ザ・ベビーシッター キラークイーン
―2020年配信 米 101分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:『ザ・ベビーシッター キラークイーン』(原題:The Babysitter: Killer Queen)は、2020年に配信が開始されたDan Laganaの脚本によるマックGがプロデュースし、監督するアメリカ合衆国のコメディホラー映画。[1] 2017年の映画『ザ・ベビーシッター』の続編。出演は、ユダ・ルイス、ハナ・メイ・リー、ロビー・アメルとベラ・ソーン 。 (Wikipedia)
あらすじ:ベビーシッターのビーに率いられた悪魔崇拝カルト集団を倒してから2年後、コールは自らの過去を忘れ、高校生活という悪夢を乗り切ろうと必死だった。しかし、期せずして当時の奴らが再び現れ、コールはまたしても邪悪な勢力を打ち破ることを強いられる。 (Wikipedia)
監督:マックG
主演:ユダ・ルイス/ハナ・メイ・リー/ロビー・アメル/ベラ・ソーン
ネタバレ感想
前作の2年後のお話。コール役の人がだいぶ成長してて、別の人みたい。前作の惨劇のあとはなぜが無かったことになってて、コールは精神病扱いされてる状態で物語がスタート。
てことは、前作は悪魔を呼ぶ儀式をしてる人間たちの話だったと思わせておいて、実は悪魔的存在がいたわけで、それの力によりあの現場は何事もなかったことになっているようだ。
あからさまに後付けっぽい続編設定だなあと言う感じ。で、前作で存在感のあったビーに変わって悪魔の儀式を行うのは誰かと言えば、前作の幼馴染み役だった隣の家のメラニー。これはもう、コールを遊びに誘う時点でフラグが立ちまくってたから、驚きはない。
で、何故か前作でビーの儀式に参加してたコールの上級生たちが復活して、メラニーと一緒に襲ってくるわけだ。
展開としては、前作はホームアローン的に屋内での戦いだったけど、本作は屋外の広い範囲でそれが行われるだけで、さしたる違いはない。
グロさも健在だし、過去の映画作品に言及するシーンが多いのも同じ。まぁでも、その同じ部分がこの作品の面白味なんで、そこに不満はない。
出てくる人間の軽薄さとか自己本位で倫理観に薄いところなんかもそれでよし。であるからコールと、彼と一緒に逃げることになるニューキャラの女の子のまともさに感情移入できるのである。そして、各人の死にっぷりもド派手でそこもよし。
で、ニューキャラの女の子のフィービーが可愛くてよい。俺はメラニーがヒロイン的な立場で展開したら嫌だなと思ってたので、この子が悪魔側じゃなくてよかったなと思った。
さらによかったのは、出てこないと思ってたビーが再登場するところ。やっぱこの作品はコールとビーの関係が重要なんであって、この展開には興奮した。
しかしだ、ビーはフィービーのベビーシッターもやってたことになってて、今回はなんだかすごく良い人。悪魔であることには変わりないものの、コールとフィービーにとっては救世主な訳で、そうなると前作のコールを生贄にしようとするアレはなんだったんだと思わなくもない。
まあましかし、青春ホラーコメディかつ、少年の成長映画として見るなら、新鮮さはないものの王道的展開とも言えるんであり、安心して楽しめるシリーズではあったな。
この作品はネットフリックスで鑑賞できます。
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