ザ・フォーリナー 復讐者
―2019年公開 英=中 110分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:ジャッキー・チェン&ピアース・ブロスナン共演によるサスペンス・アクション。愛する娘をテロによって奪われてしまったクァン・ノク・ミン。復讐を誓った彼は、元特殊部隊のスキルを活かし犯人を捜索するなか、北アイルランドの副首相が絡んでいることを掴む。脚本を「エネミー・オブ・アメリカ」のデヴィッド・マルコーニ、音楽を「ドライヴ」のクリフ・マルティネスが担当。監督は「007/カジノ・ロワイヤル」のマーティン・キャンベル。(KINENOTE)
あらすじ:ロンドンでレストランのオーナーとして慎ましい生活を送るクァン・ノク・ミン(ジャッキー・チェン)。だがある日、たったひとりの愛する娘が政治的な無差別テロによって命を奪われ、クァンは静かなる怒りを爆発させる。復讐を誓ったクァンは、元特殊部隊のスキルを活かし、犯人捜索を開始。そんななか、北アイルランド副首相リーアム・ヘネシー(ピアース・ブロスナン)にたどり着いたクァンは、彼が過去にある問題を抱えていたことを知る……。(KINENOTE)
監督:マーティン・キャンベル
出演:ジャッキー・チェン/ピアース・ブロスナン
ネタバレ感想
レンタルで鑑賞。久しぶりにジャッキーが出てる作品を観たが、思ったよりアクション要素も強く楽しめた。ジャッキーはもう60代半ばくらいだと思うけど、けっこう動けてる。ヘッドスプリングとかしてるのは驚いた。あれ、本人だよね?
物語自体はなかなか暗い感じで、ジャッキー扮するクアンは過去にも娘を死なせちゃった経験があり、今回は最後の肉親がいなくなっちゃうわけだから、怒り爆発。爆弾テロの犯人を執拗に捜し続けることになる。
で、このテロ組織は明らかにIRAなんだけど、なぜかUDIという架空の名前が字幕に出てくる。何に配慮しているのかはよくわからん。舞台を架空の都市にしてないのに、何でああなっちまうんだろうか。まぁ、大人の事情があるんでしょうね。
てなことで、ピアースブロスナン扮するヘネシーは、女子供を犠牲にする必要はないと思ってたけども、テロ自体は煽動していたわけで、まぁ一番腹黒いおじさんだったってことやな。だけど、部下というか、仲間のマクグラスは血もやむ無しって感じの人間だったようで、無駄に市民が犠牲になることに。
これもまぁ、仲間を掌握できないヘネシーの落ち度と言われても仕方ない。ついでにこいつはテロ実行犯の女とも愛人関係だし、奥さんには恨まれて裏切られてるしーーと昔はすごかったみたいだけど、年には勝てないのか、ともかく踏んだり蹴ったり。最終的にはイギリスの犬になるしか生きる道がなくなるのである。
しかも、クアンからも先手先手を取られて全然捕まえられなくて、面目丸つぶれ。一つもいいところなく劇終を迎える彼に、かつてジェームズポンドを演じたブロスナンの面影はない。だって、ボンドだったら、奥さんに裏切られないし、愛人との密会を撮影されたりしないからな。
ともかく、コミカルさのないジャッキーを観たのは『新宿インシデント』以来と思うけども、まだまだアクションもできそうだし、これからも頑張ってほしいものである。
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