ジュラシック・ユニバース
10人の死刑囚が恐竜など猛獣が住むVR空間に送り込まれ、生き残った一人だけが死刑を免れるというデスゲーム番組に出演。果たして、生き残るのは誰か。実にチープなつくりの、駄作好きにしかオススメできないバカ映画。ネタバレあり。
―2018年製作 米 87分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:死刑囚が恐竜と戦いを繰り広げるアクションアドベンチャー。死刑の執行がTVでショーとして放送される近未来。10人の死刑囚が、凶暴な恐竜が現れるVR世界へ送り込まれ、生き残ったひとりだけが釈放されるゲームが始まる。(KINENOTE)
あらすじ:そこは恐竜だらけのサバイバル・ワールド未来世界、VR《仮想現実》ワールドに送りこまれた10人の死刑囚。恐竜と戦い、互いに殺し合い、ゴールした1人だけが生き残る。《ジュラシック・ゲーム》、それは最も過酷で刺激的な、地上最大のショー!夏だ、海だ、恐竜だ!超話題作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』に続く、恐竜アドベンチャー大作(amazon)
監督:ライアン・ベルガルト
出演:アダム・ハンプトン/ライアン・メリマン/ペリー・リーブス/ケイティ・バージェス/エリカ・デリー
ネタバレ感想
アマゾンプライムで鑑賞。こういうバカバカしい低予算B級以下映画ってのもたまには見たくなるもので、一応俺は恐竜好きでもあるので今作をチョイス。イライラするほどにどうしようもないシーンはないので、それなりに楽しめはする。しかし、こういうバカ映画の中では楽しめるーー程度のもんなので、人には当然お勧めしない(笑)。
話の筋としては『バトルランナー』と『ハンガーゲーム』を足したような感じだね。ただ、マンハント的に人が人を狩る要素に、恐竜や翼竜、トラみたいな生き物や食虫植物、虫なども参戦してくるのだ。その舞台に今的なVR空間を使用しているってことで、それなりに工夫ができている物語設定で、感心した(笑)。
人が死ぬところのグロ描写は映したり映さなかったり、映しても非常にチープな感じで、そういう部分も含めて全編通して突っ込みどころ満載で、そこを楽しみながら観るのが今作の正しい鑑賞法。
すべてに突っ込むのは疲れてしまうので少しだけ言及しておくと、兄弟とワスプとか呼ばれてた男が3人でチームになるくだりとかは、マジで必要ないと思えるくらい意味不明な絡み。
その他の死刑囚、女性が二人いるんだが、一人はサイコパスで主人公の過去にも絡んできて、終盤で驚きの真実が…と言いたいところだけど途中で予想はついちゃう(笑)。
もう一人の女性は、殺人鬼であるのは確かだが、それ以外は謎めいた存在で、本編中ではやたらと余裕かましてるし、主人公ともそれなりに距離が近づいたりするんだが、何がしたいのか意味不明なキャラで、人食い囚人に対して「近づいたら腹を裂くからね」と啖呵を切ってたくせに、気づいたら普通に首筋噛まれて瀕死になっちゃってるし、アホなのかな。
それが致命傷に至ることはないんだが、フラついて歩いてるところをサイコパス女に見つかって、崖に蹴り落され、トラみたいな奴に食われちゃうという。彼女の死ぬ部分はなぜか少しグロ描写があった。この差別化の基準は何なのか(笑)。
あともう一つ、一番最初に犠牲になる爆弾魔の男。学校の教師だったみたいだが、ある行事中に生徒たちを巻き込む爆弾をしかけ、自分はその場から逃げ去って、大量殺人を犯したということが紹介される。しかし、その描写における爆弾の爆発はかなり広範囲に見えて、爆弾魔自体が爆風に巻き込まれて死にそうな距離に見えたんだが(笑)。
その辺はCGのつくりがいい加減なせいだからそう見えちゃうんだが、そもそもこういう作品って、大真面目に作っている人はどれくらいるんだろうか。中にはそういう熱意を感じる作品もあるにはあるが、今作にそれはない(笑)。
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