サンティネル
美人女優のオルガキュリレンコ主演のアクション作品。語学堪能な軍人=クララが戦地で凄惨な体験をしてPTSDを患って帰国。母と妹と暮らしていたら、金持ちのロシア人に妹が暴行されてしまった。怒りに燃えるクララは復讐を果たさんと行動を始めるのだが――ネタバレあり。
―2021年配信 仏 80分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:ジュリアン・ルクレルクとマシュー・セルボー脚本による、オルガ・キュリレンコ、マリリン・リマ、ミシェル・ナボコフが出演する2021年のフランスのアクションスリラー映画 (Wikipedia)
あらすじ: クララはフランス陸軍の通訳として、シリアに従軍するも、そこで戦争が生み出す狂気を目の当たりにして、PTSDとなってしまう。その後、サンティネル作戦の一環としてニースへと帰還することになる。そこで、母親と妹のタニアと一緒に、クララは自分自身を再建しようとする。しかし、ある晩、ナイトクラブに行った後、タニアがビーチで半死状態で発見される。彼女はレイプされ殴打されていた。その後、クララは犯人を見つけて妹の復讐をするためにあらゆることをする。 この容赦ない狩りは、フランスのリビエラの強力なロシアのオリガルヒの息子であるイヴァン・カドニコフの足跡をたどることになる。 (Wikipedia)
監督:ジュリアン・ルクレルク監督
主演:オルガ・キュリレンコ
ネタバレ感想
オルカキュリレンコ目当てで鑑賞。彼女が主演でなかったら、見ることはなかっただろう。そして、彼女が主演だったからといって、見る必要もなかったなぁという内容。尺が短いので、時間を無駄にした感は薄いところが救いか。
クララがPTSDを患ってる設定て、この作品に必要だったんだろうか? 妹の仇を討つためにけっこう無茶をしてるあたり、その辺が病気が原因になってるってこと?
クララは有能な軍人として活躍できる可能性があったのに、その道が絶たれ、帰国後は国内を歩哨する役割を与えられているが、どこか不満そう。プライドが高いのかな? でもPTSDになっちゃってて、ヤクに頼る生活をしてるとこなんか、けっこう人として終わり始めてる感じ。
そんな折に、妹が暴行されちゃったもんだから復讐に走るんだけど、その行動のすべてが行き当たりばったりで萎える。軍人だからそこそこ強いんだけども、当然無敵ではないので、けっこう敵にボコられたりする。それはまぁりアリティがあって悪いとは思わない。けども、この人、さっきも言ったように無計画に敵陣に乗り込んでは返り討ちにあってるので、ちっとは学習しろよ、バカ。と思わずにいられない。
いろいろあって、最終的に、軍の武器を盗んでラストバトルに挑むクララ。苦戦もありつつ、ガードマンをすべて倒し、ボスを追い詰めた。このボスが妹を暴行した奴なのだが、社会的地位が高く、警察も手が出せないような人物。
そいつの命を自分の手に握るところまでいった。そうしたら普通、自白を迫り、その声を録音して、マスコミかなんかに送信させたうえで射殺するとかが、よい選択だと思う。そう思うんだけど、そうはならない。
クララは、怒りに任せてボスを殴る。殴られたボスはその勢いで下の階へ転落するのだ。息も絶え絶えだが、ボスは死ななかった。しかし、警察が乗り込んできてクララはそれ以上どうしようもできない…て、アホか。
しかも、あれだけ警察に囲まれてるのに、彼女は逮捕されないのである。されたとしても、そういう描写がなく、3ヶ月後が描かれる。…て、そんなアホな。
3ヶ月後、傷がいえたボスはドバイで遊んでるんだけども、彼の泊まるホテルの従業員になりすましたクララは、今度こそボスを殺すことに成功するーーんだけど、どうしてそんなことができるのか、なぜ捕まらなかったのか、そのあたりを描写しろよ。彼女も刺されてたのに、警察に捕まらずにどうやって傷を治して、どうやってフランスからドバイまで行けたんだ? わけがわかりません。
しかも、この殺人も彼女の仕業だと思われていないのか、クララは浜辺にいる妹を遠目に見守りながら、劇終。どういうことなんだよ。警察は彼女が復讐しようとしてたの知ってるのに放置? 無能すぎだろ。
この作品は、ネットフリックスで鑑賞できます。
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