ハロウィン・キラー!
35年前の殺人鬼と思われる犯行で母親を殺された高校生のジェイミーが親友の発明したタイムマシンで過去に戻り、殺人鬼の強行を阻止しようとジタバタするSFホラーコメディ。過去作の設定を利用して楽しめる内容にしてるところがよい。ネタバレあり。
2023年配信 米 105分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:本作は、2023年9月28日にファンタスティック・フェストでワールドプレミア上映され、同年10月6日にAmazon Prime Videoで公開された。(Wikipedia)
あらすじ:1987年のハロウィンの時期、3人の少女が16歳の誕生日に16回刺されて殺され、犯人は”スイート16キラー”と呼ばれる。そして35年後のハロウィンの夜、3人の友人だったパム・ミラーも同じ犯人に襲われて刺し殺される。パムの娘ジェイミーは、記者のクリス・ドゥバサージュから母親がスイート16キラーから脅迫を受け、ずっと怯えて生きてきたことを教えられ、犯人を捕まえる決意をする。その夜ジェイミーは犯人に襲われ、友人のアメリアが科学祭で展示するために作ったタイムマシンに隠れたところ、1987年にタイムスリップすることになる。過去に戻ったジェイミーは、高校生の母親と協力し、これから起こる連続殺人事件を阻止しようと奔走する。(Wikipedia)
監督:ナーナチカ・カーン
主演:キーナン・シプカ/オリヴィア・ホルト/ジュリー・ボーウェン/ランドール・パーク
ネタバレ感想
アマゾンプライムで見つけて鑑賞。学園モノで殺人鬼犯人当てホラーにタイムリープの要素を足した作品ってことで、『スクリーム』『バックトゥザフューチャー』シリーズをくっつけた感じのような話だった。
2020年代の女子高生(不良)のジェイミーが1980年代のスクールカースト上位の同年代の若者と交流してみたら、けっこうまともな女の子に見えちゃうところがなかなか面白い。
喫煙だの差別発言だの飲酒運転だの、今時点ではよろしくないと言われてる常識が当時のそれには当てはまらないことなんてのは、オッサンの俺から見てもよくわかることだ。麻薬については現代のジェイミーのほうがぶっ飛べるものを知っているってところもなかなか皮肉がきいている感じ。
自分の親は親としてのフィルターをかけて接しているため、若者だった頃の親も今と同じような人間なんだろうなぁと思ってたジェイミーなわけだが、実は全然そんなことないっていうギャップがまたいいですな。
その辺の世代間のズレが描かれる逆の中心になってて、そこにさっき言及した『スクリーム』的殺人鬼当て要素と、『バックトゥザフューチャー』的な過去改変の話を織り交ぜて、それがうまいこと消化できているので、楽しめるのである。
犯人が二人いるのも、それぞれに一応の理由があるので、単なる驚かせのために二人用意しました感が薄まっているのも良いのではないか。
若者の頃の母親はそんなにいい奴ではなかったけども、35年前の殺人鬼によって殺される動機はなくて、35年後のもう一人の犯人のほうには彼女を殺す必要があったってことだよね!?
一件落着して最終的にジェイミーは、名前が変わっているし兄貴ができてるし、これまでの過去が大分変ってたが、そこはコメディなんでお笑いに変えてハッピーエンド。
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