トロール・ハンター
何なんでしょう、この映画。ちっとも面白くなかった。ハンディカメラ使いつつ取材を進めるドキュメンタリータッチな内容(つまりフェイクドキュメンタリーか)になってたけど、見づらいだけ。怖くもなんともないし。ネタバレあり。
―2012年 ノルウェー 103分―
解説・あらすじ&スタッフとキャスト
解説:ノルウェーの森に住むと古来より言い伝えられている伝説の妖精、トロールの謎に迫る異色作。取材中に、政府機関に雇われた“トロール・ハンター”と出会った学生たちが、ハンターと行動を共にしながら、トロールの生態や政府の陰謀を暴き出す。(KINENOTE)
あらすじ:ノルウェー・ヴォルダ大学の学生3名が、地元で問題になっていた熊の密猟事件をドキュメンタリーとして追った事がきっかけとなり、偶然にも本記録映像の撮影に成功した。密猟者を追う中で出会った謎の男、ハンス。夜な夜な森の中に姿を消す彼を尾行すると、そこにはおとぎ話だと思っていたトロールそのものが現れたのである。ハンスはノルウェー王国の政府機関であるトロール保安機関(TSS)に雇われたハンターで、テリトリーから抜けだして民家に近づくトロールを抹殺、トロールの存在を民間人から隠し続ける事が主たる任務であった。だが、生活も保障されず、深夜・残業手当もない、孤独な現状に嫌気がさしていると同時に、今までのトロールの扱い方にも疑問をもっており、遂に今回、トロールの全貌を明かす証言者となったのだ……。(KINENOTE)
監督 アンドレ・オブレダル
出演:オットー・イェスペルセン
キリスト教とトロールの関係て何?
何でトロールとキリスト教信者は相性悪いんだ? それって説明ありました? あったとしたら眠りながら観ていたんだろうな(笑)。
あとさ、キリスト教信じてたカメラマン君死んじゃったじゃん? 撮影クルーは申し訳程度に感傷にはひたってたけど、友だちじゃないの? なんかあっさりしすぎててドン引き。しかも、すぐ新しいカメラマンつれてくる。今度はイスラム教徒(笑)。
学生がすぐにカメラマン手配できるのはいいとして、いくら時間がなくても、もう少し対象について調べると思う。現地についてから「キリスト教徒じゃないよね?」的なこと聞いても遅いだろ(笑)。しかも、新しいカメラマンの彼女、テレビの撮影とかしてて結構な実績がありそう。こんな学生の作品に呼ばれてほいほい来るだろうか? よっぽど払いがいいのかな?
ノルウェー政府大丈夫?
よくわからんのは、トロールの存在って政府が必死で隠しているわけでしょ? 大規模な送電線とかも、トロールを防ぐためにつくっているらしい。で、トロール対策のための特別な機関も存在する。ともかく必死なのだ。なのにさぁ、何でハンターは1人しかいないのよ。
あのおっさん元特殊部隊員ということで、けっこう有能っぽいし1人で頑張ってたけど、あの才を活かすためには部下が必要だろ。雇ってやれよ。何でも1人でやらされてるから疲弊するんだろ、アホか。チームを組んで戦わせてやれば、デカイのとか、グループで動いてる奴にも対応できるじゃん。可哀想すぎだろ、あのおっさん。最後死んじゃったぽいし。
あんなブラックな働きさせられてたら、そら死ぬわ。むしろ過労死しなかったことのほうが不思議。そもそも、彼のノウハウを継承していかなきゃ対策が継続できないはず。何でその辺は考えないの? てか、彼の前には誰かハンターやってた奴いたのか?
ドキュメンタリータッチでつくって事実かもしれない的な匂わせかたしてる作品だったけど、あれが仮に事実だったら、ノルウェー政府の無能っぷりに拍手を送るしかない。
トロールの出てくる各シーンも全く怖くないし、あんなデカイのがけっこう広範囲に移動してるんだから、いくら防御ライン引いてたって一般人に見つからないわけないだろ。公道もけっこう通っているんだし。アホか。
ついでに、ハンターのオッサンを援助している研究者? みたいのとか、いろいろな業者がトロール駆除に秘密裏に絡んでいるらしかったけど、政府の機関だけで動けないほど大規模な事業なら、いずれ誰かが不審に思って調べるだろうし、仮に協力会社とかがトロールの存在を知っているなら喋らずにはいられない人間が出てくるはず。そういう意味でも細部がスカスカ過ぎる。
と思った映画でした。
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