、あんな中途半端な関係を持つ奥さんは、ちょっと酷いなぁと思った。

ブライアンのほうはブライアンで、元恋人とヨリを戻すわけだが、お互い、どこに魅力を感じて近づいたんだかようわからん。

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