スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師
―2008年公開 米 117分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:150年以上に渡って映画化や舞台化されてきた伝説の殺人鬼スウィーニー・トッドの物語を映画化。今回の原作となったのは、ブロードウェイの巨匠として知られるスティーヴン・ソンドハイムの作詞・作曲でトニー賞8部門を受賞したミュージカル版「スウィーニー・トッド」。これまで、「シザーハンズ」から「チャーリーとチョコレート工場」までコンビを組んできたティム・バートン監督とジョニー・デップにとって、本作は6本目のコラボレーションとなる。ヒロイン役は、ティム・バートンのパートナーでもあるヘレナ・ボナム=カーター。(KINENOTE)
あらすじ:19世紀のロンドン。フリート街に、ベンジャミン・バーカー(ジョニー・デップ)が帰ってくる。かつて街の理髪師として妻と娘に囲まれ幸福な日々を過ごしていた彼は、妻に横恋慕した悪徳判事ターピン(アラン・リックマン)の陰謀によって無実の罪を着せられ流刑となっていた。脱獄に成功した彼は風貌を変えて“スウィーニー・トッド”と名乗り、15年ぶりに舞い戻ったのだ。しかし、彼を待っていた事実は残酷だった。愛する妻は毒をあおり、娘はターピンの養女となって幽閉されているという。怒り狂ったトッドは、ターピンへの報復のために生きることを決意する。ロンドンでいちばんまずいパイ屋としても知られる大家のミセス・ラベット(ヘレナ・ボトム=カーター)と手を組んだトッドは、ふたたびパイ屋の2階に理髪店を開業した。そして、ベンジャミン・バーカー時代の客が訪れるたびに、カミソリで喉をえぐっては血の海に沈めていった。ペダルを踏むと床が開いて、死体が1階の遺体置き場へと落下する装置をトッドは考案し、その肉からラべットが特製ミートパイを作って販売する。残った臓器は、焼却炉で焼かれた。特製ミートパイは評判を呼んで、飛ぶように売れはじめた。ラベットが夢見るのは、トッドとの幸せな生活だったが、トッドは復讐心にのみ燃えていた。やがて、ターピン判事への復讐も成功する。それでも、ひとを殺す快感に目覚めたトッドの凶行は止まらず、実は生きており精神をきたしてしまった自身の妻までも殺害してしまう。妻の存在を隠していたラベットに憎悪を抱いたトッドは、ラベットまでも殺害。しかし、その傍らでラベットが雇った下働きの少年トビーが、トッドの殺人を目撃していた。無差別殺人に気付いたトビーは、トッドの喉を掻き切る。そのとき、純粋だったトビーの瞳にはトッド同様の狂気が宿っていた……。(KINENOTE)
監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ/ヘレナ・ボナム・カーター/アラン・リックマン/ティモシー・スポール/サシャ・バロン・コーエン
ネタバレ感想
公開当時、劇場で鑑賞してパンフレットも購入した。当時、ジョニーデップが結構好きだったってこともあるし、彼が『シザーハンズ』やら『スリーピーホロウ』などでタッグを組んでたティムバートン監督の作品ってこともあって、けっこう期待して鑑賞しに行ったのを覚えている。
俺はミュージカル映画ってのをあまり鑑賞しなくて、そういう意味ではこの作品も、ジョニーデップが出てなかったら見てなかっただろう。で、当時の感想としては、なかなか面白かったなぁというところだった。その印象は今回もさほど変わらない。
そもそも、ティムバートンの作品って傑作! というほどのものが俺にはなくて、あまり思い入れのある監督ではない。『スリーピーホロウ』なんかはジョニーデップがカッコいいだけで、内容的には…だし。他の作品もそう。好きな人には好きなんだろうなってはすごくわかるんだけど。なんか、独特だからね、世界観が。
ということで、この作品においても、ジョニーデップがいいのであって、しかし、公開当時ほど彼に思い入れがなくなった立場からしてみると、なんとも普通な作品なのである。本当に。
そこでまた作品と関係ない話をすると、そもそもジョニーデップの主演作に、そこまで思い出に残るほどの作品ってないんだよな。『ギルバートグレイプ』はとてもいいと思うけど、海賊のやつとかは普通だし。『フェイク』は大好きなんだけど、そのくらいかな。あと、誰にも共感されないと思うけど、実は『ナインスゲート』が彼の主演作ではかなり好きなのである。なぜなら、あの作品のジョニーデップを観たときに、彼のカッコよさにしびれてしまったからだ。タバコの吸い方とかウィスキーの飲み方とか、所作のすべてがカッコいいのである。
…と全然関係ない話ばっかり。今作は、ジョニーの他に、パイづくりのオバサンとしてヘレナボナムカーター出てるし、悪役の判事は、今は亡きアランリックマン(ダイハードの悪役、ハンスグルーバーの人ね)が出てる。サシャバロンコーエンもいるね。なかなか豪華だ。あと、カミソリで首を切っちゃうシーンが痛そうだよね。
などと、小学生並みの感想しか出てこないのでこれで終わる(笑)。
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