マッシブ・タレント
落ちぶれた役者のニック・ケイジが彼の大ファンであるスペインの大富豪に呼び出されて行ってみたら、そいつが犯罪組織のボスで、ケイジはCIAに頼まれてスパイとして彼の周辺を探ることになるアクションコメディ。ニコケイじゃないと面白くないが、ニコケイだから楽しい作品。ネタバレあり。
―2023年公開 米 107分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:「リービング・ラスベガス」(95年)でアカデミー賞主演男優賞を受賞し、「ザ・ロック」(96年)「フェイス/オフ」(97年)などのアクション大作に出演して栄華を極めたニコラス・ケイジが、浮き沈みの激しい自身のスター人生を逆手に取り、どん底にある俳優ニック・ケイジに扮して贈る、コメディ満載のアクション映画。ニコラス・ケイジは、出演作の興行的失敗からハリウッドからのオファーが途絶えた時代がある。低予算映画に多数出演して借金を完済したとき、本作のオファーが転がり込んだ。そのチャレンジ精神とユーモアに富んだ内容が絶賛され、全世界67カ国で初登場TOP10入りのスマッシュヒットを記録した。(KINENOTE)
あらすじ:ハリウッドスター、ニック・ケイジは悩んでいた。多額の借金を抱え、心から望んでいた役は得られず、妻とは別れ、娘からは愛想をつかされていた。「かつて栄華を極めた俺の人生はもう取り戻せないのか――」。悲観する彼の下に、スペインの大富豪の誕生日パーティーに参加するだけで100万ドルが得られる高額のオファーが舞い込む。借金返済のため渋々受け入れ、スペインへ飛んだニックを、彼の熱狂的なファンだという大富豪ハビが待ち受けていた。最初は乗り気ではなかったニックだが、映画の趣味が合うハビと意気投合し、友情を深めていく。ところがある日、CIAのエージェントがニックに接近する。ハビの正体は国際的な犯罪組織の首領で、彼の動向をスパイしてほしいというのだ。ハビとの友情をとるか、それとも国家のために働くのか。ニック・ケイジの俳優人生を懸けた一世一代のミッションの幕が上がる。(KINENOTE)
監督:トム・ゴーミカン
出演:ニコラス・ケイジ/ペドロ・パスカル/シャロン・ホーガン/アイク・バリンホルツ/アレッサンドラ・マストロナルディ/ジェイコブ・スキーピオ/ニール・パトリック・ハリス/ティファニー・ハディッシュ/リリー・モー・シーン
ネタバレ感想
ニコケイ好きなのでレンタルで鑑賞。好きなら劇場行けよって感じだが(笑)。
ここ十数年くらいのニコケイはヘンテコ映画に出まくってて、その中には面白いのも酷いのもあるけども、そのヘンテコ映画に出まくってる彼が好印象なので、俺はこのブログでは、彼のメジャー作品だけでなく、ヘンテコ作品もいっぱい紹介してる。
なんでそんなにヘンテコ作品にたくさん出てたかというと、借金を抱えてたからっぽい。しかし、その借金は無事に返済できたみたいだね。それなのに未だ、いわゆる大作の娯楽作品にも、文芸的って感じのにも出てなくて、借金まみれの頃の彼を引きずっている印象。
であるから今作もどうもそんな感じの作品の一つってな感じでそんなに期待してはいなかったものの、世間の評判はそんなに悪くなかったようなので気になってた。
で、鑑賞してみたら、これはもう、ニコラスケイジでなければできない作品で、ニコラスケイジじゃなくては楽しめない作品であり、ニコケイ万歳なニコケイ愛があふれる作品であった。
話自体も娯楽としてうまくまとまってるし、彼のファンであれば楽しめるシーンやセリフもたくさん。逆に、彼に対してそんなに思い入れがない人にとっては、楽しめないのかもしれないーーなどと思わなくもない。
てなことで、細かい内容に触れる気はあんまりしなくて、ともかくニコケイ好きな人は観ているだろうし、ニコケイに興味がない人は彼の2000年代前半くらいまでの作品を観てからこの作品に触れれば、楽しめるんではないか。でもまぁ、そこまでしてニコケイを追いたい人は追っているわけで、俺がわざわざどうこう言うことでもないわな(笑)。
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