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映画 トゥヘル ネタバレ感想 ニコラスケイジが好きならラストまで見るべき(笑)

映画 トゥヘル
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トゥ・ヘル

―2019年公開 米 90分―

解説:ニコラス・ケイジが3人の女性に翻弄されるトラック運転手を演じるスリラー。妻メアリーと幼い娘の事故死から立ち直れないジョーは、ある日、生者と死者の世界を行き来できるというジュリーと出会い、昏睡状態のジュリーの一人娘ビリーを救うために手を貸す。共演は「死霊館 エンフィールド事件」のフランカ・ポテンテ、「ZIPPER/エリートが堕ちた罠」のペネロペ・ミッチェル。監督は、本作のプロデュース・脚本も手がけた新鋭マリア・プレラ。特集企画『未体験ゾーンの映画たち2019』にて上映。(KINENOTE)

あらすじ:妻メアリーと幼い娘の事故死から立ち直れないでいるトラック運転手のジョー(ニコラス・ケイジ)。ある日、生者と死者の世界を行き来できるというジュリー(フランカ・ポテンテ)と出会った彼は、バイク事故で昏睡状態に陥ったジュリーの一人娘ビリー(ペネロペ・ミッチェル)を救うために手を貸すことに。無事目を覚ましたビリーだったが、彼女の体に乗り移ったのはメアリーの魂だった。死者の世界からジョーのもとへ戻ってきたメアリーに翻弄され続けるジョーとジュリー。彼女はなぜ戻ってきたのか。そして、彼女がこの世でやり残したこととは……。(KINENOTE)

監督・脚本:マリア・プレラ
出演:ニコラス・ケイジ/フランカ・ポテンテ/ペネロペ・ミッチェル

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ネタバレ感想

2010年代後半くらいからのケイジ先生はしょうもない作品にばかり出てて、しかもけっこうな多作。よっぽど金に困っているのだろうか。まぁでも、俺はもともとこの役者が嫌いではないので、最近の作品も動画配信サービスなどで見つけると鑑賞していたわけだ。

で、最近は自分がケイジ中毒者なのではないかと思ってしまうくらい、彼が出演しているヘンテコ作品をけっこう観ていて、その中のそれなりの数の作品を、この糞ブログで紹介しているのである。

とそんなわけで、この作品もアマゾンプライムで見つけたので鑑賞。もちろん最初から期待なんてしてないんだけども、ケイジ中毒者にとってはなかなか楽しめる作品だった。ストーリーがどうとか、ホラー的展開にゾクゾクしたとかそういうのではない。単に、ケイジ先生を眺めてるだけで楽しいのである。

序盤から中盤くらいにかけて、ジュリーと恋仲になるあたりのケイジ扮するジョーは、仕事関連のことでは大した働きもない割にブチ切れるキャラ。しかしジュリーに対しては優しく、献身的な人間に見える。このあたりですでに情緒不安定な奴だなぁとは思うものの、ジュリーに対するケイジ先生はイケメンだ。あのセックスシーンはだいぶ汚かったが、近年のケイジ先生としては容姿も含めてイケメンに見えた、…俺には。

さらにその後、ジュリーの娘であるビリーの身体を、ジョーの亡き妻であるメアリーが占拠していたことが判明してからのジョーは、彼の代わりに借金を返してくれたジュリーにさしたる感謝の気持ちも示さぬままに、ビリー(メアリー)とイチャつきまくり、当然セックスもするし、あろうことか、それがジュリーにバレてしまい、己の行為を詰られると、Tシャツにパンツ一丁の出で立ちで神妙な面持ちになる(笑)。

この、ケイジ先生パンいちシーンはマジに笑えるのだが、それに匹敵するのがビリー(メアリー)と庭で水浴びしているシーン。コメディ路線狙ってるとしか思えないあのくだりは、ケイジファンへのサービスとしか思えない。これまでのダークな作品のトーンとは打って変わって、あそこだけは青春映画のようである(笑)。

そして、メアリーと人生を共にすることを決めたジョーは、メアリーによって殴られたジュリーを心配するだけで介抱せずにそのままメアリーと立ち去っちゃう恩知らずぶり。さらには、ビリーの友だちの家に押しかけて金を盗もうとするし、あげくにはその住人の一人を殺しちゃうし、メアリーに翻弄されっぱなし。

それなのにラスト、そのメアリーが実は、精神を病んでいたのか、ジョーのいない生活の中で子育てにつかれたらしく、実の娘を殺していたことが判明するのである。あまりのショックでジョーは精神が錯乱し始め、何がなんだかよくわからなくなり、焼身自殺を遂げてまうのである(笑)。

なんなんこれぇ…。と思うものの、マジでケイジ先生が笑わしてくれるので、ファンにはおススメだ。というか、ファンなら俺がすすめてなくても当然見るよな(笑)。

では、そうでない人にはどうかというと、微妙というかおススメはできない。女優のフランカ・ポテンテとペネロペ・ミッチェル、どちらかのファンなら見てもいいのではないか。前者はまだまだ美人だし、後者はエロい。よく考えてみると、ジョーというかケイジ先生はこの一作で、二人の美人とセックスしているわけで、そのモテっぷりはさすがである(笑)。

なんであの病院の看護師は、ジュリーが幽体離脱者を現世に引き戻せる能力の持ち主なのかをわかってたのかとか、その他にも突っ込みどころはあるしストーリーそのものも大したことないし、ラストのジュリーの扱いが気の毒だし、全体的に褒めどころはないんだけども、ケイジ先生の存在感だけで楽しめるのである。そういう作品なので、ケイジ先生のファンでない人はやはり、見なくてよろしいと思います(笑)。俺は今作を鑑賞して、自分がケイジ中毒者であることを認めた。

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