ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ外伝 アイアン・モンキー
―1993年製作 香=台 89分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:90年代初頭、香港で大人気を誇った武侠アクション「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズの姉妹編。同シリーズの主人公、英雄・黄飛鴻(ウォン・フェイフォン)の父親・黄麒英(ウォン・ケイイン)と、少年時代のフェイフォンの活躍を描く。製作・脚本はシリーズを手掛けた、「金玉満堂/決戦!炎の料理人」のツイ・ハーク。監督・武術指導は『フィスト・オブ・レジェンド/怒りの鉄拳』(V)のユエン・ウーピン。エグゼクティヴ・プロデューサーは「レッド・ブロンクス」のレイモンド・チョウと「ペディキャブ・ドライバー」のウォン・インハン、撮影は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱」のアーサー・ウォンと談志傳、音楽は「ターゲット・ブルー」のウィリアム・フーと楊奇昌、編集は「ターゲット・ブルー」アンジー・ラムと陳志偉がそれぞれ担当。出演は「天地大乱」ではフェイフォンの敵役を演じた、「ドラゴン・イン/新龍門客棧」のドニー・イェン、「プロジェクトS」のユー・ロングアン、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地黎明」のヤン・サイクワン、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズの主題曲などで知られるジェームズ・ウォンほか。(KINENOTE)
あらすじ:清朝末期。浙江。飢饉に襲われた当地では悪徳役人がはびこり、重税を課して庶民を苦しめていたが、そこに義賊・鉄猿という謎の男が登場。総督はじめ、悪徳役人から金品を奪い、貧しい人々に分け与え、庶民の英雄となっていた。そんな折り、医師にして武道家のウォン・ケイイン(ドニー・イェン)とその息子フェイフォン(ツァン・シーマン)は、医師ヤン(ユー・ロングアン)と知り合い、恩を受ける。美しい伴侶・シューアン(ジーン・ウォン)を片腕に、地元で百草堂なる薬局を経営し、名医と慕われるヤンだったが、実は彼こそが義賊・鉄猿だった。その矢先、少林寺を裏切ったことで悪名高い、行空大師(ヤン・サイクワン)が監督官として当地に来訪。行空は総督を追い出し、良識派の役人サンガンらのいさめもきかず、暴虐のかぎりを尽くす。彼は目障りな鉄猿とケイインをおびき出すため、フェイフォンを人質にとる。少林寺の必殺技“金剛手”を武器に、向かうところ敵なしの行空に、ケイインとヤンは力を合わせて立ち向かい、フェイフォンを救出し、激闘の末、行空を倒すのだった。(KINENOTE)
監督:ユエン・ウーピン
製作:ツイ・ハーク
出演:ドニー・イェン/ユー・ロングアン/ツァン・シーマン/ジーン・ウォン/ヤン・イー・クゥアン/ジェームズ・ウォン
ネタバレ感想
俺が10代だった1990年代に人気のあったシリーズの外伝的作品。当時から観よう観ようと思ってたのに、実は一本たりとも鑑賞せずに中年になっていた(笑)。当時の俺はジャッキー・チェンが好きで、『ポリス・ストーリー3』なんかは劇場まで観にいってたけども、リー・リンチェイ(ジェット・リー)にあまり興味がなかったので、ノータッチのまま日々を過ごしていたのである。
本作には若き日のドニー・イェン先生が出ているけども、俺は当時まったく彼の存在を知らずにいた。知ったのは2000年代に入ってからだったような気がする。まぁそんなんどうでもよくて、ともかく本作を鑑賞しようと思ったのは、ドニー兄貴を観たかったからである。
で、観てよかったと思った。今でもすごいけど、当時はキレキレですな。
本作では実在したという武術家のウォンフェイフォンの親父役で登場。と言ってもフェイフォンが子どもの頃の話なので、ほぼ、ドニー先生が主役みたいなものだ。
ウォンフェイフォンと言えば、ジャッキー・チェンの『酔拳2』では、ジャッキーがフェイフォン役で、親父を演じてたのは『男たちの挽歌』のホーさんでおなじみの、ティ・ロンだった。あの作品だと母親が存在してたけど、本作では亡くなっている設定。なので、ドニー兄貴がフェイフォンを一人で育てていて、その辺の親子関係が描かれている。
とか、そういうストーリーはどうでもよくて、俺は格闘パートだけに期待していたので、そこが楽しめたので、良かったなと。そんだけの感想である。あ、でも一つだけ述べておくと、フェイフォンがいないときのドニー兄貴はけっこうお茶目で子どもっぽく描かれているシーンもあって、息子がいるときの威厳ある所作とのギャップが少し笑えた。
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