ホワイト・ストーム
―2020年公開 中=香 99分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:「追龍」のアンディ・ラウと「SPL 狼たちの処刑台」のルイス・クーが共演した香港ノアール。ティンが組織の掟に背き麻薬に手を出した義兄弟の地蔵に制裁を加えてから15年後、香港麻薬四天王の一人となった地蔵と麻薬撲滅に向け動くティンの全面対決が始まる。「レクイエム-最後の銃弾-」の第2弾で、ルイス・クーが引き続き出演。アンディ・ラウは自らプロデューサーを務める。監督は「SHOCK WAVE ショックウェイブ 爆弾処理班」のハーマン・ヤウ。第92回アカデミー賞国際長編映画賞香港代表作品。特集『のむらコレクション(のむコレ2020)』にて上映。(KINENOTE)
あらすじ:香港最大の裏組織・正興には麻薬に手は出さないという鉄の掟があり、ティンは掟を破った義兄弟の地蔵の指を制裁として切り落とした。それから15年後、ティン(アンディ・ラウ)は金融界で成功し麻薬撲滅運動に尽力。一方、地蔵(ルイス・クー)は香港麻薬四天王の一人にまで上りつめていた。密売組織の襲撃事件が多発したのを受け、ティンは香港最大の麻薬密売人を殺した者に1億ドルの懸賞金を出すと発表。かつて義兄弟の間柄だったティンと地蔵は今や宿敵となり、香港全体を巻き込み激突する。(KINENOTE)
監督:ハーマン・ヤウ
出演:アンディ・ラウ/ルイス・クー/クリッシー・チャウ/カリーナ・ラム
ネタバレ感想
適当なあらすじ
もともと裏社会で絆を深め合っていたアンディラウとルイスクー。あるとき、ルイスの経営するクラブで麻薬の売買が行われていたことが発覚。麻薬に手を出さないという組織の掟に反しているため、ルイスはその売人に制裁を加えたが、ボスはルイスの管理責任を問い、彼の義兄弟であるアンディにルイスの指を切り落とすように命じる。
ルイスは「底辺のことまで管理しきれない」と助けを乞うが、アンディはボスの眼もあるので、ルイスの指を切ってまう。切り落とされた指を持たせて、アンディはルイスを病院に連れていくが、ルイスはその指を捨ててしまうのであった。
で、その後の、アンディはボスの許しを得て裏社会から足を洗い、金融業で大成功。一方のルイスは組織から破門されたことをきっかけに麻薬の精製をするようになり、麻薬ディーラーとして成功を収める。もともと家族が麻薬によって破滅した経験を持つアンディは成り上がってからは麻薬撲滅に手を尽くすようになっていて、警察のデータをハッキングして麻薬犯罪に関わる人間をリストアップし、昔のつながりを利用して麻薬犯罪者を葬り始めるアンディ、そこに、ルイスの影がチラつき始めた。
それとは別に、麻薬捜査かの刑事は金融業で成功したアンディの過去を知っていて、彼のことを怪しんでいる。そして当然、ルイスのことも追っている。それぞれの事情でそれぞれの動きをする三者は、三つ巴の闘争を繰り広げることに。いったいどうなってしまうのかーーというのが適当なあらすじ。
アクションとカーチェイスはなかなかすごい
引用したKINENOTEの解説によると、この作品は『レクイエム-最後の銃弾-』の第2弾ということらしい。第2弾てのは続編という意味なのかなんなのかよくわからんが、物語的には全然関係ないように見えるので、やっぱりなんだかよくわからん。まぁでも、香港の作品にはそういう、まったくつながりのない2作目とかあるから、あんま気にする必要はない。今作を単体で観ても内容がわからんてこともないし。
てなことで、話の細部なんてどうでもいい感じのアクション作品っていう意味では香港らしい作品ではある。しかし、最近の香港映画界はどうなんだろうか。内容こそド派手なアクションはあるものの、昔ほどの勢いはやっぱり感じられない。なぜなのか。
アンディラウは相変わらずかっこいいし、年を感じさせない感じ。良くも悪くもいつものアンディ。アンディは常に安定してアンディだ。一方のルイスクーを俺はあまり好きではないので、最近日本で見られる作品に彼ばっか出てる気がして、もう見飽きた感があるんだけど、香港では相変わらず売れっ子なんかな。
にしても、今作の冒頭の事件って、ルイスクー気の毒すぎねぇかと思う。なんでボスはアンディには甘かったのにルイスにはあんなに厳しかったのか。麻薬に手を出してたからとはいえ、ルイスの言い分もわからんでもないんだけど。
あと、カリーナラムが出てたのに驚き。『カルマ』とか『ヒロイック・デュオ 英雄捜査線』の頃は可愛かったなぁ。20年近く経っても美人ではあったが、やっぱ当時と比べてはいかんわな。
てことで、銃撃戦はあるし、カーチェイスもあるし、その辺の迫力はなかなか。特に、地下鉄の構内を走り回るカーチェイスは笑える。車がエスカレーター降りてるシーンなんて初めて見た(笑)。そのあと、ホーム内をメチャクチャ走って、さらに線路に出ちゃうという。あそこはすごかったな。
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