ラスト・サバイバーズ
最初から期待してなかったけど、ラストに至るまで人物たちの背景がそれなりにしっかり描かれる丁寧なつくりに感じて、けっこう楽しめた。。ラストの主人公強すぎ描写も許せる。もちろんツッコミ部分も多いので、オススメはしない。ネタバレあり。
―2014年製作 米 95分―
解説・スタッフとキャスト
解説:文明が崩壊した近未来を舞台に少女の復讐劇を描いたSFアクション。見渡す限り荒野が広がる不毛の谷で、いつ枯れるとも知れない井戸を守る少女・ケンダル。水を狙う一団によって仲間たちを殺されたケンダルは、日本刀を片手に決死の逆襲を試みる。(KINENOTE)
監督:トム・ハンモック
出演:ヘイリー・ルー・リチャードソン/ブーブー・スチュワート/マックス・チャールズ/マイケル・ウェルチ/ジョン・グライス/ニコール・フォックス
ネタバレ感想
なかなか好感の持てる作品で、楽しめた。ツッコミたいシーンは確かにある。例えば、風呂すら入れないような環境のわりに、主人公らの姿格好がさほど汚い感じがしないとか、水以外の食べ物どうしてるんだよとか。
さらに、主人公らの希望である飛行機、ラストに誰が運転するんだろうかとか、そもそもあの飛行機をどうして悪役側は放置しているのかとか。
くわえて、主人公のケンダルが敵から見つからないステルス能力高すぎだろとか、体重差のある敵に血が出るほど殴られているのに、窮地を脱したあとはピンピンしすぎだろとか。まぁいろいろ。
ところが、この作品はこのブログで俺がツッコミ入れたり腐したりしているだけの他作品とは違う部分があって、そこに好感を持ったのだ。
ではどこが好いのかといえば、退屈と言えば退屈なんだけども、ラストに至る展開までに、この作品の登場人物たちは、それなりに背景がキチンと描かれているように感じるのである。例えば、主役側だから当然だけど、ケンダルと一緒に住むショーン(ディーンだったかも)という男は、ケンダルとは同じ孤児院で暮らした仲間で、ショーンには過去に妹がいて、ケンダルとも仲が良かったとか。
敵側も、どうしてあんな酷いことするんだろうと思いつつ、ボスは娘を思っての過保護全開パワーで、ああいうことをしていたことが分かるとか。
ラスト、ケンドルが一人で敵地に乗り込み、まるで『ランボー』か『コマンドー』かという強さを見せる展開には無理があると思ったし笑った。最初からそれをやっとけば、10分で終わるだろ(笑)。もちろん、ショーンを殺されたからこその強さではあったんだろうが。
いずれにしても、好感度の高いキャラだったので、まぁいいやと思えた。美人だし、犠牲心のある性格であり、やるときは躊躇なく暴力をふるえる心のタフさと覚悟があるとこもよろしい。もしかすると、この作品の一番の俺の評価ポイントはそこなのかも、といまさら思った(笑)。
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